ANBERNICが、画面が回転するスライダー型のAndroidゲーム機「RG Rotate」を発売しました。推奨価格は$87.99(約1万3千円)からと、$90を切るユニークな1台です。
画面スイベル機構を採用した異色のフォームファクター
「RG Rotate」は、かつてのMotorola Flipoutを思わせるスイベル式スライダーを採用したAndroidハンドヘルドです。本体上部のディスプレイを回転させると、その下から物理コントロールが現れる構造になっています。
物理ボタンは以下の構成です。
- D-pad(十字キー)
- 4つのフェイスボタン
- Start/Selectキー
- ホーム/戻るボタン
- 背面にショルダーボタン(L1/R1/L2/R2)
一方でアナログスティックは搭載されていません。3Dゲームを多用したい用途では割り切りが必要です。
価格と2つのカラーバリエーション
ANBERNICの公式サイトでは、現在以下の価格で販売されています。
| モデル | 素材 | 推奨価格 | 現在価格 |
|---|---|---|---|
| Polar Black | — | $87.99(約1万3千円) | $82.99(約1万2千円/約6%OFF) |
| Aurora Silver | アルミニウム | $107.99(約1万7千円) | $99.99(約1万5千円/約7%OFF) |
Aurora Silverはアルミ筐体で質感に優れる一方、Polar Blackはより安価な価格設定となっており、携帯性や予算を優先するならPolar Black、所有感を重視するならAurora Silverという選び分けになりそうです。詳細な素材・重量等の仕様は出典元を参照してください。
スペックは予算志向
中身はバジェット帯らしい構成です。SoCはUnisoc Tiger T618で、Android AuthorityはPS2やGameCubeのほとんどのタイトルはまともに動かない可能性が高いと評価しています。ただし、同社の他モデルであるRG DSと比べれば一段上のチップセットだとも触れられています。
主な仕様や同梱品の詳細については、出典元のAndroid Authorityの記事を参照してください。Android Authorityも、軽量なエミュレーション用途と低解像度の小型画面の組み合わせでそれなりの稼働時間が確保できることに期待を示しており、現時点で実駆動時間は未確認です。
誰に向いている1台か
レトロゲームのエミュレーションを軽快に楽しみたい、かつスイベル機構というギミックに魅力を感じるユーザー向けの1台です。3Dゲームをガッツリ動かしたい場合や長時間プレイ重視の用途では、別のハンドヘルドを検討した方が無難でしょう。実機レビューの公開時期等の詳細は出典元を参照してください。
実機レビューで見えてきた実力と弱点
発売直後の海外レビューでは、スペックよりも「実際の使い勝手」での評価が分かれています。
バッテリーとエミュレーション実測
バッテリー駆動時間は実測でおよそ4時間で、2時間程度のゲームには快適だが、それ以上になるとよりエルゴノミックなデザインの他機種の方が向いているとの指摘があります。エミュレーション面では、N64までのほとんどのゲームは動作するものの、操作系の制約からPS1を超えるタイトルは実用的にプレイできないと評価されています。実機テストでも、PSPの『Burnout Legends』は2倍アップスケールで問題なく動作した一方、PS2の『MVP 06: NCAA Baseball』はメニューは読み込めてもプレイ中はカクついたとのことで、Android Authorityの事前予測通りの結果になっています。なおスペック構成は2023年発売のRG405V/RG405Mと酷似している点も、長年のANBERNICユーザーから注目されています。
同梱品と見落としやすい付加機能
価格表やSoCだけでは見えにくい、購入後の体験を左右する要素も判明しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 同梱品 | マニュアル、強化ガラスフィルム(貼付キット付き)、充電ケーブル、ストラップ、交換用L2/R2ボタン、スクリーンワイプ |
| ショルダー | L2/R2は高さの異なるボタンに交換可能でトリガー感触をカスタマイズできる |
| オーディオ | USB-C DAC経由で3.5mmヘッドフォン出力に対応 |
| センサー類 | 6軸ジャイロ内蔵、FOTA無線アップデート、振動モーターを搭載 |
| サイズ・重量 | 167g、80×130×21mm |
さらに本機はワンクリックのゲーム攻略検索、リアルタイム翻訳、対話、テキストから画像生成といったAI機能を統合しており、単なるエミュレーション機ではなくAndroidスマートハンドヘルドとして位置づけられています。3.5mmジャックを内蔵せずUSB-C DACで代替する設計は携帯性とのトレードオフですが、付属の交換ボタンや保護フィルムまで含めた箱出し体験は$80台の製品としては手厚い構成です。
Q&A
Q. 「RG Rotate」の特徴的なポイントは何ですか? 最大の特徴は、画面を回転(スイベル)させると物理コントロールが現れるスライダー型のフォームファクターです。かつてのMotorola Flipoutに近い設計で、Androidハンドヘルドとしては珍しい構造です。
Q. PS2やGameCubeのゲームは遊べますか? 搭載SoCのUnisoc Tiger T618ではほとんどのPS2・GameCubeタイトルはまともに動かない可能性が高いとAndroid Authorityは評価しています。それより軽い世代のエミュレーションが現実的な用途です。
Q. アナログスティックは搭載されていますか? 搭載されていません。物理コントロールはD-pad、4つのフェイスボタン、Start/Select、ホーム/戻るボタン、背面のショルダーボタン(L1/R1/L2/R2)という構成です。