センシティブな内容を伝えるために、わざわざテキストを画像化して「一度だけ表示」のメディアとして送る——そんな回避策を取ってきたWhatsAppユーザーに朗報です。WABetaInfoの報告によると、WhatsAppがテキストメッセージそのものに「ビュー・ワンス(一度だけ閲覧可能)」を適用できる新機能を開発中とのこと。送信ボタンを長押しして設定する操作フローも判明しており、パスワードや一時コード、プライバシー重視のやりとりに使える可能性があります。
画像化の回避策がついに不要に——送信ボタン長押しで設定
WABetaInfoが報告した内容によると、新機能ではチャット入力欄にメッセージを打ち込んだあと、送信ボタンを長押しすることでドロップダウンメニューが表示されます。そこに「Send as view once(一度だけ表示として送信)」というオプションが用意され、受信者がメッセージを開けるのは一度きりで、それ以降はアクセスできなくなる仕組みです。
写真・動画・ボイスメモで既に提供されている操作体験を、文字情報にもそのまま持ち込んだ形と言えます。これまでテキストを画像化して「ビュー・ワンス」のメディアとして送るという手間のかかる回避策を取っていたユーザーにとって、待望の追加になる可能性があるとWABetaInfoは指摘しています。一時的なパスワード共有や、後に残したくないセンシティブな連絡など、日常の使い方に直結するアップデートと言えそうです。
チャンネルは非対応——ブロードキャストとの相性問題
新機能は1対1の個人チャットだけでなく、グループチャットでも利用できる予定だとされています。一方、ブロードキャスト型のコミュニケーションである「チャンネル」では、消えるメッセージという性質がそぐわないため対応しないとWABetaInfoは伝えています。多数の受信者に一斉配信する場という性格上、「一度開いたら消える」が機能として馴染まないという判断と読めます。
ただし、WABetaInfoの報告によると、本機能は「現在開発中であり、ベータテスト向けにも提供されていない」段階です。同記事では、近いうちにTestFlight参加者の一部から段階的に手元へ届き始め、その後に広く展開されるとの見方が示されています。
「After reading」オプションに続く2つ目の短命メッセージ機能
WhatsAppはここ数週間、ephemeral(短命・一時的)なメッセージ関連の機能を相次いで仕込んでいます。先月のWABetaInfoのレポートでは、TestFlight上のベータビルドに、既存の消えるメッセージ機能へ「After reading(読了後に消える)」オプションを追加する作業が見つかっていました。
現状、WhatsAppの消えるメッセージのタイマーは公式に24時間・7日間・90日間の3種類です。「After reading」が広く展開されれば、ここに「読まれたら消える」という新しい選択肢が加わります。今回浮上した「ビュー・ワンス」テキストは、それとは別系統で「一度開いたら見られなくなる」という、よりミニマルな一回限りの送信フォーマットを提供するものです。
スクリーンショット対策の不明点
操作フローや対応範囲は具体的に伝えられていますが、現時点ではベータテスターにも届いておらず、正式公開時期や仕様の最終形は確定していません。とりわけ、受信者によるスクリーンショットや画面撮影への対策がどう設計されるかは、WABetaInfoの今回の報告では明らかになっていません。写真・動画版の「ビュー・ワンス」と同等の制限がかかるのか、テキスト固有の追加対策が施されるのかは続報待ちです。
メッセージの保全性を重視するユーザーにとっては選択肢が増える可能性のあるアップデートですが、現時点では開発段階の情報と判断するのが妥当です。TestFlightビルドへの反映と、WABetaInfoによる続報を待ちたいところです。
コピー・転送・保存まで止める保全設計とAndroidテスト計画
view-onceテキストはメディア版より踏み込んだ制限を盛り込む方向で開発が進められています。報じられている制御の柱は次の通りです。
- 受信メッセージのコピー不可
- 他チャットへの転送不可
- 端末への保存・共有不可
- スクリーンショットおよび画面録画のブロックを計画
newsx.comの報告では、これらの制限を当初から組み込む方針が示されており、テキスト固有のセンシティブ用途を想定した強めの設計と位置づけられています。展開はiOSが先行しますが、WABetaInfoはAndroid版でも同等のview-onceテキストオプションをテストする計画を伝えています。クロスプラットフォームでの提供を視野に入れた開発体制が読み取れます。
view-onceの歩みを振り返ると、2021年に写真・動画で提供が始まり、2023年末にはボイスメッセージへ拡張されてきました。テキスト対応はこの系譜の延長線上にある三段階目の拡張であり、メディア中心だった一回限りの送信フォーマットを文字情報まで広げる節目になります。プライバシー志向のメッセージ運用を求める層にとっては、選択肢の幅が一段広がるアップデートとなりそうです。
「After reading」タイマーの選択肢と消えるメッセージ全体の刷新
ephemeral機能の本流である消えるメッセージ側でも、選択肢の拡大が進んでいます。各社の報道を整理すると次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| After readingの時間設定 | 5分・1時間・12時間の3段階 |
| 未読時の挙動 | デフォルトで24時間後に自動消去 |
| 2026年の追加タイマー | 1時間・12時間 |
| タイマー方式 | 送信者と受信者で別々に動くデュアルタイマー |
Business Standardによると、「After reading」タイマーは5分・1時間・12時間の3択で用意され、WABetaInfoの解説では未読のままなら24時間後に自動で消える設計だとされています。MacRumorsは、送信者側と受信者側で別々のタイマーが走るデュアルタイマー方式を採用していると伝えています。さらにsheetwa.comによると、2026年のアップデートで消えるメッセージのタイマーに1時間・12時間が追加されており、従来の24時間・7日間・90日間に加えて、より短い時間軸での運用が可能になっています。一度きりの送信に特化したview-onceテキストとは別系統で、時間ベースの消去にも細かな粒度が用意される構図です。
Q&A
Q. 「ビュー・ワンス」テキストメッセージはいつ使えるようになりますか? 具体的な公開時期は明らかにされていません。WABetaInfoによると現在開発中で、ベータテスター向けにも提供されていない段階です。まずは一部のTestFlight参加者から段階的に展開される見込みと報じられています。
Q. 受信者にスクリーンショットを撮られた場合はどうなりますか? スクリーンショットや画面撮影に対する具体的な対策については、現時点では明らかにされていません。写真・動画版の「ビュー・ワンス」と同等の制限が適用されるのかを含め、続報待ちの論点です。
Q. 既存の「消えるメッセージ」とは何が違うのですか? 既存機能は24時間・7日間・90日間というタイマー方式で、設定したチャット全体に適用されます。今回の「ビュー・ワンス」テキストは、個別のメッセージ単位で「一度開いたら見られなくなる」設定を付与できる点が異なります。