Googleが開発中とされるデスクトップ向け新OS「AluminiumOS」の動作映像が、リーク情報として公開されました。将来の「Googlebook」ノートPCを支える可能性がある環境で、Android 17をベースに、ChromeOS由来の要素とデスクトップらしい操作感を組み合わせた姿が確認できます。

リークの概要——16分の動画でAluminiumOSの姿が明らかに

リーカーのMystic Leaksが、Googleの次世代デスクトップ体験とされる「AluminiumOS」のスクリーンショットと約16分の動作動画を公開したと、9to5Googleが報じています。動画ではMacBook Pro上の仮想マシンで動作する様子が映されており、現時点でのおおまかな動作イメージを把握できます。

注意したい点として、これは非公式の情報源によるリークであり、9to5Googleによれば、Googleは「当面はリリースされない」と述べているとされています。つまり、現段階のビルドはあくまで開発途上の姿であり、最終的な製品仕様は変化する可能性があります。

  • 情報源: Mystic Leaks(リーカー)
  • 公開形式: スクリーンショット集と約16分の動画
  • 動作環境: MacBook Pro上の仮想マシン
  • ベース: Android 17

ChromeOSとは異なる「デスクトップらしさ」を取り入れた挙動

リークで確認できる最大の特徴は、ChromeOSとは異なる、よりmacOSやWindowsに近い「デスクトップらしい」操作感です。アプリをデスクトップ上に配置でき、右クリックから新規フォルダを作成できるとされています。ChromeOSがブラウザ中心の体験を貫いてきたのに対し、AluminiumOSはより従来型のPC操作に寄せている点が注目されます。

報じられている主な要素は以下の通りです。

要素内容
デスクトップアプリ配置・右クリックでフォルダ作成が可能
仮想デスクトップウィンドウアプリ用に複数のキャンバスを切り替え可能
クイック設定/通知Androidライクなパネル
ターミナルデスクトップ向け機能の一例として言及
タッチパッドジェスチャー・ショートカットに対応
Link to iOSiOS連携用とみられるアプリが存在

一方で、タスクマネージャーは起動時にクラッシュしたとも報告されており、全体としては「限定的な体験」にとどまっているとされています。完成度はまだ低く、ここから機能追加・改善が進む段階と見るのが妥当です。

セットアップはAndroidとChromeOSの“いいとこ取り”

セットアップ体験についても、AndroidとChromeOSを混ぜたような流れになっていると伝えられています。Androidアプリ資産との親和性を保ちつつ、ノートPC向けの初期設定フローをChromeOSから引き継いでいる構図が読み取れます。

興味深いのは「Link to iOS」アプリの存在です。iOS連携を意識した機能とみられますが、現時点で詳細な機能や仕様は明らかになっていません。

なお、ベースがAndroid 17である点も重要なポイントで、Androidを土台にデスクトップ体験を再構築しようとする取り組みと位置づけられそうです。

このリークが正確だった場合に意味すること

仮にリーク内容がそのまま製品化に近い形で進むとすれば、Googleのノート型デバイス戦略は次のような転換を迎える可能性があります。

  • ChromeOSの“ブラウザ中心”からの脱却: アプリやフォルダをデスクトップに置ける時点で、利用者の感覚は大きく変わります
  • Androidアプリ資産の本格活用: Android 17ベースであれば、スマホ向けアプリをノートPCでより自然に扱える余地が広がります
  • macOS/Windowsとの直接競合: 仮想デスクトップやターミナルといった“PCらしい”機能が標準化されれば、競合領域が広がります

ただし、9to5Googleによれば、Googleは「当面はリリースしない」と述べているとされる点、そして現ビルドが限定的でクラッシュも確認されている点を踏まえると、今回の映像はあくまで開発途中のスナップショットです。最終的な「Googlebook」が登場する頃には、UI・機能・名称すら変わっている可能性があります。

現時点では「Googleがデスクトップ向けにAndroidベースの新環境を本気で準備している兆候が見えてきた」と捉えるのが妥当です。続報を待ちたいところです。

Googleが公式発表した「Googlebook」——Gemini Intelligenceを中核に据える

Googleは公式ブログで、Gemini Intelligenceを搭載した新ラップトップ「Googlebook」を発表しました。Geminiによる支援機能を前面に押し出し、Androidスマートフォンとの連携も強化されています。注目される機能は次の3点です。

Magic PointerとCreate your Widget

「Magic Pointer」はカーソルを振るとGemini連動の文脈メニューが立ち上がり、画面上の対象に対して可能な操作を提示する仕組みです。また「Create your Widget」では、GmailやGoogleカレンダーなどと連携した個別ダッシュボードを生成でき、利用者ごとの使い方に合わせたカスタムウィジェットを組み立てられます。

Quick Accessとスマホ仮想化

「Quick Access」を利用すれば、スマホ内のファイルをGooglebookのファイルブラウザから直接閲覧・検索・挿入できます。さらにドックには常設の電話アイコンが用意され、Androidスマホを仮想化して操作できるとされています。リーク段階で確認された「Link to iOS」とは別軸で、Androidエコシステムとの結びつきを一段と深める設計になっています。

ハードウェアパートナーと2026年秋の市場投入——MacBook Neoとの真っ向勝負

Googlebookは単独のGoogle製品ではなく、複数OEMによる新カテゴリとして展開されます。ハードウェアパートナーにはAcer、ASUS、Dell、HP、Lenovoが名を連ね、各Googlebookには「glowbar」と呼ばれる発光バーが備わるとされています。

項目内容
投入時期2026年秋(this fall)予定
OEMAcer、ASUS、Dell、HP、Lenovo
先行展開Dell、Lenovo、HPが今後数か月のうちにモデル投入
競合Apple MacBook Neo(A18 Pro搭載・599ドル)
ChromeOSの扱い開発・サポートを継続

Bloombergによれば、Dell、Lenovo、HPは今後数か月のうちにモデルを投入する予定で、Googleは599ドルのApple MacBook Neoが存在する市場へ正面から切り込みます。一方でGoogleは、Googlebook発表後もChromeOSの開発・サポートを継続すると明言しており、新カテゴリの立ち上げと既存プラットフォームの維持を並行して進める構えです。AluminiumOSのリーク映像から見えてきた“Androidベースのデスクトップ体験”は、こうしたOEM連合とともに2026年秋に具体的な製品として姿を現す見通しです。

Q&A

Q. AluminiumOSはいつ発売されますか? 具体的な時期は公表されていません。9to5Googleによれば、Googleは「当面はリリースしない」と述べているとされており、今回リークされたのは開発途中のビルドにあたります。

Q. ChromeOSはどうなるのですか? 今回のリーク情報の範囲では、ChromeOSの今後について明確な言及はありません。AluminiumOSはAndroid 17をベースとし、ChromeOSとは別物として位置づけられている様子が確認できる段階です。

Q. リークされた機能は最終製品にそのまま搭載されますか? 非公式の情報源による開発途中ビルドのリークであり、最終製品の仕様は変更される可能性があります。タスクマネージャーがクラッシュするなど、まだ限定的な完成度であることも報告されています。

出典