Appleが2024年のWWDCで予告して延期となっていたSiriの大型刷新が、iOS 27でついに姿を現す可能性があるとMacRumorsは報じています。Dynamic Island中心の新UI「Search or Ask」、Claude/ChatGPTのようなチャットボット化、パーソナルコンテキストや画面認識への対応など、変化の幅はiOS 26のSiriとは別物と言える内容だと伝えられています。
3つの軸——パーソナルコンテキスト・画面認識・アプリ統合
MacRumorsは、新Siriの中核について、Appleが2024年に提示した3つの方向性をさらに踏み込んだものになると報じています。
- パーソナルコンテキスト: メール・メッセージ・ファイル・写真などを横断的に参照し、「先週Ericが送ってくれたファイルを見せて」「Ericがアイススケートに触れたメールを探して」「Ericがすすめてくれた本は?」「Ericが送ってくれたレシピはどこ?」「私のパスポート番号は?」といった依頼に答える設計です。
- 画面認識(Onscreen Awareness): いま画面に映っているものを認識し、テキストで届いた住所を連絡先カードに追加したり、表示中の写真を相手に送ったりといった操作を音声指示で完結させます。
- アプリ統合: ファイルをアプリ間で移動する、写真を編集して共有する、自宅までの経路を取得してメッセージでETAを送る、メールを下書き・送信する、といった連続タスクを横断的に処理できるようになるとされています。Apple純正アプリだけでなくサードパーティアプリも対象で、開発者がアプリの機能をSiriに公開できる仕組みが用意されると伝えられています。
チャットボット化するSiri——ClaudeやChatGPT的な体験
MacRumorsは、AppleがSiriをClaudeやChatGPTのようにユーザーと対話できる本格的なチャットボットへと作り替えていると報じています。Siriチャットボットはシステムレベルで各OSに統合され、加えて往復の対話に使える専用のSiriアプリも用意される見込みです。
機能面では、Web検索を通じた質問への回答や要約、アップロードした文書の評価・要約、画像生成や文章作成・インフォグラフィック作成の支援といった、他のチャットボットと同様の作業をこなせるようになるとされています。
ChatGPTやClaudeとの違いは、Appleデバイスとの深い統合とユーザーデータへのアクセスです。現行の他社チャットボットがメールアプリ・メモ・写真ライブラリ・メッセージにアクセスできないのに対し、Siriはこれらの情報を踏まえて応答できる設計だと伝えられています。MacRumorsは、こうしたパーソナルデータ連携が、GoogleサービスとGeminiの統合によってAndroidユーザーが享受してきた体験に近いものをiPhoneにもたらす差別化要素になると報じています。
さらに、複数パートにまたがる質問への回答、過去のやり取りの記憶、リクエスト間でのコンテキスト維持、ユーザーに関する詳細の記憶にも対応するとされています。
Dynamic Island中心の新UIと「Search or Ask」
UI面の変化も大きく、Siriは主にDynamic Islandに常駐する設計になるとMacRumorsは報じています。
ホーム画面や任意のアプリで画面中央から下方向にスワイプすると、Dynamic Island上に新しい「Search or Ask」が立ち上がり、リクエスト処理中はピル状の発光アニメーションが表示されるとされています。回答が得られると、Dynamic Islandが透過カードへと展開し、画像・Web情報・メモなどクエリに関連する情報を統合した結果が示される仕組みです。結果カードをスワイプするとiMessage風の対話モードに遷移でき、専用のSiriアプリへの切り替えも可能になると伝えられています。
「Search or Ask」は現行のSiri Suggestionsに代わるもので、アプリ起動・テキストメッセージ作成・天気・カレンダー追加・ショートカット実行・AppleのAI Web検索のハブとして機能するとされています。Search or Askのクエリは、Siri以外にChatGPTのような第三者チャットボットサービスへ直接送ることも可能になる見込みです。
中央スワイプの導入に伴い、通知センターは画面左側からのスワイプダウン、コントロールセンターは右側からのスワイプダウンになるとMacRumorsは報じています。なお「Hey Siri」ウェイクワードとサイドボタンによるSiri起動は、iOS 27でも引き続き利用できるとされています。
