Wikipediaが、歴史上の出来事を題材にしたデイリーゲーム「Which came first?」をiPhone向けに公開しました。1日5問、その日に起きた歴史上の出来事から出題されるシンプルなクイズで、Wikipedia iOSアプリの最新版に同日から組み込まれています。先行してAndroid版で提供されていた機能が、ついにiOSにも展開された形です。通勤中の数分で世界史トリビアに触れる習慣を、Wikipediaアプリ1つで完結できるようになります。
その日の歴史から1日5問——iOSアプリに組み込まれたデイリークイズ
「Which came first?」は、Wikipediaのデータをもとにしたクイズ形式のミニゲームです。出題数は1日あたり5問で、いずれも「その日」に起きた歴史上の出来事をテーマにしています。各設問は、現在の日付に対応する歴史的事象を題材にして構成されているとされています。
ゲームの具体的な操作方法や問題形式の詳細については、現時点では明らかにされていません。タイトルが示すとおり、出来事の前後関係を問うクイズだと読めますが、画面構成や回答UIの詳細は公表されていません。
アーカイブ機能と統計でリピート性を確保
このゲームの面白さは、1日5問で終わりではない点にあります。
- アーカイブ機能: 過去ラウンドにいつでもアクセスして挑戦できる
- 平均スコア: これまでのプレイ結果の平均が記録される
- 連続プレイ記録(streak): 何日連続でプレイしたかを追跡できる
デイリーゲームでありながら、過去問にも遡ってチャレンジできるため、まとめて遊びたいタイミングにも対応します。streak(連続プレイ)の概念はWordleなどでお馴染みですが、Wikipediaがこの仕組みを採り入れたことで、毎日アプリを開く動機づけにつながります。
起動方法とAndroid版からの展開経緯
新ゲームは、Wikipedia iOSアプリ内の「Explore」フィードから見つけられます。アプリを最新版にアップデートすれば、追加課金や別アプリのダウンロードなしですぐに遊べます。
「Which came first?」はもともとAndroid版Wikipediaアプリで先行提供されていたタイトルで、今回のiOS展開によりプラットフォームを問わず楽しめるようになりました。百科事典アプリが「その日の出来事」というWikipediaならではのデータ資産をエンタメ的に活かす方向に踏み出した動きと読めます。
インストール済みのユーザーは、まずExploreフィードを覗いてみるとよいでしょう。9to5Macは、歴史の知識を試しつつ、その日に起きた出来事について新しいことを学べる可能性のある楽しい遊び方だと評価しています。
出題ロジックは「On This Day」API——既存データ資産を活用
「Which came first?」の出題ソースは、Wikipediaが長年運用してきた「On This Day」コンテンツです。これは特定の日に起きた歴史上の出来事を扱う枠組みで、api.wikimedia.org/feed/v1/wikipedia/en/onthisday/all/ というWikimedia Feed APIを通じて外部からも参照可能になっています。
ゲームの具体的な形式についても、以下の情報が明らかになっています。
- 2つの歴史的出来事が提示され、どちらが先に起きたかを選ぶ二択クイズです
- 各設問には画像が付き、視覚的なヒントとして機能します
- 出典は同じ「On This Day」データであり、新規データセットの整備ではなく既存資産の再利用となっています
つまり今回のゲームは新規データを別途整備したものではなく、Wikimediaがすでに外部公開してきた「On This Day」資産をiOSアプリ上のミニゲームとして再パッケージした位置づけになります。百科事典としてのデータ蓄積を、画像付き二択というカジュアルな体験に落とし込んだ点が特徴的です。
多言語ベータ展開とExploreフィード刷新の文脈
iOS版「Which came first?」は、すでにベータ版アプリで9言語に対応した状態でスタートしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応言語(ベータ) | 英語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、アラビア語、中国語、トルコ語 |
| フィード構造 | ExploreフィードがHome Feedへリニューアル中 |
| 新設タブ | CommunityタブとFor Youタブを導入 |
| デザイン更新 | 2026年3月にLiquid Glass版アプリをリリース済み |
ゲーム導入と並行してWikipedia iOSアプリはフィード構造とビジュアル面の刷新も進めており、CommunityタブとFor Youタブの新設によってコンテンツ発見の動線が再設計されています。さらに2026年3月のLiquid Glass版リリースでAppleのデザインシステムへの追従も完了しており、「読む」だけでなく「日々開く」サービスへと立て付けを変えつつあります。
Q&A
Q. 「Which came first?」はどこから遊べますか? Wikipedia iOSアプリを最新版にアップデートし、アプリ内の「Explore」フィードから起動できます。別アプリのダウンロードは不要です。
Q. 毎日違う問題が出題されますか? はい。各問題はその日に起きた歴史上の出来事をもとに構成されており、日替わりで提示されます。過去の問題はアーカイブから遡ってプレイすることも可能です。
Q. Android版でも遊べますか? はい、もともとAndroid版Wikipediaアプリで先行提供されていたゲームで、今回iOSにも展開されました。
Q. 1日に何問出題されますか? 1日あたり5問が出題されます。プレイ結果は平均スコアと連続プレイ記録(streak)として蓄積されます。
出典
- 9to5Mac — Wikipedia just launched its daily historical facts game on iPhone: Which came first?
- Wikimedia Diff — Tech News 2026 – Issue 24
- Wikimedia API Portal — Feed API/Reference/On this day