長文化したChatGPTの会話の中から、目的の発言を探すのに苦労していないでしょうか。Android版に待望の「Find in chat」が搭載される可能性があります。Android Authority(Akshay Gangwar記者)は、AssembleDebug氏によるChatGPT Androidアプリのバージョン1.2026.146のAPK解析として、Libraryの整理機能やUIの刷新など複数の改善が同時並行で進められている可能性があると報じています。

「Find in chat」——スマホでもチャット内検索が登場か

注目度が高いのは、三点メニュー内に新設された「Find in chat」オプションです。Android Authorityによると、タップして検索したいテキストを入力すると、そのスレッド内から該当箇所を探し出してくれる仕組みになるとされています。

PC版のChatGPTでは「Ctrl + F」でブラウザの検索機能を使えばチャット内のテキストを探せますが、スマートフォンではこれまで専用機能が用意されていませんでした。過去のやり取りから特定の発言や記述を呼び出せるようになれば、スマホ単体で長い会話履歴を扱う際の使い勝手が改善される可能性があります。

「@」でLibraryのファイルをチャットに直挿し——UIにも改修

OpenAIはアプリ全体のUIにも手を入れている模様です。現在の「+(プラス)」アイコンをタップすると、Deep Research、Thinking、Web Search、Create Imageなどがスクロールリストで縦に並ぶ仕様ですが、ここに新しく「Plugins」というオプションが追加され、既存の機能群がその下にまとめられる構成になるとAndroid Authorityは伝えています。雑然としていた選択肢が階層化されることで、目的の機能にたどり着きやすくなる可能性があります。

Library側にも変更が入る可能性があるとAndroid Authorityは報じています。同レポートで確認されたとされる改善点は以下の通りです。

  • List表示とGrid表示の切り替えオプション
  • Library内の複数ファイルを一括選択する機能
  • 「@」記号を使って、Library内のファイルを他のチャットに添付できる仕組み

特に「@」によるファイル添付は、これまでLibraryを開いて画像を探し、チャットに戻って添付するという複数ステップが必要だった作業を、入力欄からショートカットできる改善になり得ます。

あくまでAPK解析、正式リリースは未確定

今回の情報は、AssembleDebug氏が同バージョンの未公開コードを手動で有効化して確認したものとAndroid Authorityは伝えています。同記事も明記している通り、APK解析で見つかった機能はあくまで開発途中のコードを基にした予測であり、最終製品の仕様や挙動が変わる可能性、あるいは一般公開に至らない可能性もある点には注意が必要です。

公開時期についても明らかにされておらず、現時点では「機能が正式リリースされる」と断定できる段階ではないと指摘されています。リーク系の情報として、続報を待つのが妥当な判断でしょう。

注目すべきポイントの再整理

今回のレポートで押さえておきたい論点は次の3つです。第一に、長文チャットの可読性に影響し得る「Find in chat」の存在。第二に、「+」メニューに「Plugins」階層が入ることで、機能群がより整理される可能性。第三に、Libraryの一括選択と「@」呼び出しによる、ファイル運用の手順短縮です。いずれも該当アプリの解析時点で確認されたとされるものであり、次回以降のChatGPT Androidアプリのバージョンアップで、これらの項目が実際に有効化されるかどうかが当面の確認ポイントになります。

Libraryの正式仕様——容量と対応形式、無料プランへの拡大

「@」によるファイル添付の前提となるLibrary自体は、すでに正式機能としてロールアウトが進んでいます。OpenAIは2026年3月23日にチャットをまたいでアップロードや生成ファイルを保存するファイルライブラリを追加し、3月24日にProduct Huntで「ChatGPT会話全体でファイルを見つけて再利用」として公開しました。当初はPlus・Pro・Businessプランに2026年4月時点で展開され、当時はWeb限定でしたが、5月14日のリリースノートでFree・Goや対応地域へ拡大が始まり、Web・iOS・AndroidのcomposerでLibraryおよびRecent filesが扱える方向に進んでいます。

プランストレージ容量
Free500MB
Go4GB
Plus / Business20GB
Pro100GB

この容量配分はFree 500MB、Go 4GB、Plus・Business 20GB、Pro 100GBという形で割り当てられています。ファイル単体の上限は512MB、テキスト・文書は最大200万トークン、スプレッドシートは約50MB、画像は20MBに制限されています。Temporary Chatのファイルは保存対象外で、保存ファイルがモデル改善に使われるかはデータ管理設定に依存します。

「+」メニュー周辺の変化——Codexモバイル投入とThinkingの無料開放

「+」メニューに「Plugins」階層が入る可能性と並行して、同メニューから呼び出せる機能群そのものも厚みを増しています。Codexは2026年5月14日付けでChatGPTモバイルアプリ経由でiOSとAndroid両方から直接利用可能になりました。この機能はプレビュー扱いで展開され、Free・Goを含むすべてのChatGPTプランからアクセスでき、有料層への限定はされていません。ただしモバイル版は閲覧・承認・操舵が中心で、スマホ上でコードを直接書くIDEではないと位置づけられています。

推論モデル側も無料層への開放が進んでいます。

  • GPT-5.4 miniのロールアウトが始まり、Free・Goユーザーは「+」メニュー内の「Thinking」機能から利用可能です
  • バージョン1.2026.062のAPK解析では、新メモリ機能に加えてサイドバーの全画面化や画像編集UIの刷新も確認されています

「+」メニューはモデル選択とエージェント呼び出しの両方を束ねるハブへと役割を広げており、「Plugins」階層化の必然性が増している状況です。

Q&A

Q. これらの新機能はいつ使えるようになりますか? 公開時期は明らかにされていません。APK解析で見つかった開発中の機能であり、一般リリースに至らない可能性もあるとAndroid Authorityは指摘しています。

Q. iOS版やWeb版にも同じ機能が来ますか? 今回確認されたのはAndroid版(v1.2026.146)の解析結果のみで、他プラットフォームへの展開については言及されていません。現時点では、OpenAIや各アプリの公式発表を待つのが確実です。

Q. 「Find in chat」はPC版にもありますか? PC版ではブラウザの「Ctrl + F」ショートカットでチャット内のテキストを検索可能と説明されています。今回の機能は、専用UIを持たなかったスマートフォン向けにギャップを埋める位置づけと読めます。

出典