長らくリークが続いていたAndroidの部分スクリーンショット機能が、Android 17 QPR1 Beta 3で3種類の撮影モードとしてついにデフォルト有効化されました。ただし大画面デバイス限定の解禁で、スマートフォンユーザーは引き続きお預け状態です。これにより、画面の一部だけをサッと切り出して共有でき、撮影後のトリミング作業を省ける可能性があると報じられています。Android Authorityが2026年5月22日に伝えました。

スクリーン録画ツールバーから3種類の撮影が可能に

Android 17 QPR1 Beta 3では、これまで隠されていた部分スクリーンショット関連の機能が既定で有効化されました。新しいスクリーン録画ツールバーから、以下の3つのスクリーンショットを撮影できます。

  1. 分割画面モードで選択中のウィンドウをスクリーンショット
  2. 任意に選択した範囲をスクリーンショット
  3. 画面全体をスクリーンショット

1つ目のオプションはApp Bubblesにも対応しており、バブル内の選択範囲のみを切り出して保存できると伝えられています。Googleが開発中のデスクトップ向けAndroid体験「Aluminium OS」上のウィンドウ表示アプリでも、同様に動作する見込みです。

スマートフォンユーザーでは強制有効化してもUIが崩れる

最も気になるのは、この機能がスマートフォンユーザーには展開されない点です。AssembleDebug氏がAndroid Authorityで報告したところでは、現行リリースでスマートフォン側に部分スクリーンショット機能を強制有効化すると、ツールバーのUIが小さい画面向けに最適化されておらず、拡大されたまま表示されて崩れてしまうとのことです。

興味深いのは、UIが崩れた状態でも部分スクリーンショット自体は機能するという点です。つまり機能そのものはスマートフォンでも動作する状態にあり、UI側の調整が間に合っていないだけと読み取れます。将来のリリースでUIが修正され、スマートフォンにも展開される可能性が指摘されています。

録画側はおあずけ:部分スクリーン録画は依然オフ

一方で、スクリーンショットと対になる「部分スクリーン録画」機能については、Android 17 QPR1 Beta 3でも依然としてデフォルトでは有効になっていません。スクリーン録画ツールバーから録画できるのは、引き続き「アクティブなウィンドウ」または「画面全体」のみに限られます。

GoogleはAndroidタブレットやPC向けにスクリーン録画体験を刷新する取り組みを進めており、Android 17 Beta 3の段階で再設計されたツールバーがリリースされていたものの、部分録画・部分スクリーンショット機能はその時点では有効化されていませんでした。今回のBeta 3でようやくスクリーンショット側が解放された形ですが、録画側は次回以降のリリース待ちとなりそうです。

ベータ利用者は様子見が無難

スマートフォンユーザーがこの機能を試したくなる気持ちは理解できますが、現時点ではUIが崩れることが明らかになっており、ベータビルドで無理に強制有効化するのは慎重に判断するのが妥当です。タブレットやAluminium OS環境を使っているユーザーであれば、QPR1 Beta 3にアップデートすればそのまま新しいスクリーンショットツールバーを体感できます。スマートフォンユーザーは今後のQPRリリースでUI最適化が入るかどうか、続報を待つのが賢明でしょう。

Beta 3に同梱されたその他のUI刷新ポイント

Android 17 QPR1 Beta 3はGoogle I/O 2026に合わせて配信が開始され、Pixel 6からPixel 10シリーズまでが対象となっています。部分スクリーンショット以外にも、UI面で複数の改善が同時に投入されています。

主な変更点

  • Quick Settingsと電源メニューにブラー(曇りガラス)効果が拡大適用されています。
  • Quick Settingsを引き下げた際に、バウンスバック・アニメーションが追加されています。
  • スクリーン録画機能が、直前に選択したアプリを記憶するようになっています。

これら一連の変更を含むAndroid 17 QPR1は、9月に予定されるPixel Feature Dropの基盤となる見込みです。部分スクリーンショットの大画面先行解禁も、このFeature Drop準備の一連の流れに位置付けられます。対象がPixel 6世代までさかのぼっている点からは、Googleが幅広い既存ユーザーへ新UIを行き渡らせる狙いをうかがわせます。

部分スクリーンショットの主役「Aluminium OS」の最新動向

大画面限定で先行解禁された背景には、Googleが推し進める新デスクトップOSの存在があります。Google I/O 2026(2026年5月19日)で、GoogleはAndroid 17をベースとするラップトップ向けOS「Aluminium OS」を正式発表しました。

項目内容
ベースAndroid 17
主な構成カスタムウィンドウマネージャ、タスクバー、仮想デスクトップ、Linux環境、Gemini統合
端末名Googlebook
出荷時期2026年第3四半期
パートナーAcer、ASUS、Dell、HP、Lenovo

事前リークでは、ボトムアプリドック、サイドからスライドして出るQuick Settings、「Link to iOS」アプリといった要素が確認されています。さらにPlay Storeでは、大画面非対応アプリをGooglebookユーザーに対してフラグする仕組みが導入される予定です。タブレットやAluminium OSを優先する設計判断は、こうしたデスクトップ路線の延長線上にあると言えます。

Q&A

Q. Android 17 QPR1 Beta 3で部分スクリーンショットは誰でも使えますか? 既定で有効になるのは大画面デバイス(タブレットなど)のみです。スマートフォンでは既定では無効で、強制的に有効化するとツールバーUIが崩れます。

Q. スクリーン録画でも部分録画ができるようになりましたか? いいえ。Android 17 QPR1 Beta 3の時点でも部分スクリーン録画はデフォルトで無効のままで、録画可能なのはアクティブウィンドウまたは画面全体に限られます。

Q. スマートフォンで強制有効化した場合、具体的にどんなリスクがありますか? ツールバーUIが拡大されたまま表示されて崩れることが報告されています。機能自体は動作するとされますが、ベータビルドである点も踏まえると、日常利用端末で無理に有効化するのは避け、サブ機やテスト環境で試すのが無難です。

出典