iOS 27のお披露目を約1週間後に控え、9to5Macは今年のメジャーアップデートがこれまで以上にiPhone買い替えの動機になり得ると報じています。最大の焦点は対応機種リストではなく、目玉となるAI機能の多くが「Apple Intelligence対応機種限定」になる可能性が高いとされる点です。iPhone 12/13/14、そしてiPhone 15(非Pro)のユーザーは、OSはインストールできても主要な新機能は利用できない可能性が指摘されています。

iOS 27の目玉機能を体験するには、iPhone 15 Pro以降のApple Intelligence対応機種が必要になると報じられています。

対応機種よりも「AI対応の有無」が分かれ目になる可能性

Appleは比較的長く旧機種をサポートしてきた実績があり、iOS 26では発売から最大6年前までのiPhoneに対応しています。iOS 27については4機種のサポートが打ち切られる見込みと報じられていますが、9to5Macは今年の本当の焦点はそこではないと指摘しています。

理由は、iOS 27の主要な新機能の大半がApple Intelligence対応機種でしか使えない可能性が高いためです。Apple Intelligenceは2024年にローンチされましたが、利用にはiPhone 15 Pro以降が必要というハードウェア要件があります。

つまりiOS 27自体はiPhone 12以降に対応する見込みであっても、以下のモデルのユーザーはアップデートできても「ベスト機能」からは外れることになります。

  • iPhone 12
  • iPhone 13
  • iPhone 14
  • iPhone 15(非Proモデル。9to5Macは「iPhone 15と15 Plus、およびそれ以前のiPhoneはApple Intelligence非対応」と伝えている)

iPhone 15シリーズでも非Proモデルが対象外である点は、今年のアップデートを語るうえで重要なポイントといえます。

最大の目玉はSiri——Gemini風LLM基盤への刷新

これまでApple Intelligenceは、多くのユーザーにとって買い替えを決断させるほどの強い動機にはなっていなかった、というのが9to5Macの見立てです。一方で、iOS 27ではこの状況が変わる可能性があるとされています。

最大の引きとなるのはSiri本体の刷新です。報じられている主な変更点は次の通りです。

項目内容
基盤モデルGemini風のLLM基盤を採用すると報じられている
インターフェースチャットボット型のUI
専用アプリSiri向けの専用アプリが用意される見込み
コンテキスト理解画面上の情報や個人のコンテキストを認識

新Siriは「Apple Intelligenceに対応していないiPhoneでは旧来のSiriのまま据え置かれる」可能性が高いと9to5Macは伝えており、これまで以上にハードウェア要件が体験差として表れる構図となります。

写真・壁紙生成・自動字幕——Siri以外もAI前提に

iOS 27に関するリーク・噂のうち、新機能の大半に「AI要件」が紐づいていると報じられています。具体的に名前が挙がっているのは以下のような機能です。

  • 写真アプリの新機能
  • カスタム壁紙の生成
  • すべての動画への字幕付与
  • 自然言語によるショートカット作成
  • カメラアプリの新しいSiriモード
  • Safariの改善

旧機種ユーザーにも恩恵がある変更は含まれる見込みとされる一方、全体としてはこれまでで最も「AI寄り」のアップデートになるとの見方が示されています。旧モデルを使い続けているユーザーほど、買い替えを検討する理由がこれまでより多くなるという指摘です。

機能別の対応イメージ(噂ベース)

噂段階の情報を機能別に整理すると、以下のような対応イメージが浮かびます。正式な対応可否はお披露目を待つ必要があります。

機能iPhone 12〜iPhone 15(非Pro)iPhone 15 Pro以降
iOS 27本体(OSアップデート)◯(iPhone 12以降が対象との噂)
新Siri(LLM基盤・専用アプリ等)×(旧Siri据え置きの可能性)
写真アプリの新機能×
カスタム壁紙の生成×
全動画への字幕付与×
自然言語でのショートカット作成×
カメラの新しいSiriモード×
Safariの改善×

