Android AuthorityのYash Wate氏が、Galaxy S26 UltraでOne UI 8.5の「Finder」を数週間使い込んだレポートを公開しました。長年Galaxyを使いながらも従来の汎用検索は「Spotlightほど使い物にならない」と感じていた同氏が、今回はiOSのSpotlightに匹敵する使い勝手になったと評価しています。なぜこれまでのGalaxy検索では物足りなかったのか——その答えがFinderの刷新ポイントに表れています。

ホーム画面から直接呼び出せる——習慣化を後押し

Yash Wate氏が挙げる最大の変更点は、Finderをホーム画面から直接呼び出せるようになったことです。これまではアプリドロワーを開く必要があり、これが利用頻度を下げる要因になっていたと振り返っています。同氏は「小さな変更に見えるが、ホーム画面にFinderアイコンが常時表示されることで使う習慣が定着しやすくなる」と評価しています。

「car side profile」で画像が出る——セマンティック検索の実力

注目すべきは、文字通りのテキスト一致からセマンティック検索への移行です。キーワードそのものではなく検索意図を解析する仕組みに変わったと報じられています。

たとえば「car side profile」と入力すると、関連する画像を返してくれるといった自然言語検索が可能になっています。連絡先・カレンダーの予定・ファイル・画像/動画・各種システム設定への統合も深まり、連絡先からはそのまま通話・SMSの操作が行えます。

一方、設定項目のサジェストについては「自分の利用ではほとんど的を射ない」と率直に述べられており、すべてが完璧というわけではありません。

数週間使って定着した使い方——時短のリアル

Galaxy S26 Ultraで数週間使い込んだ結果、以下のような使い方が定着したと報告されています。

  • Web検索の即時化: 新しい単語やフレーズの意味を、ブラウザを開かずに調べられる
  • 単位変換: 専用アプリやWeb検索を経由せず即座に結果が表示される
  • 設定への直行: 設定アプリの深い階層を辿らずに目的のトグルへ到達できる
  • アプリショートカット: 「solid」と入力すればSolid File ExplorerのFTPアクションが直接開く
  • 支払いの高速化: 「gpay」と入力してGoogle PayのQRスキャンや電話番号送金にすぐ飛べる

ファイル検索はほぼ的中する一方、写真検索の精度はまだ十分ではないとされています。

Finderを使いこなすための設定

ホーム画面ショートカットを有効化する手順は以下の通りです。

  1. アプリドロワーを開く
  2. 右上の三点メニューから「Settings」を選択
  3. 「Show Finder on Home screen」をオンにする

検索対象のアプリを絞り込むことで結果のノイズを減らせます。Finder検索バーの三点アイコンから「Choose apps to search in」で個別にオン・オフを切り替える形式です。

パーソナルデータインテリジェンス(個人データに基づく提案)はデフォルトで有効ですが、プライバシーを優先したい場合はFinder設定 → Personal data intelligenceで個別にオフにできます。

まだ完璧ではない——改善を望む点(重要度順)

Spotlightを使い込んできた立場として、Finderにはまだ足りない部分があるとも指摘されています。日常利用への影響が大きい順に整理すると次の通りです。

  • 通貨換算と単語の定義表示に未対応(日常頻度が高く、影響大)
  • 単位変換の結果が上位に表示されず、リストの下に埋もれる(機能はあるがUXに難)
  • Modesなどのシステムトグルを直接呼び出せない(クイック操作の制約)
  • Routinesの実行に非対応(SpotlightにおけるShortcuts相当の機能が欲しい)
  • MacroDroidやTaskerといった自動化アプリのサポートも望まれる
  • 名前から名刺画像を検索する用途はまだ精度が不安定

読者調査の数値——今が「先行体験」のタイミング

記事内の読者投票(75票)の内訳は、「Yes, it's good.(良い)」が28%、「使っているが機能が限定的」が7%、「No」が40%、「まだ新しいFinderを試していない」が25%とされています。投票者の約25%がまだ試していないと回答しており、現時点ではFinderの認知・体験はこれから広がる段階と言えます。裏を返せば、今のうちに使い始めれば社内・友人間で情報優位に立てるタイミングでもあります。

Galaxy S26 Ultraなど、One UI 8.5に対応した環境を使っているなら、まずホーム画面ショートカットを有効化して試してみる価値のある機能アップデートです。

Finderを支えるGalaxy S26 Ultraのハード基盤

Finderの体験を支えているのは、2026年2月25日のGalaxy Unpackedで発表され、3月11日に発売されたGalaxy S26 Ultraのハードウェアです。本機はAndroid 16ベースのOne UI 8.5を初期搭載し、SoCにはQualcommのSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用しています。Finderのセマンティック検索はオンデバイスのGalaxy AIで動作するため、この新SoCの推論性能と電力効率の改善が応答速度に直結しています。

項目内容
発表/発売2026年2月25日 / 3月11日
SoCSnapdragon 8 Elite Gen 5
ディスプレイ6.9インチ Privacy Display
開始価格$1,299

世界初のPrivacy Displayにより、特定の角度からの視認性を抑える機能も新搭載されています。

One UI 9で予告される検索サービス選択の自由化

One UI 8.5でFinderがホーム画面に常駐するようになった一方、次期OSのOne UI 9ではAPK解析により、ホーム画面の検索サービスをユーザーが選べる仕様が発見されています。

  • Finderのみ表示(現在のOne UI 8.5と同じ挙動)
  • Google Searchのみ表示
  • FinderとGoogle Searchの両方を表示
  • どちらも表示しない

Finderがアプリ・設定・ファイルなどオンデバイス情報の検索に特化しているのに対し、Google SearchはWeb検索やオンラインサジェストに強みがあり、用途で使い分けたいユーザーには朗報といえます。なお現時点では公式発表ではなくリーク段階であり、最終版のOne UI 9で仕様が変更される可能性も指摘されています。Finderを使いこなしている読者にとっても、将来的に検索体験の選択肢が広がる方向性が見えてきています。

Q&A

Q. FinderとS Finderは何が違うのですか? レポートではFinderは、セマンティック検索、ホーム画面からの直接アクセス、アプリショートカットや設定統合の強化を備えた検索体験として紹介されています。

Q. Finderはどのモデルで使えますか? 今回のレポートはOne UI 8.5を搭載したGalaxy S26 Ultraでの実利用に基づいています。他モデルへの提供範囲は現時点では明らかにされていません。

Q. プライバシーが気になる場合の対処は? Finder設定の「Personal data intelligence」からトグルをオフにすれば、利用データに基づくサジェストを無効化できます。データ種別ごとの細かい設定も可能です。

出典