広告まみれのPlay版アプリに疲れたユーザーへ、新しい選択肢が登場しました。Android PoliceのSanuj Bhatia氏が紹介したのは、オープンソース(OSS)Androidアプリの「発見」に特化した新興ストア「SafeHaven」です。アカウント登録不要、ニックネーム設定だけで使い始められ、F-Droidの範囲を超えてOSSアプリを追える点が特徴と紹介されています。

Google Playから距離を置いた理由——AI推しと広告まみれへの不満

Bhatia氏が挙げているGoogle Play Storeへの不満は次の3点です。

  • レビューを通過すべきでないアプリが依然として残っている
  • ストア全体でAI推しが強まっている
  • 他所では無料のアプリがPlay Store版では広告まみれになりがち

ここ数カ月はOSS Androidアプリに注目し、ギャラリーとファイルマネージャーをFossifyのOSS版に置き換えたといいます。OSSアプリは軽量で、ひとつの機能に集中しており、広告で売り込もうとしない点が評価ポイントです。コードが公開されているため、プライバシーやセキュリティを気にするユーザーが中身を検証できるのも利点として挙げられました。

F-Droidでは見つからないOSSアプリも追える——SafeHavenの狙い

OSSアプリ最大の課題は「見つけにくさ」。SafeHavenはまさにここを狙ったストアです。

開発者の説明によれば、SafeHavenはプライバシー重視のAndroidアプリストアで、F-Droidで見つかる範囲を超えてOSSアプリの発見を助けることを目的としています。単に「このアプリを信用してください」と求めるのではなく、ストアの方針として各アプリに次の情報を提示しているとされます。

  • アプリの配布元(出どころ)
  • 開発者が認証済みかどうか
  • マルウェアスキャン済みかどうか
  • 自動化されたセキュリティチェックの結果

配信ソースも単一ではなく、人気のOSS Androidプロジェクトを定期的に追跡し、F-Droidリポジトリとも同期することで掲載情報を最新に保っているとされます。

実機での使用感——Oppo Find X9 Ultraで試した結果

検証はOppo Find X9 Ultraで実施されました。初回起動時に求められたのはニックネームの設定のみで、アカウント作成やサインインは不要だったといいます。

UIはおおむね見慣れた構成で、注目アプリ・カテゴリ・チャート・検索タブが用意され、インストール済みアプリ管理やテーマ設定などのセクションも備えています。各アプリのリスティングには配布元の検証状況やセキュリティスキャンの通過可否といったセキュリティシグナルが含まれているとされます。アプリの目的としては、ユーザーが素早くアプリを発見しインストールできるようにすることが主眼に置かれていると説明されています。

なおSafeHavenは「Google Play Storeほど洗練・直感的ではない」とも評されており、最終的な仕様や挙動は今後変わる可能性があります。

現時点の評価と注意点

メリット

  • アカウント不要でニックネームだけで開始できる
  • F-Droid同期 + 独自トラッキングで発見性が広い
  • 配布元・スキャン結果などセキュリティシグナルが可視化される
  • OSSアプリ全体の「発見プラットフォーム」を志向している

デメリット・注意点

  • 洗練度・直感性はGoogle Play Storeに及ばないと評されている
  • サイドロード型のストアであるためリスク理解が前提

現時点での位置づけ

  • Play Storeと併用しながら様子を見る使い方が想定される
  • OSSアプリを試したい・広告から離れたいユーザーには有力な出発点になり得ると紹介されている

体感価値としては、「広告まみれのPlay版アプリから一歩距離を取りたい」「プライバシー検証の手間を減らしたい」というユーザーにとって、選択肢が一つ増えた意義は小さくないと言えるでしょう。

Q&A

Q. SafeHavenはF-Droidと何が違うのですか? F-Droidリポジトリと同期しつつ、それを超えて人気のOSS Androidプロジェクトを追跡している点が特徴です。各アプリには配布元の検証状況・マルウェアスキャン結果・自動セキュリティチェック結果といったシグナルが提示され、「発見」と「信頼判断」を一体で提供することを目指しているとされます。

Q. アカウント登録は必要ですか? 不要です。試用時に求められたのはニックネーム設定のみで、アカウント作成やサインインのプロセスはなかったと報告されています。

Q. どんなユーザーに向いていますか? Google Playの広告やAI推しに疲れたユーザー、OSSアプリの「発見」に困っているユーザー、プライバシーやセキュリティのシグナルを重視するユーザーに向いた選択肢と位置づけられています。

出典