米国のiOSインストールが発表前週比で約2倍(95%増)、そして米国時間2026年6月1日(月)には単日検索トラフィックが史上最高を更新——GoogleがGoogle I/Oで披露したAI中心の検索体験への刷新を受け、DuckDuckGoが思わぬ追い風を受けています。9to5Macによれば、とくにiPhoneユーザーの間で勢いが強く、iOS App Storeのユーティリティチャートではブラウザ部門でChromeに次ぐ第3位にランクインしているとされています。
史上最高のトラフィックを記録した6月1日
DuckDuckGoのチームが9to5Macに共有したデータでは、6月1日に同社の単日検索トラフィックが史上最高を更新したと報じられています。この急増は、過去2週間にわたって続いてきたインストール数の高止まりが背景にあります。
米国でのインストール数を比較すると、直近1週間の数値はGoogle I/Oでの発表前の週と比べて61%増となり、もっとも強かった6月1日には発表前の1日平均と比べて76%上回ったと伝えられています。短期的なスパイクではなく、複数週にわたるトレンドとして上昇が続いている点が特徴です。
iOSがプラットフォームを牽引——インストール数は約2倍
伸びを牽引しているのはiOSです。9to5Macによれば、米国でのiOSインストール数は、直近1週間が発表前の週と比べて95%増、ほぼ2倍に達しています。
さらにiOS App Storeのユーティリティチャートでは、DuckDuckGoはChromeに次ぐブラウザとしては最多ダウンロードを記録しており、カテゴリ全体で第3位にランクインしているとされています。AppleユーザーにとってGoogleの代替先として再評価されつつある構図と読むことができます。
「AI拒否」ではなく「AI回避の選択肢を残す」アプローチ
注目すべきは、DuckDuckGo自身は反AIの立場をとっていない点です。同社は従来型の検索体験をGoogleよりも維持しつつ、AI機能をすべて無効化したい利用者向けに noai.duckduckgo.com というドメインを用意しています。一方で、Googleには現状そのようにAI機能を一括オフにするオプションは用意されていません。
9to5Macは、今回の急増について「AIによって図らずも(inadvertently)引き起こされた成功」と表現しており、Googleの大胆なAIシフトに対して、より従来的な検索体験を選びたい層の受け皿としてDuckDuckGoが機能している様子がうかがえます。
SafariならiPhone・iPad・Macで検索エンジンを数タップ切り替え
GoogleのAI中心の検索刷新に違和感を覚えているiPhoneユーザーにとっては、デフォルト検索エンジンの見直しを検討する好機といえそうです。SafariであればiPhone・iPad・Macのいずれからも設定画面で検索エンジンを切り替えられるため、まずは数日DuckDuckGoを試し、自分のクエリ傾向に合うかを確かめてから判断するのが現実的です。
現時点では米国のインストールデータが中心で、日本市場での具体的な増加幅は明らかにされていません。とはいえ、AI検索への揺り戻しという潮流自体はグローバルに観測されつつあり、続報を待ちたいところです。
Q&A
Q. なぜGoogle I/O後にこのタイミングでDuckDuckGoが伸びているのですか? 9to5Macによれば、GoogleがGoogle I/OでAI中心の検索体験への刷新を発表したことが直接の契機になっているとされています。同メディアが伝えるDuckDuckGoチームのデータでは、発表前週と比べて米国全体のインストールが61%増、iOSに限れば95%増(ほぼ2倍)と報じられており、発表のタイミングと連動した動きが観測されているとのことです。
Q. iPhoneでDuckDuckGoのAI機能だけを避けることはできますか?
できます。DuckDuckGoは noai.duckduckgo.com というAI機能を全てオフにできるドメインを用意しています。Googleには現時点で同等のオプションが存在しないとされています。
Q. iOS App StoreでのDuckDuckGoの順位は? ユーティリティカテゴリで第3位、ブラウザとしてはChromeに次ぐダウンロード数になっていると伝えられています。