iOS 26のCarPlayは、新機能の追加にとどまらず「自分の車内環境にどう合わせるか」を選べる5つのカスタマイズ手段を新たに用意しました。なかでも注目はiPhoneでおなじみのウィジェットがついにCarPlayに登場した点で、ナビと音楽再生の状況をホーム画面横で同時に把握できるようになります。9to5Macは、iOS 26で利用できるCarPlayのカスタマイズ方法を5つに整理して紹介しています。

①Smart Display Zoom——画面サイズに合わせた最適化

Smart Display Zoomは、車載ディスプレイのサイズや形状に合わせてCarPlayの表示を最適化する新機能です。CarPlay内の「設定」アプリ →「ディスプレイ」から切り替えられ、デフォルトではオフになっています。

ただしAppleは、この機能はすべての車で利用できるわけではないと説明しています。とはいえ、多くの車種では利用可能とされています。

②ついにCarPlayでもウィジェットが使える

iPhoneでは長らく利用されてきたウィジェットが、iOS 26でついにCarPlayに登場しました。ウィジェットはCarPlayのホーム画面の左側に配置され、画面サイズに応じて1〜3個のウィジェットスタックが表示されます。運転中にナビ・音楽・カレンダーといった情報を切り替えずに一望できるのが大きな利点です。

各スタックのウィジェットをカスタマイズするには、iPhoneの「設定」→「一般」→「CarPlay」→対象の車→「ウィジェット」と進みます。

  • 1スタックあたり最大5個のウィジェットを追加可能
  • スタックごとにウィジェットの追加・削除ができる
  • Smart Rotate(自動切り替え)の有無も選択可能

③新しい壁紙——6色のバリエーション

iOS 26ではCarPlay向けに新しい壁紙が追加され、インターフェースがリフレッシュされました。iPhoneの新しいデフォルト壁紙をベースにした6色のカラーバリエーションが用意されており、いずれもライトモード/ダークモードに応じて動的に変化します。

壁紙はCarPlay内の「設定」アプリ →「壁紙」から変更できます。

④運転中の視認性を上げる文字サイズ調整

iPhoneでは以前からアクセシビリティ設定で文字サイズを調整できましたが、iOS 26で初めてCarPlayでも同様のテキストリサイズに対応しました。手順は次の通りです。

  1. iPhoneの「設定」アプリを開く
  2. 「アクセシビリティ」→「文字サイズ」をタップ
  3. 文字サイズを選択すると、CarPlay側でそのプレビューが表示される

運転中はディスプレイを長く凝視できないため、地味ながら視認性に直結する重要な改善点といえます。

⑤アプリアイコンの外観変更——Liquid Glass風も選べる

iPhoneのホーム画面でアイコンの外観をカスタマイズできるのと同様、CarPlayでもアイコンの見た目を変えられるようになりました。CarPlay内の「設定」アプリから、以下の3種類の外観を選択できます。

外観特徴
Default標準の外観
Dark暗めのトーン
Clearより透明感のあるLiquid Glass風

それぞれライトモード・ダークモードごとに設定可能で、特にClear(クリア)はLiquid Glassの透明感のある質感をCarPlayのアイコンにもたらします。

どの機能から試すべきか

iOS 26のCarPlayは、新機能の追加だけでなく「自分の車内環境にどう合わせるか」を選べる方向へ進化したアップデートです。普段からCarPlayを利用しているユーザーであれば、特にウィジェット・文字サイズ・アイコン外観の3つは体感差が大きく、まずはここから設定を見直すのがおすすめです。Smart Display Zoomは車種によって利用可否が異なるため、自分の車で項目が表示されるかを確認するところから始めると良いでしょう。

iOS 26.4以降で追加された関連アップデート——AIチャットボットと主要アプリ対応

iOS 26のCarPlayはリリース後もアップデートで機能が拡張されており、特に2026年3月公開のiOS 26.4ではAIチャットボット対応とAmbient Musicウィジェットが追加されました。さらにメッセージング体験も大きく変わっています。

主要な追加機能

  • AIチャットボット:大手では現状OpenAIのChatGPTとPerplexityのみが利用可能で、Google Gemini、X(旧Twitter)のGrok、Microsoft Copilotには対応していません。
  • WhatsApp:テスト期間を経て2026年4月に公式CarPlayアプリがリリースされ、iMessageが普及していない地域のユーザーにとって大きな前進となりました。他プラットフォーム版とは異なり、CarPlay版は最近のチャット一覧を表示する仕様です。
  • Google Meet:4月初旬にリリースされ、Android Auto版よりも先にAppleプラットフォームへ登場した点も特徴です。

加えて、iOS 26.2ではMessagesのピン留め会話をCarPlay設定で無効化できるようになっています。本記事で紹介された5つのカスタマイズ項目と組み合わせて点検したい部分です。

次世代版「CarPlay Ultra」の展開状況——通常版CarPlayとの位置付け

本記事で紹介された機能は標準版CarPlayのものですが、Appleはこれと並行して上位版の「CarPlay Ultra」を展開しています。両者の関係を整理しておくと、自分の車での選択肢が見えやすくなります。

項目内容
提供範囲2026年4月時点で米国・カナダの新型Aston Martin(DBX707、DB12、Vantage、Vanquish)のみ
必要環境iPhone 12以降、iOS 18.5以降
拡大予定Bloombergのマーク・ガーマン氏によれば、2026年下半期にHyundaiまたはKiaの主要新型車に投入される見込み
価格差IONIQ 3は約£25,000($33,700)からの想定で、Aston Martinの$200,000より大幅に手頃

ただし全自動車メーカーが歓迎しているわけではありません。Ford CEOのジム・ファーリー氏は最近のインタビューで「第1ラウンドの実装は気に入らないが、Appleには非常にコミットしている」と発言しています。標準版CarPlayでウィジェットや壁紙のカスタマイズに留めるか、Ultraの普及を待つかが、今後の選択軸になります。

Q&A

Q. Smart Display Zoomはすべての車で使えますか? いいえ、Appleはすべての車で利用できるわけではないと説明しています。ただし多くの車種では利用可能とされており、CarPlayの「設定」→「ディスプレイ」に項目が表示されていれば利用できます。

Q. CarPlayのウィジェットはいくつまで追加できますか? 1つのスタックにつき最大5個まで追加できます。画面サイズに応じて1〜3個のスタックが同時に表示されます。

Q. 文字サイズはCarPlayだけ個別に変更できますか? 文字サイズの変更はiPhoneの「設定」→「アクセシビリティ」→「文字サイズ」から行い、その設定がCarPlay側にも反映される仕組みです。プレビューを見ながら調整できます。

出典