腰痛、坐骨神経痛、股関節のしびれ——平均的な体格を前提に設計された一般的なオフィスチェアでは、長身・大柄なユーザーがこうした不調を抱えやすい現実があります。LiberNovoが発表した「LiberNovo Maxis」シリーズは、こうしたBig & Tallユーザーの実際の痛点に合わせて構造から作り直したと説明されているダイナミック・エルゴノミックチェアです。受賞歴のあるフラッグシップ「Omni」のコア機能を引き継ぎつつ、寸法や荷重設計を一から見直した点が特徴で、予約は2026年5月12日に米国・カナダで開始され、最大52%オフの早期割引が用意されています。

Omniから引き継いだ受賞済みの機能群

ベースとなる「LiberNovo Omni」は、世界初のダイナミック・エルゴノミックチェアとして位置づけられていると説明されている製品で、Red Dot: Product Design 2026、iF Design Award 2026、Greenguard Gold認証を獲得しています。Maxisにもその主要機能がそのまま搭載されています。

  • バイオニック・フレックスフィット・バックレスト(Bionic FlexFit Backrest)
  • 電動ランバーサポート
  • ダイナミック・サポート・システム
  • 5段階リクライニング・バックレスト
  • 電動マッサージモード
  • アクティブ通気座面(Active AirFlow)
  • プレミアム素材とエンジニアリング

大柄ユーザーが座っても、これらのダイナミック・エルゴノミクスの恩恵をそのまま受けられる設計になっているのがMaxisシリーズの基本コンセプトです。

座面52cm・ヘッドレスト120mm——大柄・長身ユーザー専用設計の中身

一般的なオフィスチェアは平均的な体格を基準に設計されているため、長身や体格の大きいユーザーは、座面が浅く太もも前面に圧がかかる、背もたれが背骨全体を支えきれない、耐荷重が足りずリクライン機構が機能しないといった問題に直面します。最悪の場合、慢性的な腰痛・坐骨神経痛・股関節のしびれにつながりかねません。

Maxisは既存チェアを単に拡大した製品ではなく、構造と人間工学的要素のすべてを大柄ユーザーの寸法と実際の痛点に合わせて再設計しているとされています。具体的な変更点は以下の通りです。

部位Maxisの仕様
ヘッドレスト最大120mmの可動範囲、U字カーブで頭部を確実にホールド
バックレスト広い肩・厚い背中をフルカバーする深いサポート
アームレストアーチ形状で広い体格でも腰部を圧迫しない、可動範囲も拡大
座面52cmのエクストラディープ設計で太もも全体を支持
リクライン機構6スプリング制御リクラインで角度と体重に応じて段階的に効く

特に座面の奥行き52cmは、標準サイズの椅子で脚が前にはみ出してしまうユーザーにとって、循環の改善と疲労軽減につながるとされています。リクライン機構も、急に後ろに倒れて不安定になる従来型と異なり、滑らかで安定した倒れ込みを実現すると説明されています。

「大柄・長身のユーザー(Big and tall users)は、これまでエルゴノミック設計の中であまりにも長く後回しにされてきました。Maxisシリーズは私たちの答えです——単に大きくしただけの椅子ではなく、体格にかかわらずダイナミック・エルゴノミクスが本来届けるべき体験を得られるよう、ゼロから設計されたものです」(LiberNovo)

Maxisには3モデルが用意されています。

  • Maxis Manual: 補強フレーム内で手動調整するランバーサポート
  • Maxis Electric: 電動ランバーサポートとOmniStretch機能で深い脊椎の減圧(spinal decompression)に対応
  • Maxis Airflow: 座面のアクティブ通気を追加し、長時間でも快適性を維持

Omniファミリーにも新モデル「SE」と「Pro」

Maxisシリーズと同時に、Omniファミリーにも2つの新モデルが追加されます。

「Omni SE」はフラッグシップの機能を絞り、手動調整とBionic FlexFit Backrestを残しつつ価格を抑えたモデルで、ダイナミック・エルゴノミクスをより幅広い層に届ける位置づけです。一方「Omni Pro」はフラッグシップにアクティブ座面通気を統合した最上位モデルで、長時間作業のクリエイターやプロフェッショナルが対象とされています。

