Galaxy S26のOne UI 9 Beta 2で、標準電話アプリがGoogle MeetとWhatsAppの通話履歴も一覧表示するオプションが確認されたとAndroid Authorityが報じています。iPhoneで以前から提供されてきた仕様にSamsungが追いつく形で、WhatsAppやMeetで家族・友人と通話することが多いユーザーほど「通話履歴がバラバラに散らばる」不便さの解消が期待できる動きです。

MeetとWhatsAppの通話履歴が標準アプリに統合へ

One UI 9に搭載される新しいSamsung電話アプリは、通常の音声通話に加えて、他のアプリから発信・着信した通話も一覧に表示できるようになるとされています。確認できているのはGoogle MeetとWhatsAppの2サービスです。

iPhoneでは以前から、iOSの「電話」アプリがWhatsAppやTelegram、Meetなどの通話履歴をまとめて表示してきました。AndroidユーザーにとってはiPhoneに対して遅れていた数少ない領域のひとつで、ようやくその差が埋まる形になります。

スクリーンショットを最初に公開したのはSamMobileで、Android AuthorityのZachary Kew-Denniss氏が、自身のGalaxy S26上で動作するOne UI 9 Beta 2でこのオプションが存在することを確認したと報じられています。なお、Beta段階で確認された挙動であり、最終的な安定版での仕様は変わる可能性があります。

Android 16のGoogle電話アプリにも展開予定

Samsungがこの方向に動いたのは偶然ではないと見られます。Googleは今月、Google製の「電話」アプリにVoIP通話の履歴表示機能を追加する方針を発表したと伝えられており、同機能はAndroid 16を搭載しGoogle電話アプリを既定のダイヤラーとして使用する端末に展開される予定とされています。

Googleが先に「Androidの標準電話アプリで他アプリ通話を表示する」方向を打ち出し、Samsungが自社のOne UI 9でいち早くそれを取り込んだ構図と読めます。今後、他のAndroidメーカーも追随する可能性があります。

無効化方法

通話履歴に他アプリの記録が混ざるのを好まないユーザーのために、無効化の手順も用意されているとされています。

  • 電話アプリを開く
  • 右上の三点メニューをタップして「設定」を開く
  • 「Other call settings(その他の通話設定)」へ進む
  • 「Other calling apps(その他の通話アプリ)」を選択
  • WhatsAppやMeetなど、個別に履歴を非表示にできる

ただし、Telegramなど他の主要メッセンジャーは対象に含まれていません。Samsungが今後対応アプリを拡大する可能性についてはAndroid Authorityも言及していますが、現段階で公式に明らかにされたものではありません。

副次的なメリット——「Now Brief」の誤通知が減る可能性

副次的なメリットとして、Samsungの「Now Brief」が「家族に電話しましょう」といったリマインダーを繰り返し提示してしまう問題の緩和も期待されると報じられています。普段WhatsAppやMeetで家族と通話しているユーザーの場合、これまでは標準電話アプリの通話履歴に反映されないために「最近連絡を取っていない」と判定されていたためです。

いつ使えるのか

この機能はOne UI 9 Beta 2の段階で確認されたものであり、安定版のリリース時期や対応機種の全容はまだ公表されていません。Galaxy S26で動作が確認されているため、One UI 9が配信される対応機種では順次利用できるようになると見られます。ベータ段階の情報として捉えるのが妥当で、安定版のロールアウトに関する続報を待つ形になります。

One UI 9 Beta 2の配信状況と安定版の見通し

通話履歴統合が確認されたOne UI 9 Beta 2は、2026年5月26日にGalaxy S26シリーズ向けへ配信が開始されました。当初の展開地域は英国・韓国・米国・ドイツの4市場で、その後インドとポーランドへも順次拡大しています。配信されたビルドはファームウェアZZEQで、サイズは約1,680MB、2026年6月5日付のセキュリティパッチを含んでいます。

One UI 9で導入される主な強化点

  • Samsung Notesの機能拡張
  • Text Spotlightをはじめとするアクセシビリティ機能の追加
  • Contactsアプリの機能強化

基盤となるOSはAndroid 17で、Samsungは自社のカスタマイズ層に加えてGoogle側の新機能も取り込む構図になっています。安定版One UI 9のリリース時期については、2026年第4四半期にロールアウトされる見通しが伝えられています。Galaxy S26シリーズで先行検証が進む形となっており、対応機種の全容は今後の続報待ちとなります。

Androidの統合通話履歴を支える技術基盤

Samsungが先行採用した通話履歴統合機能の土台は、Googleが整備を進めるTelecom API側の仕組みにあります。統合通話履歴はAndroid 16.1(API level 36.1)以降で利用可能とされ、Google側の展開は段階的に進められる方針です。

項目内容
利用可能なOSAndroid 16.1(API level 36.1)以降
展開ステップ段階展開、まずGoogle Meetから
スパム対策セキュアなパッケージ許可リスト

ダイヤラー上の通話履歴から折り返し発信する際は、TelecomManager.placeCallを通じて該当するVoIPアプリが起動される仕組みです。これにより、ユーザーは履歴一覧から直接、MeetやWhatsAppなど元のアプリでの発信に戻れるようになっています。スパム対策については、ネイティブダイヤラーがセキュアなパッケージ許可リストを用いてVoIP通話の表示を制御する設計です。Android Canary 2605ではWhatsAppとGoogle Meetの「Calling Accounts」項目が確認されたものの、WhatsApp側のAPI対応が未完了のため履歴は表示されていない状況とされています。

Q&A

Q. 安定版での提供時期は決まっていますか? Android Authorityの報道時点では、One UI 9安定版のリリース時期や対応機種の全容は公表されていません。今回確認されたのはGalaxy S26上のOne UI 9 Beta 2における挙動で、最終仕様は変わる可能性があります。

Q. GoogleのPixel電話アプリとの違いはありますか? Googleは今月、Google製「電話」アプリにVoIP通話履歴の表示機能を追加する方針を発表したと伝えられており、Android 16を搭載しGoogle電話アプリを既定のダイヤラーとして使う端末に展開される予定とされています。Samsungはこの流れをOne UI 9の自社電話アプリで先行して取り込んだ形と読めます。

Q. iPhoneユーザーには関係がない話ですか? 今回の変更は、iPhone(iOS)の電話アプリで以前から提供されてきた仕様にAndroid側が追いついた形です。Android 16以降のGoogle電話アプリでも同様の機能が展開される予定とされており、プラットフォーム間の通話履歴体験の差が縮まる動きと言えます。

出典