iPhoneを片手にカフェにいながら、自宅や職場のWindows PCで動くCodexにコード作業を投げ、画面の中でCodex自身がアプリをクリックして仕事を進める——そんな分散開発の姿が一気に現実味を帯びてきました。OpenAIは2026年5月29日、ChatGPTのモバイルアプリから「Codex for Windows」の作業を起動・遠隔操作できる機能を追加しています。今月初旬に提供を開始したMac版Codexの遠隔操作機能が、今度はWindowsにも拡張された格好で、9to5Macが報じています。あわせてiOS版ChatGPT内のCodexにも複数の新機能が投入されました。
Windows版Codexが画面を見てクリックするように——iPhoneから遠隔起動も
Codex for Windowsには今回、Mac版に先行導入されていた2つの機能が追加されました。1つ目が「Computer Use」で、Codex自身が前面に立ち上げたWindowsデスクトップアプリを「見て」「クリックして」「タイピングして」操作する機能です。2つ目が「Remote control(遠隔操作)」で、Windowsマシン上で動くCodexの作業を他端末から起動・進捗確認できます。
リリースノートに記載されている新機能は次のとおりです。
- Computer Use(Windows対応):CodexがWindowsデスクトップアプリを前面で操作。画面を認識してクリック・入力を行います
- Remote control(Windows対応):ChatGPT for iOS/Android、もしくはMac上のCodexから、Windows端末でのCodex作業を開始し、遠隔から進捗を確認できます
- Profileセクションの拡充:プロフィール詳細、利用統計、トークン消費状況を確認可能になりました
加えて、パフォーマンス改善とバグ修正も含まれています。
iPhone・iPad・Androidから「Windowsの開発作業」を投げられる時代に
今回のアップデートで重要なのは、ChatGPTのiOS・Android版がCodex for Windowsとも対話できる点です。これまでMac版Codexで実現していた「外出先のiPhoneからデスクトップのCodexにタスクを投げ、進捗を見る」という体験が、Windowsユーザーにも開放された格好となります。
開発者がメインマシンとしてWindowsを使っているケースでも、iPad・iPhone・Android端末から遠隔でCodexにコード作業を依頼し、自席に戻る前に進捗を確認する運用が想定されます。
iOS版Codexにも大型アップデート——/side会話やSpotlight連携など
OpenAIはiOS上での遠隔操作の信頼性向上に加えて、Codexデスクトップアプリと同等の体験をモバイルにも段階的に持ち込んでいます。開発担当者のVaibhav (VB) Srivastav氏とJavi氏のXでの投稿で公表された、Codex Mobile for iOSの新機能は以下のとおりです。
/sideコマンドによるサイド会話- ターン終了時の差分(diff)サマリー表示
- リモートスレッドのアーカイブ機能
- ワンタップでのモデル切り替え
- SpotlightおよびShortcuts連携
- iPad向けショートカット
- 画像の保存・コピー
- セットアップ・再接続フローの改善
- デスクトップ版との操作感を揃える各種ポリッシュ
Javi氏は「信頼性と新機能の双方に全力で取り組んでおり、毎週アップデートを出していく予定」とXに投稿しています。
https://t.co/z1YmqGMPpqt.co ↗Mac版Codexの動き——Appshotsとロック・スリープ中の遠隔操作
先週には、Codex for Mac側にも「Appshots」と呼ばれる新機能が追加されました。Codexにより良いコンテキストを瞬時に与えるための機能と説明されています。さらにCodex for Macは、Macがロック・スリープ中であっても遠隔操作アクセスを受け付ける挙動に拡張されており、モバイルからデスクトップへの作業依頼が途切れにくい環境が整いつつあります。
WindowsとMac、iOSとAndroidをまたいで「Codexがどの端末でも動き、どの端末からでも操られる」という分散開発の構図が、急速に固まってきています。
Q&A
Q. Codex for Windowsの遠隔操作はどのような環境で利用できますか? 2026年5月29日付のCodexデスクトップアプリのリリースで提供が始まったとされています。Windows側にCodexデスクトップアプリ、操作側にChatGPT for iOS/AndroidまたはMac上のCodexがあれば、遠隔から作業の起動と進捗確認が行えます。対応プランや日本語UIの詳細については現時点では明らかにされておらず、詳細は出典元を参照してください。
Q. iPhoneやAndroidからWindowsのCodexに作業を投げると、どこまで自動でできますか? Windowsマシン側でCodexがComputer Useを使い、デスクトップアプリを前面で見て・クリックして・入力する挙動を担います。モバイル側はあくまで起動と進捗確認のための入口です。
Q. iOS版ChatGPT内のCodexで新しく増えた機能は?
/sideによるサイド会話、ターン終了時の差分サマリー、リモートスレッドのアーカイブ、ワンタップでのモデル切替、Spotlight/Shortcuts連携、iPadショートカット、画像の保存・コピー、セットアップと再接続の改善などが挙げられています。
通勤電車のiPhoneからWindows PC上のテストランを走らせ、昼休みにiPadで差分サマリーを確認し、帰宅後にMacで仕上げる——そんな端末横断のワークフローが、開発者の日常に入り込み始めています。週次でアップデートが続くとの開発者コメントもあり、続報を追う価値のあるリリースです。