家中を歩き回るだけでWi-Fi電波強度をグラフ化したり、カメラを向けるだけで机のサイズをAR採寸できる——そんな機能が、実はあなたのGalaxyに最初から入っているかもしれません。Android AuthorityのPankil Shah氏は、Galaxyを5年間使い込んできた自身でも見逃していたというOne UIの隠し機能5つを紹介しています。深い階層やGood Lockモジュールではなく、「最初から目の前にあったのに気づかなかった」機能ばかりだといいます。

ほぼ全画面から呼び出せるコンパス+画面の右端が定規になるEdge Panel

最初の発見はEdge Panelの中にあるコンパスと定規です。設定 > ディスプレイ > Edgeパネル > パネルからTools panelを有効化すると、ほぼどの画面からでもコンパスを呼び出せます。精度も実用的で、現在の座標まで表示されるとのことです。

同じパネルの三点メニューからRulerを選ぶと、画面右端がそのまま定規に変わります。単位はセンチとインチで切り替え可能で、キャリブレーション機能も用意されています。

方位や寸法をすぐ確認したい人は、まずTools panelを有効化しておくと出先での「ちょっと測りたい」場面で重宝します。

サードパーティ不要——カメラを向けるだけの内蔵書類スキャナ

サードパーティアプリに頼っていた書類スキャンも、実はカメラアプリに標準搭載されています。Galaxyの背面カメラを書類に向けると自動検出され、Scanボタンを押すだけで保存できます。

組み込みエディタでは四隅の調整、フィルター適用、フレームに映り込んだ指や折れた角・モアレの除去が可能で、画像またはPDFとして書き出せます。ただし複数ページのスキャンと編集に対応しているのは現時点でGalaxy S26のみで、それ以外のモデルでは1ページのみのスキャンに限定されます。Pankil Shah氏は将来のアップデートで他機種にも展開される可能性に触れていますが、現状は確定していません。

領収書や契約書をスマホで完結させたい人は、外部アプリを消す前に純正カメラのScanを試す価値があります。

「隠し階層」を解放するWi-Fi電波可視化ツール「Connectivity Labs」

ルーター位置を最適化したい人向けの隠し機能がWi-Fi診断ツールです。アクセス手順がかなり変わっており、設定 > Wi-Fiの三点メニューからIntelligent Wi-Fiに入り、画面最下部の「Intelligent Wi-Fi」表記を数回タップするとConnectivity Labsが現れます。Pankil Shah氏はこれを「チートコードのよう」と表現しています。

中でも有用なのがHome Wi-Fi inspectionで、対象ネットワークを選んで家中を歩き回ると、リアルタイムで信号強度を記録しグラフ化してくれます。複数ネットワークを同時に検査できるため、同氏は自宅ルーターの2.4GHz帯と5GHz帯の部屋ごとのカバレッジ比較に使ったとしています。

在宅ワークで通信が不安定な人は、ルーター買い替え前にまずこの機能で死角を可視化するのが近道です。

Bixby Visionの3つの実用ツール——文字読み上げが地味に効く

Bixbyを敬遠していたユーザーでも触る価値があるのが、Bixby Visionのツール群です。カメラアプリのMoreタブから目のアイコンをタップする、もしくはアプリドロワーから直接起動できます。

  • Object Identifier:カメラを向けた物体をリアルタイムで識別。ただしGoogleのCircle to Searchのような細かな型番特定はできず、「キーボード」のような一般名詞レベルでの識別にとどまります。子どもに「これ何?」と聞かれたときの即答や、知らない雑貨のジャンル把握といったライトな用途に向きます。
  • Color Detector:物体の色を判定するモード。インテリアの色合わせやコーディネートの確認に使えます。
  • Text Reader:細かい文字を読み上げ・拡大するツール。Pankil Shah氏は近視で眼鏡を外している時に、製品ラベルやレシートの小さな文字を読むのに重宝していると評価しています。

眼鏡を外す機会が多い人や、視認性に困る場面が多い人はText Readerだけでも価値があります。

ARで距離・面積・身長まで測れるQuick Measure

最も驚いたという機能が採寸ツールのQuick Measureです。Galaxy Storeから入手するアプリで、ほぼすべてのGalaxyに必要なハードウェアとAR技術が備わっているとのこと。

カメラを物体に向けるとレンズからの距離が表示され、矩形を認識すれば長さ・幅・面積を自動算出します。認識できない形状でもプラスアイコンから始点と終点を指定すれば手動計測が可能です。

精度はリフォーム用途には不向きですが、「机がドアを通るか」といったざっくり判断には十分使えるレベルだとPankil Shah氏は評価しています。

家具の買い替えや引っ越しを控えている人は、メジャーを取りに行く前にQuick Measureを開くのが正解です。

読者投票が示す「One UIで評価が分かれる要素」

なお同記事内の投票(291票)では、Android Authorityが「One UIで最も過小評価されている要素」と位置づけて尋ねた設問に対し、「Samsungのアプリ群」と「Good Lockモジュール」がそれぞれ35%で並び、カスタマイズ機能が16%、Samsung DeXが14%という結果になっていると同メディアは報じています。今回紹介された5機能の多くは「Samsungのアプリ群」に紐づくものでもあり、票が割れていること自体がOne UIの機能の広さを示唆しているとも読めます。

Q&A

Q. これらの機能はバッテリーやプライバシーに影響しますか? Edge Panelのコンパスや定規、Quick Measure、書類スキャナは必要なときだけ起動する単発ツールのため、常時駆動による電池消費は基本的に発生しません。Connectivity LabsもWi-Fi接続状況の可視化が中心で、ネットワーク選択時のみ計測が走ります。一方、Bixby Visionはカメラと物体認識を継続的に利用するため、長時間使用時はバッテリーとカメラ権限の扱いに留意するとよいでしょう。具体的なデータ送信仕様についてはSamsung公式の説明を確認することが推奨されます。

Q. Quick Measureはどこから入手できますか? Galaxy Storeから配布されているSamsung純正アプリです。プリインストールではないため、別途インストールする必要があります。

出典