Active Use Score 10:31h——前世代から約1時間改善。ただしフル充電に1時間40分かかり、同価格帯のハイエンドタブレットとしては最遅クラスです。 GSMArenaが2026年6月6日に公開した検証記事で、Honor MagicPad4のバッテリー駆動時間と充電速度の測定結果が明らかになりました。10,100mAhバッテリーと66W Honor SuperChargeの組み合わせは、駆動時間で前世代から大幅に改善した一方、充電速度とWeb閲覧時間には課題が残る結果となりました。

Active Use Scoreは10:31h——前世代から約1時間改善

Honor MagicPad4はGSMArenaのActive Use Scoreで10:31hを記録しました。これは前世代のHonor MagicPad 2 12.3が記録した9:42hから約1時間の改善にあたります。内訳はCalls(WhatsApp通話)が7:34h、Web閲覧が7:52h、動画再生が11:08h、ゲームが7:45hです。

特に動画再生の項目では前世代比で約2時間の伸びを見せ、ゲーム時間もわずかに向上しています。MagicPad4にはセルラー接続がないため、通話テストはWhatsApp通話で代替されています。ただしWeb閲覧時間は7:52hにとどまり、前世代の7:56hからむしろわずかに後退しており、GSMArenaはこの点を「依然として弱点」と指摘しています。

輝度1.5倍・165Hz化——表示性能は世代を超えた進化

MagicPad4は12.3インチのOLEDパネル(3,000 x 1,920px)を搭載し、画面サイズは前世代と同じながら、リフレッシュレートは144Hzから165Hzへ、ピーク輝度は1,600nitsから2,400nits(約1.5倍)へと向上しています。バッテリー容量は10,100mAhで、前世代の10,050mAhから50mAhの増量にとどまります。

項目MagicPad4MagicPad 2 12.3
バッテリー10,100mAh10,050mAh
リフレッシュレート165Hz144Hz
ピーク輝度2,400 nits1,600 nits
チップSnapdragon 8 Gen 5 (3nm)Snapdragon 8s Gen 3 (4nm)
無線Wi-Fi 7 (be)Wi-Fi 6 (ax)
Active Use Score10:31h9:42h

チップは3nmプロセスのSnapdragon 8 Gen 5に刷新され、Wi-Fi 7にも対応しています。この表から読み取れるのは、駆動時間の改善幅(約1時間)に対して、表示性能(輝度1.5倍・リフレッシュレート向上)とプロセス世代(4nm→3nm)の刷新幅が大きいという点です。屋外視認性や高フレームレートコンテンツでの体感は世代を超えた進化と言えますが、バッテリー容量自体はほぼ据え置きのため、駆動時間の伸びはチップの電力効率向上に依る部分が大きいと読めます。なお、テストはキャリブレーションされた輝度で実施されており、新パネルの輝度向上はスコアに影響していないとされています。

競合タブレットとの比較——Xiaomi Pad 8 Proが頭ひとつ抜ける

GSMArenaが比較対象として挙げた他タブレットの結果は以下の通りです。

  • Honor Pad X9 (7,250mAh, Snapdragon 685): Active Use Score 13:17h、Web閲覧は約12時間
  • Xiaomi Pad 8 Pro (9,200mAh, Snapdragon 8 Elite): 13:39h
  • OnePlus Pad 3 (12,140mAh, Snapdragon 8 Elite): 10:49h
  • Xiaomi Redmi Pad 2 Pro (12,000mAh): 12:55h

OnePlus Pad 3はMagicPad4より2,040mAh大きいバッテリーを積みながら10:49hで僅差にとどまり、Xiaomi Pad 8 Proが13:39hで頭ひとつ抜ける形となっています。バッテリー容量と駆動時間が必ずしも比例していない点が特徴的で、チップの電力効率がスコアを左右していることが読み取れます。

66W充電は1時間40分——「かなりがっかり」との評価

充電性能についてGSMArenaは「かなりがっかりの結果(fairly disappointing)」と評しています。MagicPad4は15分で33%、30分で47%まで充電され、0%から100%までは1時間40分を要しました。