※噂・観測ベースの情報を基に整理した参考表です。詳細は出典元を参照してください。

お披露目で確認すべきはこの1点——機能別対応表

現時点ではいずれも噂・観測ベースの情報であり、正式な仕様は約1週間後のお披露目を待つ必要があります。新Siriや新機能群が本当にApple Intelligence対応機種限定となれば、iPhone 12〜iPhone 15(非Pro)のユーザーは「OSはアップデートできるが体験は据え置き」という状況になりかねません。

買い替えを検討するなら、お披露目イベントで「どの機能がどの機種で動くのか」の機能別対応表が示されるかどうかが最大のチェックポイントとなります。Apple Intelligence非対応機を使っており、AI機能に強い関心があるユーザーほど、今年のアップデート内容を注視する価値があるでしょう。続報を待ちつつ、現時点では「噂段階」と捉えておくのが妥当です。

WWDC 2026の日程と非AI領域の改善ポイント

AppleはWWDC 2026のキーノートを6月8日午前に開催し、6月12日までの会期でiOS 27などを発表する見込みです。開発者ベータはキーノート直後、パブリックベータは7月、一般公開は9月のリリースが見込まれています。

AI機能ばかりが注目される一方で、Apple Intelligence非対応機のユーザーにも関係し得る改善が複数報じられています。

  • AirPods設定メニューの再設計と、Genmoji・Image Playgroundの生成品質向上
  • 規制対応の一環として、Google CastなどのキャスティングプロトコルをAirPlayの既定として選択可能になる可能性
  • Wallet・Safari・ShortcutsでのApple Intelligence機能拡張、オートコレクトを強化した新キーボード、Apple Mapsの衛星接続対応

今年のアップデートは派手な新機能よりも、磨き込み・安定性・洗練に重点が置かれていると報じられています。Apple Intelligence対応機を持たないユーザーにとっては、これら基盤領域の品質改善がOSアップデートの主な実利になりそうです。

Gemini採用で見えるSiri刷新の技術的背景

新Siriが「Gemini風LLM基盤」と表現される背景には、2026年1月12日に発表されたApple-Google間の複数年提携があります。

「GoogleのテクノロジーがApple Foundation Modelsにとって最も有能な基盤を提供すると判断した」とAppleは説明しています。

この提携では、GoogleのGeminiが将来のApple Foundation Modelsの基盤として活用されます。Apple向けにカスタマイズされたGeminiモデルは1.2兆パラメータ規模で、Google CloudではなくAppleのPrivate Cloud Compute上で動作する設計です。契約規模は年間約10億ドルとBloombergのMark Gurmanが報じています。

オンデバイス処理向けには別のアプローチも採られています。Geminiへのフルアクセスを使って「蒸留(distillation)」と呼ばれる手法で小型モデルを作り、必要な計算資源を抑える仕組みです。ChatGPT統合は引き続き維持され、Geminiが中核機能を担う構図となっています。

Q&A

Q. iOS 27はどのiPhoneに対応しますか? 噂レベルでは、iOS 27はiPhone 12以降に対応する見込みで、4機種のサポートが打ち切られると報じられています。正式な対応リストはお披露目時点まで確定していません。

Q. iPhone 15(非Pro)を使っていますが、新Siriなどの新機能は使えますか? 9to5Macは、iPhone 15の非ProモデルはApple Intelligence非対応であると伝えています。iOS 27にアップデートできても、AI関連の主要機能(新Siri、写真アプリの新機能、カスタム壁紙生成など)は利用できない可能性が高いと示唆されています。Apple Intelligenceに対応するのはiPhone 15 Pro以降です。

Q. 買い替えるなら何を待ってから判断すべきですか? 9to5Macは、iOS 27の新機能の多くがApple Intelligence要件に紐づくと伝えています。お披露目イベントで「どの機能がどの機種で利用できるか」の対応関係が明示されるかどうかが、買い替え判断の最大の材料になります。AI機能への関心度合いと、手元の機種がApple Intelligenceに対応しているかを照らし合わせて検討するのが現実的です。

出典