WWDC 2026でのお披露目と現時点での見通し
Appleが2024年に約束した内容と直近のリーク情報を踏まえると、iOS 27のSiriはiOS 26のSiriとは別物になるとMacRumorsは伝えています。2024年のWWDCでAppleが示した3つの改善方向に対し、その後2年が経過し追加の開発が行われていることから、当時のデモを上回る内容になることが見込まれていると報じられています。
ただし、新Siriのどの機能がベータ初期や正式版配信時点で利用できるかは、現時点では明らかにされていません。延期歴のある機能だけに、WWDC 2026の基調講演で「何が、いつ使えるのか」を確認するのが当面の妥当な姿勢となりそうです。続報を待ちましょう。
SiriのバックエンドにGoogle Gemini——年間10億ドル規模の提携が判明
Tech Insiderなどによれば、Appleは2026年1月12日にGoogleと複数年契約のAI提携を発表しています。SiriおよびApple Intelligenceの基盤として、Siri専用にカスタム調整された1.2兆パラメータ規模のGeminiモデルがAppleのFoundation Modelsを支える設計になると報じられています。AppleはこれにあたりOpenAIやAnthropicの提案も評価したうえでGoogleを選定したと伝えられており、初期のGemini駆動機能はiOS 26.4(2026年春)から段階的に投入される見込みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 採用モデル | カスタム版Gemini(1.2兆パラメータ) |
| 既存Appleクラウドモデル比 | 約8倍の規模 |
| アーキテクチャ | Mixture-of-Experts(MoE) |
| 実行環境 | Private Cloud Compute |
| 契約規模 | 年間約10億ドル |
WWDC 2026は6月8日開幕——「All Systems Glow」とダーク基調の新ビジュアル
MacRumorsによれば、AppleはWWDC 2026を2026年6月8日から12日まで開催し、基調講演は初日月曜午前に予定されています。同社は開幕直前に「All Systems Glow」のティザー、公式壁紙、プレイリスト、"Get Ready"動画を相次いで公開し、新Siriのビジュアルアイデンティティを強く示唆していると報じられています。
- WWDC公式ロゴはSwiftバードを黒地に白で描き、ピンク・ダークブルー・パープル・オレンジのハイライトが入っているとされます
- このアクセントカラーは、iOS 27のSiriアニメーションや入力フィールドにそのまま使われる見込みだと伝えられています
- テスト中のSiri UIはダーク基調で統一されており、現時点でライトモードは用意されていないと報じられています
Q&A
Q. iOS 27のSiriはiOS 26のSiriと何が違うのですか? MacRumorsは、パーソナルコンテキスト・画面認識・アプリ統合の3軸が拡張され、さらにClaudeやChatGPTのような本格的なチャットボットとして対話できるようになると報じています。iOS 26のSiriとは別物と言える内容だとされています。
Q. Siriの応答先をChatGPTなど他のチャットボットに切り替えられますか? 新しい「Search or Ask」では、クエリをSiri以外にChatGPTのような第三者チャットボットサービスへ直接送ることも可能になる見込みだとMacRumorsは伝えています。詳細は出典元を参照してください。
Q. 「Hey Siri」やサイドボタンでの起動はそのまま使えますか? 中央スワイプによる新しい起動方法が導入されますが、「Hey Siri」ウェイクワードとサイドボタンによるSiri起動はiOS 27でも引き続き利用できるとMacRumorsは報じています。
出典
- MacRumors — Siri in iOS 27: Every New Feature and Change to Expect
- Tech Insider — 記事
- MacRumors — iOS 27 Siri Redesign Will Use Dark Color Scheme, Matching Apple's WWDC Art