タブレットバッテリー充電器15分30分
Xiaomi Pad 8 Pro9,200mAh67W52%-
OnePlus Pad 312,140mAh80W40%-
OnePlus Pad 413,380mAh80W38%-
MagicPad 2 12.310,050mAh66W35%-
Honor Pad X97,250mAh22.5W34%-
MagicPad410,100mAh66W33%47%
Redmi Pad 2 Pro12,000mAh33W20%-

15分時点ではミスマッチなハードウェア構成(12,000mAhに33W)のRedmi Pad 2 Proをわずかに上回る程度で、フル充電1時間40分という時間は、より大きな13,380mAhを80W SuperVOOCで満たすOnePlus Pad 4と同等です。GSMArenaは「Honorは80W、さらには100W充電のスマートフォンを複数持ちながら、66Wを超えるタブレットはひとつもない。そろそろ変える時期だ」と指摘しています。

購入判断のポイント

バッテリー駆動時間は前世代から大幅に改善しており、12.3インチOLED・165Hz・2,400nitsという表示性能とSnapdragon 8 Gen 5・Wi-Fi 7という構成は、ハイエンドタブレットとして競争力があります。一方で、Web中心の使い方では8時間に届かない点と、充電が同価格帯競合より遅い点は明確な弱点です。長時間の動画視聴やゲームを主用途とするなら買い替え候補になり得ますが、Web閲覧と急速充電を重視するならXiaomi Pad 8 Proなどの選択肢も検討する価値があります。

厚さ4.8mm・重量450g——薄型化が示す設計トレードオフ

バッテリー駆動時間の改善幅が容量増ではなくチップ電力効率に依存している背景には、本体の極端な薄型化があります。MagicPad4は厚さ4.8mmで「世界最薄のAndroidタブレット」を掲げており、iPad Pro M5やSamsung Galaxy Tab S11 Ultraの5.1mmを下回る数値です。重量も450gと前世代から145g軽量化されています。

薄型化と駆動時間のバランス

10,100mAhというバッテリー容量がほぼ据え置きにとどまった理由は、この4.8mm筐体に収める物理的制約にあります。Honorは薄さを優先しつつもSnapdragon 8 Gen 5の電力効率で駆動時間を伸ばす方針を採っており、結果としてOnePlus Pad 3(12,140mAh)のような大容量機と僅差のスコアに到達しています。加えて8基のスピーカーを内蔵してスペーシャルオーディオに対応するなど、薄型筐体に詰め込まれたハードウェア密度も特筆されています。

価格€699から・MWC 2026発表——周辺エコシステムも一気に拡張

MagicPad4は2026年2月のMWC 2026で正式発表され、3月2日に販売を開始しました。価格は12GB/256GB版が€699、16GB/512GB版が€799で、発売直後には€100オフの早期購入特典も用意されました。

構成欧州価格
12GB/256GB€699
16GB/512GB€799

周辺アクセサリーも同時に拡充されており、筆圧検知に対応するMagic Pencil 4sスタイラスや、435gのSmart Touch Keyboardが用意されています。キーボードには専用AIキーが備わり、Geminiを呼び出せる設計です。本体側にもAI MemoやAIノイズキャンセルなどのMagicOS AI機能が統合され、ノートPC代替の用途を明確に意識した製品構成となっています。

Q&A

Q. MagicPad4は前世代と比べてどれくらいバッテリーが持つようになりましたか? Active Use Scoreで9:42hから10:31hへと約1時間改善しました。特に動画再生で約2時間伸びていますが、Web閲覧は7:52hで前世代とほぼ同じです。

Q. 毎日のWeb中心の使い方で、1日もつでしょうか? Web閲覧スコアは7:52hです。通勤往復・昼休み・夜の閲覧を合算するとちょうど1日の利用時間に近く、ヘビーユーザーの場合は夜までもたない可能性があります。動画再生は11:08hあるため、用途が動画中心であれば1日余裕があります。

Q. 就寝中の充電で十分使える状態になりますか? フル充電に1時間40分かかるため、就寝中の充電であれば余裕で100%に到達します。ただし、外出前の短時間充電を想定する場合、15分で33%・30分で47%という速度は同価格帯のXiaomi Pad 8 Pro(15分52%)やOnePlus Pad 3(15分40%)に見劣りします。

出典