vivo初のワイヤレスオーバーイヤーヘッドホンが、2026年5月29日に中国で行われる発表会でデビューすると報じられています。注目はvivo公称の最大75時間再生と最大58dBのANC、そして238gの軽量ボディ——この3点だけで、現行フラッグシップ級ヘッドホンの常識を揺さぶる数値が並びます。発表に先立ちWeiboで公開された公式ティザーから、デザインと主要スペックが明らかになっています。GSMArenaが伝えました。

公式ティザーで明かされた主要スペック

公式ティザーによると、新型ワイヤレスオーバーイヤーヘッドホンはアクティブノイズキャンセリング(ANC)、マルチデバイス接続、空間オーディオ(Spatial Audio)に対応します。カラーバリエーションはパープルとホワイトの2色で展開されると伝えられています。

主要スペックは以下の通りです。

項目仕様
ドライバ40mmダイナミックドライバ
認証Hi-Res Audio Gold
ANC性能最大58dB
バッテリー駆動時間最大75時間(1回の充電で)
重量238g
イヤーカップ素材ソフトレザー

なお、ANC強度や再生時間はvivoの公称値であり「最大」表記であることに留意が必要です。実使用での持続時間は音量・ANCの利用状況・接続コーデック等で変動する可能性があります。

75時間再生は本当に「実用」になるのか

このクラスのオーバーイヤーヘッドホンとして、最大75時間という再生時間は突出した数値です。フラッグシップとして広く知られるSony WH-1000XMシリーズやBose QuietComfort Ultra Headphonesが概ね最大24〜30時間クラスであることを踏まえると、公称値どおりに動けば「2〜3倍長持ちする」計算になります。通勤・出張で毎日数時間使うユーザーなら、1回の充電で1週間以上充電器を意識せず使い続けられる水準です。

最大58dBのANC性能についても、数値そのものを単純比較するのではなく、適用される周波数帯域や測定条件によって体感が変わるため、実機レビューでの評価を待ちたいところです。低音域の航空機・電車のノイズにどこまで効くかが体感の分かれ目になります。

重量238gは、近年のフラッグシップ級オーバーイヤーヘッドホンの多くが250〜290g台にあることを考えると、明確に軽量寄りの設計です。ソフトレザー製のイヤーカップとあわせ、長時間装着時の側圧・耳への熱こもりを抑える狙いがうかがえます。

同日デビューのラインナップと中国先行予約

5月29日の発表会では、このヘッドホンに加えてvivo S60シリーズスマートフォンと、新型完全ワイヤレスイヤホン「vivo TWS 5e」も同時に登場すると伝えられています。スマートフォン本体のリリースに合わせて、オーディオ周辺機器のラインナップを一気に拡充する動きです。

中国市場では発表に先立ち、vivoの公式オンラインストアで予約受付がすでに始まっています。価格や日本を含む中国国外での展開時期については、現時点で公表されていません。vivoのオーディオ製品は中国市場が中心で、日本での正規展開は限定的なため、入手したいユーザーは並行輸入や中国からの取り寄せが選択肢となる可能性があります。

買うべきか、待つべきか——注目すべきレビュー指標

vivoが初めて投入するオーバーイヤーヘッドホンであるため、ブランドとして実績のあるSony・Bose・Sennheiser等のフラッグシップモデルと音質・ANC性能を直接比較したベンチマークはまだ存在しません。5月29日のデビュー後、各メディアによる実機評価が出揃うまで、購入判断は慎重に進めたいところです。

具体的にチェックすべき指標は次の3点です。第1に、ANC実効値——低域(航空機・電車)と中高域(人の話し声・空調)それぞれの遮音量がカタログ値58dBにどこまで近づくか。第2に、実測再生時間——ANC ON・音量50%・AAC接続といった一般的な条件で75時間の何割が出るか。第3に、音質傾向——40mmドライバとHi-Res Audio Gold認証が実際にどのチューニング(ニュートラル系か低音強調系か)に着地しているか。この3点のレビュー結果が出揃った段階で、Sony・Bose勢と比較する判断材料がそろいます。

同日デビューのTWS 5eとvivoオーディオ陣容の整理

オーバーイヤー機と同時に発表される完全ワイヤレスイヤホン「vivo TWS 5e」の輪郭も明らかになっています。最大の特徴は55dBハイブリッドアダプティブノイズキャンセリングで、前モデルのTWS 3eが30dB ANCだったことを踏まえると、遮音性能の大幅な底上げとなっています。ケース併用で最大55時間の総再生時間がうたわれ、5月29日の初回販売に先立ち予約受付がすでに始まっています。

シリーズ内での立ち位置は次のように整理できます。

  • TWS 5 / TWS 5 Hi-Fi:最上位として60dB ANCを実現しています
  • TWS 5e:中位の新モデル、55dB ANC+ケース込み最大55時間再生に対応します
  • TWS 5i:ANC非搭載のエントリー機として位置づけられています

カラーは白・黒・スカイブルーの3色展開とされ、ステム型デザインにシリコンチップを組み合わせた構成です。最上位の60dB ANCと非搭載のTWS 5iの間を埋める存在として、価格と機能のバランスで選ばれる中位機の役割を担う設計になっています。

同時発表のvivo S60シリーズ——大容量バッテリーとペリスコープ望遠が目玉

オーディオ製品と同じ舞台に立つvivo S60シリーズも、発表前から仕様の大半が判明しています。発表は中国時間5月29日19:30に設定されています。中核となる標準モデルの想定仕様は以下の通りです。

項目vivo S60(リーク)
SoCSnapdragon 8s Gen 3
ディスプレイ6.59インチ・1260p
バッテリー / 充電7,200mAh / 90W有線
背面カメラ50MP広角+8MP超広角+50MP IMX882ペリスコープ(3倍光学)
前面カメラ50MP
防塵防水IP68 / IP69
サイズ・重量157.52×74.33×7.92mm / 207g

本体には超音波指紋センサーも備わるとされています。廉価版の位置づけとなるS60 Vitality EditionはMediaTek Dimensity 7500を採用する一方、ペリスコープ望遠は省かれる見込みです。7,200mAhという大容量バッテリーとペリスコープ望遠の搭載は、ミドルハイ帯のスマートフォンとしては突出した構成で、撮影とバッテリー持ちの両立を狙う層に訴求する設計になっています。

Q&A

Q. vivoの新型ワイヤレスオーバーイヤーヘッドホンのデビュー日と販売地域はいつ・どこですか? 2026年5月29日に中国で開催される発表会でデビューすると伝えられています。発表に先立ち、中国国内では公式オンラインストアでの予約受付が始まっています。日本を含む中国国外での展開時期は現時点で明らかにされていません。

Q. 主要スペックはどのような内容ですか? 40mmダイナミックドライバ、Hi-Res Audio Gold認証、最大58dBのアクティブノイズキャンセリング、最大75時間の再生時間、本体重量238g、ソフトレザー製イヤーカップなどです。マルチデバイス接続と空間オーディオにも対応します。

Q. 日本で購入する方法はありますか? 日本での正規展開時期は現時点で明らかにされていません。vivoのオーディオ製品はこれまでも中国市場中心の展開で、日本での公式販売は限定的なため、入手したいユーザーは並行輸入や中国オンラインストアからの取り寄せが現実的な選択肢になります。価格・国際展開の有無についての続報が出るかが焦点です。

出典