数週間後に迫るWWDCでベールを脱ぐ予定の「macOS 27」は、初のApple silicon専用macOSとなり、Mac Pro(2019)を含む4機種のIntel Macが対象から外れる見通しです。9to5Macによれば、Appleは昨年のWWDCで「macOS TahoeがIntel Mac対応の最後のバージョン」と予告しており、9to5Macはこの予告から具体的な4機種を導き出して報じています。該当機種ユーザーは今秋以降、新OS・新機能・セキュリティ更新の対象から外れていくため、買い替え判断が現実的な検討課題となります。

サポートが終了する4機種——いずれも最後のIntel Mac

9to5Macによると、macOS 27でサポートを失うのは現行「macOS Tahoe」がサポートしている最後のIntel Mac群で、具体的には以下の4モデルです。

  • MacBook Pro(16インチ, 2019)
  • MacBook Pro(13インチ, 2020, Thunderbolt 3ポート×4)
  • iMac(2020)
  • Mac Pro(2019)

これら4機種はmacOS Tahoeまでは引き続き利用可能ですが、macOS 27が今秋一般ユーザーに提供されると、新OSのインストールはできなくなります。発売からわずか5〜6年で打ち切られるかたちで、特にハイエンドワークステーションのMac Pro(2019)まで対象に含まれている点は、プロユーザーにとって痛みのある転換と言えそうです。

macOSが"完全脱Intel"——M1から5年でソフトも切り替え

macOS 27は、Apple siliconのみを対象とする初のmacOSバージョンになります。Appleは前年のWWDCの時点で、macOS TahoeがIntel Macに対応する最後のバージョンになると予告しており、今回9to5Macが指摘する4機種の非対応は、その予告から導かれた帰結です。Intel MacからApple siliconへの移行は2020年に始まり、それからおよそ5年を経て、ソフトウェアサイドでも完全にApple siliconに舵を切るタイミングがいよいよ訪れることになります。

なお、Apple silicon搭載モデルが新たにサポート対象から外れる可能性は極めて低いとされています。9to5Macは、M1 Macについても今後数年はサポートが続くと見られると伝えています。ただし正式な対応機種リストはWWDCを待つ必要があり、現時点でサポート外と確定的に言えるのは前述の4機種にとどまります。

iPhone側でも同様の動きが噂される

関連する話題として、iOS 27でも同じく4機種のiPhoneがサポート対象から外れるとの噂が出ていると、9to5Macは触れています。あくまで現時点では噂段階の情報であり、Apple側からの公式な対応機種リストは公開されていません。MacとiPhoneの双方で旧モデルの整理が進む流れは、Apple全体のシリコン戦略がさらに加速していることを示唆する内容と読めます。

今、Intel Macを使っている人はどう判断すべきか

該当機種を業務やクリエイティブ用途で使い続けているなら、macOS 27の登場は買い替えを本格的に検討するタイミングです。macOS Tahoe自体は引き続き利用できますが、新OSで提供される機能・セキュリティアップデート・新規アプリの動作要件から徐々に取り残されていくのは避けられません。一方、まだしばらく現状の作業環境で十分な人にとっては、macOS Tahoeの提供期間中に余裕を持って次の一台を選ぶ猶予が残されているとも言えます。現時点ではWWDCで公開される正式な対応機種リストを待ち、Apple silicon搭載モデルへの移行計画を立てるのが妥当な判断でしょう。

WWDC 2026で披露されるmacOS 27の刷新ポイント

macOS 27の全貌が明らかになるWWDC 2026は、6月8日から12日までオンラインで開催され、基調講演は6月8日午前10時(太平洋時間)にスタートする予定です。

デザインとSiriの刷新

注目すべきは、見た目と中身の両面でアップデートが計画されている点です。MacRumorsによれば、macOS 27はmacOS Tahoeと比較して「わずかなリデザイン」が施され、Tahoeで導入されたLiquid Glassインターフェースの可読性を高める方向で調整されると見られています。

  • インターフェース:Liquid Glassの可読性改善が中心となる見込みです
  • 新しいSiri:iOS 27ではChatGPT風チャットボットに近い、刷新されたSiriが発表予定とされています
  • AI基盤:AppleはGoogleのGemini技術を次世代Siriの基盤として活用する方針と報じられています

これらの動きは、ハードウェアの完全Apple silicon化と歩調を合わせるかたちで、ソフトウェア体験そのものを次のフェーズへと進める内容になっています。WWDC基調講演まで残された時間は限られており、Intel Macユーザーにとっては乗り換え後の体験像を把握する重要な節目となります。

Rosetta 2の段階的廃止とIntel Mac利用者の今後

macOS 27でIntelサポートが終了したあとも、対象4機種のユーザーがいきなり放置されるわけではなく、Appleは段階的な移行スケジュールを示しています。

時期内容
macOS 27Rosetta 2の完全機能を備えた最後のリリースとなる予定
2027年(macOS 28)Rosetta 2の大部分の機能を削除、サポート対象は未保守ゲームに限定
2028年6月5日最後のIntelハードがvintage扱いとなり、Appleは大部分の修理・部品サポートを終了予定

セキュリティ面でも一定の猶予が設けられており、Intel機種はサポート終了後も今後3年間はセキュリティアップデートを受け取れる見込みです。x86向けに書かれた既存資産を抱えるユーザーにとっては、Rosetta 2が完全に機能するmacOS 27が、Apple silicon移行を本格的に検討する実質的な最後のタイミングになると言えます。修理・部品サポートの観点でも2028年6月5日というラインが見えており、業務利用のIntel Mac保有者は中期的なリプレース計画を逆算して立てる必要があります。

Q&A

Q. macOS 27でサポートされなくなるMacは具体的にどれですか? MacBook Pro(16インチ, 2019)、MacBook Pro(13インチ, 2020, Thunderbolt 3ポート×4)、iMac(2020)、Mac Pro(2019)の4機種です。いずれも現行macOS Tahoeで対応している最後のIntel Macです。

Q. M1搭載のMacもサポート対象外になりますか? M1 Macが対象外になる可能性は極めて低いとされており、今後数年はサポートが続くと見られています。ただしApple silicon搭載モデルを含む正式な対応機種リストはWWDCで初めて明らかになる見込みです。

Q. 買い替え判断はいつまでに必要ですか? 明確な期限は公表されていませんが、macOS 27が今秋(this fall)に一般提供される見通しのため、それ以降は該当4機種で新OSの機能やセキュリティ更新が受けられなくなります。macOS Tahoe自体は引き続き利用可能なため、その提供期間中に余裕を持ってApple silicon搭載モデルへの移行を計画するのが現実的でしょう。なお、macOS 27は数週間後のWWDCで披露されると伝えられており、正式な対応機種リストもその場で明らかになる見込みです。

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