家族とのファイル共有における手動承認の手間が省かれる可能性が、Quick Shareに近づきつつあるのかもしれません。GoogleのファイルシェアリングサービスQuick Shareに、既存の「Your devices」「Contacts」「Everyone for 10 minutes」の3オプションに続く4つ目の選択肢として、新しい可視性オプション「Family」が追加される可能性があると報じられています。Android Authorityによれば、Googleの公開GitHubリポジトリ(Nearby Share、旧Quick Share)に新しい属性が見つかったとのことです。現時点ではアプリ内に該当オプションは表示されておらず、公開時期も明らかにされていません。
カギは「家族なら承認不要」になる可能性
Quick Shareには現在、ファイル受信時の可視性として以下の3つの選択肢が用意されています。
- Your devices(自分のデバイス)
- Contacts(連絡先に登録された相手)
- Everyone for 10 minutes(10分間だけ全員に公開)
今回見つかった「Family」属性は、これに続く4つ目の選択肢として実装される可能性があるとされています。家族など信頼できる相手からファイルを受け取るときに、毎回手動で承認する手間を省くことが目的だと見られています。読者にとっての意味は明快で、たとえば家族と写真や動画を頻繁にやり取りするユーザーは、受信時にいちいち「許可」をタップする操作から解放される可能性があるということです。
なお、過去に存在した「Selected contacts only」(選択した連絡先のみ)は既に廃止されており、新しい「Family」はその代替として機能する可能性があると指摘されています。
カギは「家族の定義」
Googleが「家族」をどう定義し、どう選ぶ仕組みにするかについては、現時点で説明が公開されていません。Android Authorityは、考えられる実装として次の2通りを挙げています。
- 連絡先から特定の相手を選ぶ方式 — 廃止された「Selected contacts only」と機能的に近く、同様の制約が残る可能性がある
- Google Oneのファミリープランの参加メンバーを使う方式 — ただしGoogle Driveの追加容量を購入しているユーザーに限られるため、対象が狭くなることから可能性は低いと見られている
どちらの方式になるかは現時点で確認されておらず、アプリ側にもまだ機能が登場していないため、最終的な仕様は不明とされています。GitHubリポジトリの解析やAPK解析と同様、開発中のコードから将来の機能を予測する手法には限界があり、最終製品の仕様は変わる可能性があります。
続報で注目すべきポイント
今回の情報はGoogleの公開GitHubリポジトリに残された属性を解析した結果に基づくものとされており、アプリ内にもまだ実装は確認されていません。公開時期も示されていないため、現段階では「Quick Shareに家族向けの受信オプションが追加される兆候がある」と捉えるのが妥当です。
続報を追ううえで注目したいのは、(1) 「家族」をどう定義する仕様になるか(連絡先ベースかGoogle Oneファミリーベースか)、(2) Quick Shareアプリの正式アップデートで実装が確認されるか、(3) 既存の「Contacts」オプションとの使い分けがどう整理されるか、の3点です。正式実装の有無や具体的な仕様については続報を待つのが安全といえます。
AirDropとの相互運用、対応端末を大幅拡大
GoogleはJune 2026 Android Feature Dropで、Quick ShareとAppleのAirDropの直接連携を、これまでより広い端末群に拡大すると発表しています。インターネット接続を介さずに写真・動画・書類をAndroidとiPhone間で送受信できる仕組みで、対応端末は次のように整理されています。
- Google Pixel 10ファミリー、Pixel 9ファミリー、Pixel 8a
- Samsung Galaxy S26シリーズ
- OPPO Find X9シリーズ、Find N6
- vivo X300 Ultra
今後はXiaomi、OnePlus、Honorといったメーカーへも拡大予定とされています。Pixel 10向けには2025年11月に先行有効化され、その後Pixel 9・Pixel 8a・Galaxy S26へと段階的に広がってきた経緯があります。セキュリティ面では、暗号化された転送経路と受信前の明示的な同意ステップを含む多層的なモデルが採用されていると説明されています。
QRコード共有とWhatsApp連携で間口を広げる動き
ハード側で相互運用に対応しないユーザー向けに、QRコード経由のクラウド共有も用意されています。任意のAndroidスマートフォンでQRコードを生成し、iOSデバイス側から読み取ることでクラウド越しにファイルを送受信できる仕組みで、提供は順次始まり、約1か月以内に全Android端末で利用可能になるとされています。
Google will also make Quick Share available inside some of your favorite apps, including WhatsApp.
サードパーティアプリへの組み込みも計画されており、WhatsAppを含む人気アプリ内から直接Quick Shareを呼び出せるようになる見込みです。あわせて、欧州デジタル市場法への対応としてAppleと協力したiPhoneからAndroidへの移行支援も進められており、Apple側はiOS 26.3で関連機能を実装済み、Google側はSamsung GalaxyおよびPixel向けに2026年中の提供を予定していると説明されています。
Q&A
Q. 「Family」オプションはいつ使えるようになりますか? 公開時期は明らかにされていません。現時点ではGoogleの公開GitHubリポジトリに属性が見つかった段階で、アプリ内には表示されていないとされています。
Q. 既存の「Contacts」オプションとは何が違うのですか? 詳細な仕様は公表されていませんが、Android Authorityによれば、「Contacts」は連絡先全体を対象とするのに対し、「Family」は家族など特定の信頼できる相手に限定し、受信時の手動承認を省略する用途が想定されている可能性があると指摘されています。廃止された「Selected contacts only」の代替として機能する見方も示されています。
Q. 廃止された「Selected contacts only」とはどう違いますか? 「Selected contacts only」は連絡先から特定の相手を個別に指定する方式でしたが、現時点で廃止されています。Android Authorityは、新しい「Family」がその代替として、より絞り込まれた家族向けの選択肢になる可能性を指摘しています。