Apple製のハードウェアおよびソフトウェアをほぼ全て網羅したリファレンスアプリとして知られる「Mactracker」が、2026年5月14日で25周年を迎えました。これに合わせてiPhone/iPad版が「Mactracker 5」として大型アップデートされ、初代iPhoneから最新のiPhone 17 Pro Maxまで世代をまたいで比較できる「Compare」機能や、所有コレクションを管理する「My Models」など、実用性の高い新機能が一気に追加されています。

25年続くApple製品リファレンスアプリ「Mactracker」

Mactrackerは、これまでに登場したほぼすべてのApple製ハードウェアおよびソフトウェアの情報をカタログ的に検索・閲覧できるアプリです。開発者のIan Page氏は、25周年に合わせてX(旧Twitter)でコミュニティへの感謝を表明しています。

長年Macユーザーの「あの機種のスペックは何だっけ?」という疑問を即座に解決してくれる定番アプリで、今回のアップデートで節目の25年を迎えました。

歴代iPhoneを横断比較できる「Compare」が登場

iPhone/iPad版の最新バージョン「Mactracker 5」では、Apple公式サイトの製品比較機能に近い「Compare」がアプリ内に組み込まれました。Ian Page氏は今回のアップデートについて次のように説明しています。

「Mactracker 5では、機種間の違いを浮き彫りにするCompare、所有しているApple製品コレクションの詳細を管理できるMy Modelsを導入したほか、UIとパフォーマンスの改善を行いました」

特にCompareは、たとえばiPhone 17 Pro Maxと初代iPhoneを並べて比較する、といった世代をまたいだ対比もMactracker内で完結する点が便利です。所有しているApple製品を記録する「My Models」もこのバージョンの目玉で、コレクションの全体像を把握しやすくなりました。

主な変更点は次の通りです。

  • iPhone Air MagSafe Batteryの情報を追加
  • 機種間の違いを比較できる「Compare」機能を追加
  • 所有Apple製品を管理する「My Models」機能を追加
  • 「My Models」をデバイス間で同期するiCloud Driveサポートを追加
  • 「My Models」コレクションの傾向を一覧できるSummary機能を追加
  • 各エントリの物理的なコンディション(状態)を記録するオプションを追加
  • UIおよびパフォーマンスの多数の改善
  • 起動音(Startup Chimes)がサイレントモードでも再生されるように変更
  • 最新OSリリースの情報を追加

iCloud Drive経由でMy Modelsをデバイス間同期できるため、iPhoneで登録した所有機種のリストをiPadからも参照する使い方が想定されます。コレクター気質のApple愛好家にとっては、ハードウェアコレクション台帳としても機能する仕様と言えるでしょう。

入手方法とMac版

Mactracker 5はApp Storeから無料で入手できます。Mac版も継続して提供されており、こちらも直接ダウンロードまたはMac App Store経由で無料入手が可能です。

普段からApple製品の発表履歴やスペックを参照する機会が多いユーザーであれば、今回のアップデートは即座に導入しておきたい更新と言えるでしょう。特に複数のApple製品を所有している人にとっては、My Models機能が手元のコレクション管理ツールとして役立ちます。

開発の歩み——カナダ発、Mac OS 9時代から続くリファレンスアプリ

Mactrackerはカナダ在住のIan Page氏によって作成・開発されている個人開発系のリファレンスアプリで、四半世紀にわたって継続的にメンテナンスされてきた点が大きな特徴です。

プラットフォーム別の公開時期

  • Mac版は2001年5月14日にMac OS 9および10.0向けに公開
  • iPhone/iPod touch版は2009年4月22日にiPhone OS 2向けに公開
  • Windows版とiPod classic版もかつて存在したが、現在はサポート終了

現在のiOS/iPadOS版は同一バイナリでiPadにも対応しており、ユニバーサルアプリとしてデバイスに合わせて表示が最適化される構造になっています。膨大な情報量を支えているのは個人開発者だけではなく、履歴記述の出典としてLukas Foljanty氏、Glen D Sanford氏、英語版Wikipediaがクレジットされ、ハードウェアアイコンの多くをWidgetWidgetとThe Iconfactoryが提供しているという協力体制もあります。

収録範囲の広さ——Lisaから起動音、Geekbench、トリビアまで

Mactrackerの強みは、単なるスペック表に留まらない情報の網羅性にあります。

主な収録対象

区分収録内容
旧世代ハードLisa(Macintosh XL)、1984〜1996年のClassic Compact Mac、ImageWriter、Apple Scanners、QuickTakeデジタルカメラ、iSight、AirPortなど
サウンドデスクトップ/ポータブル機の各モデルに対応した起動音(Startup Chime)やChimes of Deathの音声クリップ
性能比較Geekbench 6スコアを統合し、Apple製品の実性能を比較可能
学習・娯楽1976年から現在までのApple製品知識を試すトリビアゲーム

App Storeでの評価も安定しており、US App Storeでのダウンロード数は50万件超、ユーザー評価は4,000件以上で4.8/5を獲得しています。今回のMactracker 5での比較機能強化は、こうした既存の網羅性の上に「横断的に見せる」レイヤーを追加した位置づけと言えます。

Q&A

Q. どの機種まで網羅されていますか? Mactrackerはこれまでに登場したほぼすべてのApple製ハードウェアおよびソフトウェアを対象としており、初代iPhoneのような旧機種から最新のiPhone 17 Pro MaxやiPhone Air MagSafe Batteryまで幅広く収録されています。

Q. Compare機能はApple公式サイトの比較と何が違いますか? Apple公式サイトの比較は現行モデル中心ですが、Mactrackerでは初代iPhoneのような旧機種と最新のiPhone 17 Pro Maxを並べるなど、歴代モデルを横断した比較が行える点が特徴です。

Q. My Modelsで登録したデータは他のデバイスと共有できますか? はい、iCloud Driveを利用してデバイス間で「My Models」を同期する仕組みが用意されています。

出典