256GBで約$1,999(約31万円)、しかも「iPhone Airを2枚重ねたものより薄い」——2026年秋に登場が噂されるApple初の折りたたみ「iPhone Ultra」は、史上最も高価なiPhoneになる可能性があります。デザインから内部チップ、認証方式、価格まで、これまでのiPhoneの常識を覆す6つの注目ポイントを整理します。

① 折り目ゼロのブック型——開けば手のひらにiPad mini

iPhone Ultraは、Appleとして初の折りたたみスマートフォンになると報じられています。多くの折りたたみ機と異なり、展開時には縦より横の方が広いブック型のフォルム。外側ディスプレイは従来のiPhoneより幅広・低背で、内側ディスプレイはiPad miniに近いサイズ感です。

特に注目されているのが、内側ディスプレイが「クリースフリー(折り目のない)」設計になると期待されている点です。折りたたみフォームファクターにとって大きなブレークスルーになり得ると伝えられています。デザインはiPhone Airのテイストを引き継ぎ、チタン製フレーム、展開時には極めて薄く、折りたたむと「iPhone Airを2枚重ねたものより薄い」印象になると伝えられています。

② 内側7.8インチが手の中に——2画面と2基のリアカメラ

噂されているディスプレイサイズは以下のとおりです。

部位サイズ
外側ディスプレイ5.3〜5.5インチ
内側ディスプレイ7.6〜7.8インチ

外側はiPhone miniに近いサイズ感ながら、よりワイドなアスペクト比になる見込み。内側は手に持ったときの感覚がiPad miniに近づくとされています。

リアカメラは48MPメイン+48MP超広角の2眼構成と報じられており、Proモデルにある望遠カメラは非搭載になる見通し。遠くの被写体をズームで切り取りたいユーザーにはProを選ぶ理由が残るかたちです。フロントカメラは外側・内側それぞれに1基ずつ、計2基搭載される見込みで、昨年のiPhone 17で投入された18MPのCenter Stageカメラが流用される可能性が高いとされています。パンチホール型のデザインが想定されています。

③ A20 Pro+C2モデム——2nmと自社モデムで「世代間ジャンプ」

ソフトウェア面では、iOS 27のうちiPhone Ultra専用機能として、サイドバイサイドのアプリ表示と、iPad風のアプリレイアウトの2つが追加されると伝えられています。ただし、展開時にiPadOSが動くわけではなく、iPadOS 26の本格的なウィンドウ機能には対応しない見込み。あくまでiOS 27の枠内でiPadのソフトウェア要素を取り込む形になるとされています。

チップは新型のA20 Proを搭載するとされ、iPhone 18 Proにも採用される見込みと報じられています。2ナノメートルプロセスとWMCM(複数チップをウェハレベルで一体化するパッケージ技術)の採用により、これまでよりも大きな世代間ジャンプになると噂されています。RAMはA19 Proと同じ12GBですが、より高速なLPDDR5(メモリ規格)を採用してパフォーマンスを引き上げると報じられています。セルラーモデムは、Qualcomm製5Gモデムを置き換えるApple自社設計の次世代モデム「C2」を搭載する見込みで、いくつかの新たな利点が期待されると伝えられています。

④ Face IDではなくTouch ID復活、価格は$1,999前後

「Ultra」を冠する最上位モデルでありながら、iPhone UltraはFace IDを搭載せず、電源ボタン一体型のTouch IDを採用する見込み。実装はiPad AirやiPad miniのTouch IDに近いものになるとされています。本体の薄さゆえに、2つの画面用にFace IDの構成部品を2セット収めるだけの小型化ができなかったと伝えられており、将来モデルで状況が変わる可能性は残されています。

価格については予想がばらついており、256GBモデルで約$1,999(約31万円)からとするアナリストが多い一方、より低価格を予想する声もあれば、さらに高くなるとの主張も。いずれにせよ史上最も高価なiPhoneになる点ではほぼ一致しており、iPhoneとiPadを1台に統合した存在として価格を正当化したいというAppleの狙いが読み取れます。Pro系との具体的な価格差は現時点では明らかにされていませんが、折り目のないディスプレイの実機品質、Touch IDで妥協できるか、望遠カメラを諦められるか、の3点が判断軸となりそうです。望遠重視やFace ID必須ならPro、新フォームファクターを優先するならUltra、という棲み分けになりそうです。現時点ではリーク段階の情報であり、続報を待つのが妥当です。

量産スケジュールは後ろ倒し、出荷は年末にずれ込む可能性

発表時期だけでなく、実際に手元に届くタイミングにも不透明感が残っています。

量産開始は6月から8月へ

当初は2026年6月に量産開始が見込まれていましたが、最新の報道では8月に後ろ倒しされたと伝えられています。発表自体は他のiPhone 18シリーズと同じ2026年9月を予定しているとされていますが、出荷開始は12月までずれ込む可能性も指摘されており、年内に手にできるユーザーが限られる展開もあり得ます。

内側ディスプレイは4:3アスペクト比

内側ディスプレイのアスペクト比はiPadシリーズと同じ4:3になると報じられています。スマートフォンで一般的な縦長比率ではなく、タブレットに近い比率が選ばれているとされ、展開時の使用感がスマートフォン単体の延長線上ではなく、別カテゴリの体験に近づく可能性を示しています。発表から出荷までのタイムラグも含め、購入計画を立てる際にはスケジュールの最終確定を待つ姿勢が無難です。

Samsung Displayが独占供給、CoE技術で折り目を抑制

ディスプレイ供給網にも大きな動きが出ています。Samsung DisplayがApple向け折りたたみOLEDパネルを今後3年間にわたり独占供給する契約を結んだと報じられており、発注規模は当初の1,300〜1,500万枚から2,000万枚へと引き上げられたとされています。量産開始は2026年5月、A4生産ラインの拡張により第2四半期には月産3万枚体制を整える計画です。

項目内容
供給元Samsung Display(独占)
発注規模約2,000万枚
量産開始2026年5月
月産能力3万枚(2026年Q2)
パネル技術CoE(color-on-encapsulation)

採用されるCoE(color-on-encapsulation)は、折り曲げ部分でクラックを起こしやすいポラライザを排除する技術で、折り目軽減に寄与するとされています。この契約によりSamsungの折りたたみOLED市場シェアは現在の40%から70%超へ拡大する見通しと伝えられています。

Q&A

Q. なぜFace IDではなくTouch IDに戻ったのですか? 本体の薄さゆえに、外側・内側の2画面それぞれに必要なFace IDの構成部品を収めるだけの小型化ができなかったと伝えられています。代替として、電源ボタンに統合されたTouch IDが採用される見込みです。

Q. iPhone 18 Proとどちらを選ぶべきですか? 望遠ズームやFace IDが必須ならPro、折り目のない大画面と折りたたみフォームファクターに魅力を感じるならUltra、というのが現時点での選び方の目安です。A20 ProチップとC2モデムは両機共通になる見込みと報じられています。

Q. 日本での価格はどうなりますか? 日本向け価格は現時点で公表されていません。米国向けで256GBが約$1,999(約31万円)からと予想されていますが、より高い予想・低い予想の両方があり、確定情報ではありません。

Q. iPhone Ultraはいつ発売されますか? 2026年秋に登場すると噂されています。正式な発表日・発売日はまだ公表されていません。

出典