AndroidスマートフォンでApple AirDropが使える——Galaxy F54向けに配信が始まったOne UI 8.5は、エコシステムの壁を越えるファイル共有機能をはじめ、数多くの新機能を一気に持ち込みます。SamMobileによると、Samsungは先行配信していたGalaxy A54およびGalaxy M54に続き、Galaxy F54向けにもAndroidベースの最新OS「One UI 8.5」の安定版を配信開始しました。配信地域はインドで、2026年5月のセキュリティパッチを含む大型更新となっています。

なぜ今インドから?Galaxy F54への展開状況

今回配信されたファームウェアのバージョンはE546BXXUCFZE5、サイズは2,941.41MBです。情報はSamsung Community経由で確認されたとされています。Galaxy F54はインド市場向けに投入されたモデルで、配信地域も現時点ではインドに限られます。ユーザーは「設定 > ソフトウェアアップデート > ダウンロードとインストール」から取得できます。Samsungはこれまで、ハードウェア構成が近い兄弟モデルのGalaxy A54およびGalaxy M54向けにOne UI 8.5の安定版を先行配信しており、F54への到達はその流れに沿った形です。なお、インド以外の地域での配信時期は現時点では公表されていません。

AirDrop対応が目玉——Android×AppleのファイルやりとりがOSレベルで実現

One UI 8.5の最大のニュースは、Apple AirDropのサポートです。Androidスマートフォンが、長くApple端末同士の専用機能だったAirDropに対応することで、エコシステムをまたいだファイル共有の体験が大きく変わる可能性があります。ただし、具体的な利用条件や対応範囲(双方向か片方向か、対応するファイル形式、必要な設定など)は、SamMobileの報道では言及されていません。現時点で明らかにされているのは「Apple AirDropをサポートする」という事実のみで、踏み込んだ詳細はSamsungからの追加情報を待つ必要があります。

部分録画・盗難防止・新カメラフィルター — One UI 8.5で何が変わるか

One UI 8.5は、見た目と機能の両面で多くの変化を含んでいます。

UI面では以下のような変更が導入されています。

  • 多くのUI要素に適用された透明ブラー効果
  • ファーストパーティアプリのボトムバーがフローティングデザインに刷新
  • 全体的により洗練された外観への小規模な調整の積み重ね

機能面では以下のような追加が報じられています。

  • Apple AirDropのサポート
  • 画面の一部だけを録画できる部分画面録画
  • ダイレクトボイスメール
  • 強化された盗難防止機能
  • 改善されたバッテリー管理
  • よりカスタマイズ性の高いクイック設定パネル
  • 新しいカメラフィルター

2026年5月セキュリティパッチで36件の脆弱性を修正

今回のアップデートには2026年5月のセキュリティパッチが同梱されており、従来のOSに残存していた36件のセキュリティ問題が修正されます。SamsungはGalaxy F54のセキュリティ水準を一段引き上げており、機能追加だけでなく安全性の観点からも適用するメリットが大きい更新です。

適用前に押さえておきたい3つのポイント

Galaxy F54のインド在住ユーザーであれば、2026年5月のセキュリティパッチと多くの機能追加を含む今回のアップデートは、適用する価値が高い更新です。配信は段階的に行われるため、まだ通知が届かない場合は時間をおいて再度確認するか、設定画面から手動でチェックしてみてください。サイズが2,941.41MBと大型のため、Wi-Fi環境とバッテリー残量を確保したうえで実行するのが安全です。

Quick ShareとAirDropの相互運用はどう動くのか——Google公式の解説

Googleが公開した技術解説によれば、Quick Share経由でiPhoneやiPad、Macとファイルをやりとりする際、現時点ではAirDropの「Everyone for 10 Minutes」モードのみが対象とされています。10分が経過すると設定は自動的に従来の値へ戻り、ユーザー側のプライバシー設定が長期間緩んだ状態にならない仕組みです。技術的な実装と安全性については次のような特徴が示されています。

  • 接続は直接的なピアツーピアで、サーバーを経由せず、共有内容のログも残らない設計
  • コードはメモリ安全なRust言語で実装され、NSAやCISAが推奨する水準に沿っています
  • 第三者であるNetSPIによる独立評価で「業界の他実装より顕著に強固」と判定されています
  • AirDropの「Contacts Only」モードは未対応で、GoogleはApple側との連携拡大に意欲を示しています

このため、Galaxy F54で実際に使う際は、相手側のiPhoneやMacのAirDrop受信設定を「すべての人(10分間)」に切り替える必要があります。

Galaxy F54以外も対象——One UI 8.5の対応機種マップ

One UI 8.5の安定版配信は2026年5月6日に始まり、5月11日からは欧州・インド・北米・東南アジアなどへグローバル展開が本格化しています。対象となるGalaxyデバイスは複数の系列にまたがっています。

シリーズ対応機種の例
Galaxy SS25 Ultra/+/Edge/FE、S24 Ultra/+/FE、S23 Ultra/+/FE
Galaxy ZZ Fold 7/6/5/4、Z Flip 7/6/5/4、Z Fold Special Edition
Galaxy A/M/FA56・A55・A54・A36・A35・A34および対応するM/Fシリーズ

一方で、Galaxy S22およびGalaxy Z Fold 4/Z Flip 4はOne UI 8.5の対象外とされています。AirDrop連携についてはGalaxy S26シリーズが先行対応し、S25・S24・S23シリーズ、Z Fold/Flip 5以降、A56、A36などへ順次拡大しています。

Q&A

Q. Galaxy F54のOne UI 8.5アップデートのサイズはどれくらいですか? ファームウェアバージョンE546BXXUCFZE5のサイズは2,941.41MBです。Wi-Fi環境での更新が推奨されます。

Q. 今回のアップデートで何件のセキュリティ問題が修正されますか? 2026年5月のセキュリティパッチによって、従来のOSに残っていた36件のセキュリティ問題が修正されます。

Q. Apple AirDropへの対応とは具体的に何ですか? One UI 8.5の新機能の一つとして、Apple AirDropのサポートが追加されたと報じられています。SamMobileの報道ではサポートの事実のみが触れられており、双方向対応か片方向か、対応ファイル形式、Apple端末側の要件などの具体的な動作仕様は明らかにされていません。Android端末がAppleのエコシステムと直接ファイルをやりとりできる枠組みが整う点で、注目される機能追加です。

出典