ファンなしで25W給電。 Mophieが発表した新型MagSafe充電器3機種は、業界の常識だった「アクティブクーリング前提の高速ワイヤレス充電」を覆します。独自のパッシブ冷却技術「StealthCharge」によって、追加のファンノイズなしで25W給電を実現する設計とされています。寝室のナイトスタンドに置いても、ファン由来の動作音に悩まされにくいアプローチです。9to5Macのハンズオン記事で各モデルが紹介されています。
なぜMophieはファンを捨てたのか
多くの25W MagSafe充電器はアクティブクーリング(ファンなどの能動冷却)を用います。しかしMophieは新たにパッシブ冷却を採用しました。読者にとっての意味は明快です。ファンによる追加のノイズなしで25W給電を狙う、というのが今回の設計コンセプトです。
4-in-1および3-in-1モデルでは、発熱しやすい主要部品をスタンドのベース部分に集約し、MagSafeパック側からは熱源を離す構造を採用。一般的なMagSafe充電器はパック直下に部品が配置されるとされており、Mophieは「スマートフォンから熱を遠ざける」配置にしたと説明されています。
旅行向けのRoam 3-in-1では、内部に熱がこもらないようベントを設けたとのこと。ファンを廃しつつ25Wの給電を維持する狙いで、ナイトスタンドやデスクでの常用を強く意識したアプローチです。
4-in-1 Charge Stand:格納式USB-Cケーブル搭載で$179.99(約2万8千円)
「これ一台で全部済ませたい」人向けの最上位モデル。 ラインナップで最上位となる4-in-1 Charge Standは、iPhone・Apple Watch・AirPodsを充電する従来の3-in-1構成に加え、ベース部分に格納式USB-Cケーブルを内蔵している点が最大の特徴です。
ケーブル長について9to5Macのライターは「2〜3フィートくらい」と自身の主観的な目測として述べており、ナイトスタンドやデスクで使う想定の長さとされています。出力は最大60Wで、iPhoneの有線充電に加えiPadやMacBook Airへの給電にも対応します。
- USB-Cケーブル出力: 最大60W(iPhone・iPad・MacBook Airの給電に対応)
- 同梱電源アダプタ: 100W
- 本体素材: アルミニウム製ベース・スタンド、回転可能なフォン用パックヒンジ
- カラー: Black / Champagne / White
- 価格: $179.99(約2万8千円)
9to5Macのライターは、プラスチック製の競合製品と比べてアルミ素材による質感と薄型筐体デザインが際立つと評価しています。
3-in-1 Charge Stand:格納式ケーブルなしで$149.99(約2万3千円)
「ワイヤレスだけで十分」なら$30安く済みます。 3-in-1 Charge Standは、4-in-1から格納式USB-Cケーブルを省いた構成。そのぶんベースがやや薄くなり、価格も$30抑えられました。
| 項目 | 4-in-1 | 3-in-1 |
|---|---|---|
| 価格 | $179.99(約2万8千円) | $149.99(約2万3千円) |
| 格納式USB-Cケーブル | あり(最大60W) | なし |
| 同梱電源アダプタ | 100W | 40W |
| 素材・冷却技術 | アルミ/StealthCharge | アルミ/StealthCharge |
| カラー | Black / Champagne / White | Black / Champagne / White |
回転可能なフォンパックヒンジや薄型スタンドといった、4-in-1で評価されている仕上げの良さはそのまま維持されているとされています。USB-Cデバイスの有線充電を必要としないユーザーには、こちらが現実的な選択肢です。
旅行向け「Roam 3-in-1」:MagSafe Duoより小型・$149.99(約2万3千円)
かつてのMagSafe Duoユーザーへ朗報です。 Roam 3-in-1は、Appleが販売していたMagSafe Duoのファンに向けた旅行向けモデル。折りたたみ式の筐体と専用ポーチが付属し、MagSafe Duoよりさらに小さなフットプリントに収まるとされています。
- フラットに広げた状態: iPhoneとApple Watch(またはAirPods)の2台同時充電
- iPhone側のヒンジを折り上げた状態: 下部にAirPods専用充電エリアが現れ、計3台同時充電に対応
- 国際旅行用アダプタ同梱: 欧州・英国・オーストラリアのコンセントに対応(米国プラグの上から装着するスロット式)
- カラー: Sail / Black
- 価格: $149.99(約2万3千円)
MagSafe Duoが2台までの同時充電だったのに対し、Roam 3-in-1は折りたたみによってAirPodsを含む3台に対応する点が決定的な差別化ポイント。海外出張や旅行時の「持ち運ぶ充電器」を一本化したいユーザーに刺さる構成です。
どれを選ぶべきか
判断軸はシンプルです。以下の用途別マトリクスで自分に合うモデルを絞り込めます。
- デスクやナイトスタンドで「これ一台ですべて」を求める人 → 4-in-1 Charge Stand($179.99/約2万8千円)。iPadやMacBook Airも有線で同時に賄えます。
- ワイヤレス充電だけで完結し、$30安く抑えたい人 → 3-in-1 Charge Stand($149.99/約2万3千円)。質感・冷却技術は4-in-1と同等とされています。
- 出張・旅行が多く、MagSafe Duoの代替を探している人 → Roam 3-in-1($149.99/約2万3千円)。国際旅行用アダプタも同梱されます。
3機種はいずれもMophie.comおよびApple Retailで取り扱われます。価格は$149.99(約2万3千円)〜$179.99(約2万8千円)と、MagSafe充電器としては上位レンジに位置します。日本市場での販売有無や価格については現時点で公表されていません。
Q&A
Q. 「StealthCharge」とは具体的にどのような技術ですか? ファンによる追加ノイズなしで25W MagSafe給電時の冷却を狙うパッシブ冷却技術です。4-in-1と3-in-1では発熱の大きい部品をスタンドのベース側に移し、スマートフォン側から熱源を離す構造としています。Roam 3-in-1では筐体にベントが設けられています。
Q. 日本で買えますか? 現時点で公表されている販売チャネルはMophie.comおよびApple Retailで、日本市場での販売有無や価格については公表されていません。米国向けの発表内容に基づくため、国内展開を待つか個人輸入での入手を検討する形になります。
Q. 発熱は本当に減るのか? 9to5Macのハンズオンでは、4-in-1と3-in-1で発熱しやすい主要部品をスタンドのベース側に集約し、MagSafeパック直下から熱源を離す構造が紹介されています。一般的なMagSafe充電器はパック直下に部品が配置されるとされており、Mophieは「端末から熱を離す」配置を強調しています。ただし定量的な温度比較データは公表されていません。
Q. Roam 3-in-1はMagSafe Duoと何が違いますか? Roam 3-in-1は折りたためばMagSafe Duoよりも小さくなり、iPhoneのヒンジを折り上げると下部にAirPods専用エリアが現れて3台同時充電に対応します。MagSafe Duoは2台までの同時充電でした。さらに欧州・英国・オーストラリア向けの国際旅行用アダプタも同梱されています。