7,200mAhのバッテリーを積んだ4Gスマートフォンが、メキシコで静かに登場しました。vivoが発表した新型「vivo T5」は、IP68/IP69の防塵防水等級まで備える廉価帯としては異例の構成で、価格はMXN 5,799($335、約5万円)に抑えられています。

最大45時間のビデオ再生が可能とされる大容量バッテリーと、IP68/IP69の高い防塵防水性能を、廉価帯の価格で同居させた一台と言えます。

7,200mAhバッテリーが最大の売り

vivo T5の主要なハイライトは、7,200mAhの大容量バッテリーです。44Wの有線急速充電に対応し、vivoは1回の充電で最大45時間のビデオ再生が可能だと説明しています。

重量や本体厚については現時点で明らかにされていません。

Snapdragon 6s Gen 2+HD+ディスプレイ — 割り切りどころはどこか

ディスプレイは6.75インチのLCDで、リフレッシュレートは120Hz、解像度はHD+にとどまります。チップセットにはSnapdragon 6s Gen 2を採用し、最大8GBのLPDDR4X RAMと256GBのUFS 2.2ストレージという組み合わせです。

カメラ構成は背面が角型の金属モジュールに収められており、内訳は次のようになっています。

  • メイン: 50MP
  • 深度センサー: 2MP
  • フロント: 32MP(セルフィー・ビデオ通話用)

OSはAndroid 16ベースのOriginOS 6を初期搭載しています。

IP69等級とNFC対応で実用面を底上げ

廉価帯としては珍しく、IP68/IP69の両等級に対応しているのも見逃せません。

その他の主要仕様は次の表のとおりです。

項目内容
指紋認証サイドマウント式
スピーカーステレオ
通信デュアルバンドWi-Fi、Bluetooth 5.1、デュアルSIM 4G
その他NFC、赤外線ブラスター、USB Type-C

4G専用機ながらNFCと赤外線ブラスターを搭載しています。

価格と発売地域

vivo T5はメキシコ市場で発売され、本体カラーはブラックとゴールドの2色展開です。価格はMXN 5,799($335、約5万円)で、構成は8GB/256GBの1モデルのみです。

公開情報の範囲ではメキシコ向けの情報のみで、日本を含む他地域での展開は明らかにされていません。

公表された本体サイズと先行発売地域の詳細

メキシコ版で公開された追加スペックから、vivo T5の物理的な姿が見えてきました。本体重量は219gで、ブラックモデルの厚さは8.39mm、ゴールドモデルは8.49mmと、7,200mAhという大容量バッテリーを搭載しながらも10mmを下回るプロファイルに収めています。

ディスプレイと拡張RAMの具体値

  • 6.75インチLCDの解像度は1570×720ピクセルで、最大1250nitsのHBM輝度に到達します
  • 最大8GBの拡張RAM機能に対応し、実質的なメモリ容量を増やせます
  • MIL-STD-810H準拠の堅牢性も備わっています

地域展開の動きも明らかになっています。インドネシア市場では6GB/128GB構成で先行発売されており、価格は約15,599ルピー相当とされています。メキシコ版は8GB/256GB構成での投入となり、同じT5の名称でも地域によってメモリとストレージの容量が異なる形で提供されています。大容量バッテリーと堅牢性を備えつつも10mmを切る厚さに収めた点は、廉価帯としては実用性を重視した仕上がりと言えます。

2026年に拡張が続くvivo Tシリーズの全体像

vivoは2026年に入り、T系列のラインアップを大きく広げています。T5(4G)が廉価帯を担う一方で、上位モデルや派生機種が立て続けに登場しました。

モデル発売時期主な仕様・位置づけ
vivo T5x2026年3月24日iQOO Z11xのリブランド版として登場
vivo T5 Pro2026年4月21日(インド)9020mAhバッテリー、144Hz OLED、Snapdragon 7s Gen 4、約30,999ルピーから
vivo X200T2026年1月27日(インド)X系列初のT派生フラッグシップ

T5 Proの設計思想も注目されます。ペリスコープ望遠を採用しない代わりに、9020mAhの大容量バッテリーの再充電速度を確保するために90W急速充電を採用し、IP68/IP69等級で高圧水流への耐性も確保しています。T5(4G)と同様に耐久性と充電性能を重視する流れが共通しており、これまで中価格帯向けに使われてきたT系列のブランドが、フラッグシップ領域にも拡張された形で、シリーズ全体で価格帯と用途の細分化が進んでいます。

Q&A

Q. 同価格帯の他社機と比べてvivo T5の優位点はどこですか? 公表されているスペック上の主要な特徴は、7,200mAhという大容量バッテリーとIP68/IP69の両等級対応です。44W急速充電、最大45時間のビデオ再生にも対応するとされています。

Q. 5Gには対応していますか? 対応していません。vivo T5は4G専用モデルとして発表されており、デュアルSIM 4Gをサポートします。5G通信が必要な用途では別モデルの検討が必要になります。

Q. 日本での発売予定はありますか? 現時点で公開されているのはメキシコ向けの情報のみで、日本を含む他地域での展開については明らかにされていません。

出典