iPhoneユーザーが何年もの間フォーラムで問い続けてきた「ロック画面のNow Playing(再生中)ウィジェットを消す方法はあるのか?」という疑問。その答えはずっと「ない」でした。しかしiOS 27では、Appleがついにこの長年の要望に応えます。ロック画面と通知センターの「再生中」ウィジェットを、通知と同じようにスワイプ一つで消せるようになるのです。
指一本で消える、Now Playingウィジェットの新しい挙動
iOS 27では、ロック画面および通知センターに表示される「再生中」ウィジェットを、通知をスワイプ削除するのと同じ操作で消去できます。音楽やポッドキャストを聴き終えたあとも残り続けるウィジェットに悩まされてきたユーザーにとって、ロック画面をすっきり保てる待望の改善です。
なお、本記事の情報は、公開されたばかりのiOS 27の開発者向けベータ1(developer beta 1)に基づくものです。
Dynamic Islandからも同時に消える
9to5Macによると、ロック画面で「再生中」ウィジェットをスワイプして消すと、Dynamic Islandの表示も同時に消えます。画面上部の常時表示エリアからも再生情報が引き下げられるため、ロック画面・通知センター・Dynamic Islandの三つを一度の操作でクリーンにできる仕組みです。
ただし、いったん消したウィジェットを即座に呼び戻す簡単な手段は現時点では用意されていない模様です。唯一のワークアラウンドは、再生を一時停止し、数分待ってから再開する方法だと報じられています。
アプリ単位での挙動になる可能性
この挙動はアプリ単位で管理されているようです。たとえばOvercastでポッドキャストを再生中にロック画面からウィジェットを消し、その後YouTubeで動画を再生すると、YouTube用の「再生中」ウィジェットは再表示されます。
一方で、YouTubeの再生を一時停止してOvercastの再生を再開しても、消去から時間が経っていない場合、Overcastの「再生中」ウィジェットは必ずしも復帰しません。アプリごとに、消去からの経過時間によって表示・非表示が決まる挙動になっている可能性があります。
開発者ベータ段階の挙動である点に注意
今回確認された挙動はiOS 27開発者ベータ1時点のもので、今後のベータ版や正式リリースまでに仕様が変更される可能性もあります。WWDC26関連の続報や、後続ベータでの挙動変化に注意したいところです。
ロック画面まわりで進む、その他のカスタマイズ強化
Now Playingウィジェットの消去に加え、iOS 27ではロック画面のパーソナライズ機能が拡張されています。Font & Colorパネルには新しいアイコンが追加され、これをタップすると時計を縮小して上部ウィジェット列に小さく表示できる仕組みになっています。時計の存在感を抑え、壁紙やウィジェットを主役に据えたレイアウトを組みやすくなっています。
新たに追加される調整要素
- 時間帯に応じて色味が変化するダイナミック壁紙
- 壁紙の明るさ・鮮やかさを調整できるインテンシティ設定
- Liquid Glassの見え方を不透明な着色から透明まで正確に選べる新スライダー
ダイナミック壁紙とインテンシティ設定によって壁紙そのものの印象を時間帯や好みに合わせて変えられ、Liquid Glass向けのスライダーでは透明度を細かく刻んで指定できます。複数の要素を組み合わせて、ロック画面の見た目を細かく作り込めるようになっています。
iOS 27のベータ提供スケジュールと対応機種
ウィジェット周りの新挙動を実機で試せるタイミングと、対象となるデバイスも整理されています。Appleは2026年6月8日から開発者ベータ1の配布を開始し、パブリックベータは7月に提供される予定です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発者ベータ1 | 2026年6月8日提供開始 |
| パブリックベータ | 2026年7月予定 |
| 対応機種 | iPhone 11以降(iOS 26サポート機と同一) |
| Apple Intelligence要件 | iPhone 15 Pro以降/A17 Pro/8GB RAM |
対応機種はiPhone 11以降で、iOS 26をサポートしていた機種が引き続き利用可能です。手持ちのiPhone 11シリーズでもアップデートを受けられるため、買い替えなしに新しいロック画面挙動を試せます。一方でApple Intelligenceを利用するにはA17 Proを搭載したiPhone 15 Pro以降と8GB RAMが必要で、AI関連機能まで含めてフル活用したい場合はハードウェア要件のハードルが上がります。ベータ段階で挙動を検証するか、正式版を待つかは、手持ち機種と用途に応じて判断したいところです。
Q&A
Q. なぜAppleは消したウィジェットを即座に再表示する手段を用意しなかったのでしょうか? 公式な説明は明らかにされていません。開発者ベータ1段階の挙動であるため、後続ベータで再表示手段が追加される可能性も否定できません。現状では、再生の一時停止と数分の待機を挟んでの再開がワークアラウンドとして紹介されています。
Q. 他のiOSウィジェットも同様にスワイプで消去できるようになるのでしょうか? 9to5Macの報道で確認されているのはNow Playingウィジェットに関する挙動のみです。他のウィジェットへの適用については現時点で言及されていません。
Q. 消したNow Playingウィジェットをすぐに呼び戻す方法はありますか? 現時点では即座に再表示する明確な方法は確認されていません。9to5Macが報じているワークアラウンドは、再生を一時停止し、数分待ってから再開するというものです。
Q. Dynamic Islandの表示も同時に消えますか? はい。ロック画面でスワイプして消すと、Dynamic Islandからも「再生中」表示が同時に消えます。