予約と早期割引——最大52%オフ

予約開始は米国・カナダが2026年5月12日、欧州が翌5月13日です。配送は6月16日から7月31日にかけて行われる予定です。

早期予約には「Super Early Bird」割引が適用され、割引率は地域ごとに以下のように設定されています。

  • 米国: 42%オフ
  • カナダ: 51%オフ
  • 英国およびその他欧州: 52%オフ

さらに$10(約1,500円)のデポジットを支払うと、$30(約4,500円)の割引クーポンと1年間の公式延長保証が付きます。加えて9to5Mac読者向けには、注文サイズに応じて、キャップや付箋から、エア式ネックピロー、携帯用アイマスク、防音耳栓までの特典パッケージが用意されているとされています。これらの特典を受けるには、専用リンク経由で6月15日までに予約を済ませる必要があると伝えられています(円換算は1ドル150円前後の概算)。

長時間のデスクワークで体格の問題から既存チェアにフィットしないと感じているユーザーにとっては、検討する価値のある選択肢になりそうです。一方で、椅子という製品は実際に座ってみないとフィット感が判断しづらいカテゴリでもあるため、予約特典の魅力と返品ポリシーの内容を見比べたうえで判断するのが妥当でしょう。

Maxisの構造を支える数値と認証——60ジョイント・BIFMA・20万サイクル

Maxisが「単に拡大した椅子ではない」と説明される背景には、具体的な数値裏付けがあります。Maxisは最大60の精密ジョイントで姿勢の変化にリアルタイムで応答するモーションベースのダイナミック・エルゴノミクス・プラットフォームを、大柄・長身ユーザー向けに初めて展開しています。耐荷重・寸法面でも以下のように再設計されています。

項目仕様
フレーム耐荷重BIFMA認証の補強フレームで181kgまで対応
リクライン範囲105°〜160°の5段階(新たに115°設定を追加)
アームレスト調整前後130mm・高さ128mm・幅400〜600mm
ヘッドレスト可動縦140mm・横120mm
背面フレーム対応肩幅430mm・腰幅520mmまで
リフト機構耐久20万サイクルテスト済み

これらの数値は、Big & Tallユーザーが従来直面してきた「機構の早期摩耗」や「姿勢追従の不足」を構造的に解消することを狙ったものです。

Omniプラットフォームの開発体制とOmni Proの素材アップグレード

Maxisが継承するOmniプラットフォーム自体の開発背景も、シリーズの位置づけを理解する手掛かりになります。Omniは大規模なKickstarterキャンペーン成功を経て発売され、Red Dot Product Design 2026、iF Design Award 2026を獲得、GREENGUARD Goldにも認証されています。中国・深圳のLiberNovoデザインチームと、同地の工業デザイン会社Kairos Innovationが共同開発しており、作業中に人が自然にとる幅広い姿勢にわたって支持を維持する設計が追求されました。2026年のiF Design Awardには60カ国超から1万点以上が応募し、独立した国際審査員団により使用性やデザインインパクトを基準に審査されています。

Omni Proで強化された素材・通気構造

最上位モデルのOmni Proでは、Maxisと並ぶ重要な進化があります。5層の通気性シート構造と、内蔵バッテリー駆動の遠心ファンによるアクティブ座面通気が組み込まれています。さらにナイロンベースから高グレードのアルミニウムアロイベースへ切り替えられ、デンマークのGabriel Atlantic生地へのアップグレードも追加されています。フラッグシップの完成度を一段引き上げる構成です。

Q&A

Q. MaxisとOmniの違いは何ですか? Maxisは大柄・長身ユーザー向けに一から再設計されたシリーズで、ヘッドレスト可動幅120mm、座面奥行き52cm、6スプリング制御リクライン機構などが大柄ユーザー向けの寸法と痛点に合わせて作られています。Omniのコア機能(Bionic FlexFit Backrestなど)は引き継いでいますが、単純な拡大版ではないとされています。

Q. Maxisが想定する「大柄・長身ユーザー」の目安は? 具体的な対応体重や身長の数値については現時点で公表されていません。公開情報の範囲では、広い肩幅・厚い背中・長身などで標準的なチェアの座面の浅さや背もたれの短さに不満を感じるユーザー層が主な想定とされています。

Q. 日本からも予約できますか? 予約開始は米国・カナダが2026年5月12日、欧州が5月13日と案内されており、日本市場での販売状況については現時点で明らかにされていません。

Q. 早期割引はどれくらい得になりますか? Super Early Bird割引は米国42%、カナダ51%、英国・その他欧州52%です。加えて$10のデポジットで$30割引クーポンと1年間の延長保証が付きます。

出典