これまでiPhoneを使う友人に写真や動画を送る際、「LINEで圧縮されるのは嫌だな」「クラウド経由は面倒だな」と感じた経験はないでしょうか。GoogleがAndroidとiPhoneの間でファイルを直接やり取りできる「Quick Share × AirDrop」連携の対応機種を、2026年6月中に拡大すると発表したと報じられています。Samsung Galaxy S25/S24シリーズや最新の折りたたみ端末、OnePlus 15、OPPO Find X8シリーズ、HONORの新フラッグシップなどが新たにリストに加わるとされており、AndroidとiPhone間のファイル共有の壁が大きく下がる節目となりそうです。

あなたのGalaxyも対象?6月追加の対応機種群

Googleは今月、Quick ShareがAirDropと直接連動する機能の対応機種をさらに広げると明かしたと伝えられています。Android Authorityによれば、Quick Shareがより多くのAndroid端末でAirDropと直接動作するようになることで、iPhoneユーザーとのファイル共有体験が改善される旨がGoogleから説明されているとされています。

ただし、Android Authorityによれば、今回の告知には対応する具体的な機種名は記載されていないとのことです。個別の機種名はGoogleがQuick Shareの公式ウェブサイトで先行公開していたものであり、Android Authorityが両者を突き合わせる形で今月の追加分を整理していると報じられています。

インターネット不要・大容量OK——AirDrop連携で何が変わるのか

Quick ShareとAirDropの直接連携がもたらす実利は、単に「送れる相手が増える」ことだけではありません。クラウドストレージや一般的なメッセージングアプリ経由のファイル共有と比較すると、AirDropに代表される近距離無線共有はインターネット接続が不要で、大容量のファイル(動画や高解像度写真)でも画質を落とさず転送できる点が特長とされています。これまでAndroidユーザーとiPhoneユーザーの間では、この体験差を埋めるためにクラウド経由やサードパーティアプリを挟む必要がありました。今回の対応拡大により、対象機種を持つAndroidユーザーは、ワンタップに近い感覚でiPhone側へ直接ファイルを飛ばせる経路を手に入れることになります。

2026年6月に追加されるAndroid機種一覧

Android Authorityによれば、Quick Share経由でAirDropに対応する機種として、6月に新たに追加されるのは以下の端末とされています。

  • Samsung Galaxy S25シリーズ / S24シリーズ
  • Samsung Galaxy Z Flip 7 / Z Fold 7 / Z Flip 6 / Z Fold 6 / Z TriFold
  • OPPO Find X8シリーズ
  • OnePlus 15
  • HONOR Magic V6
  • HONOR Magic 8 Pro

Galaxy S25シリーズや一部のフォルダブル端末については、Samsungが独自にAirDrop対応を先行展開していた経緯があると報じられています。今回のリスト入りは、Samsung独自実装ではなくGoogle側のQuick Share基盤を通じた正式な相互運用が広がる節目と読み取れます。

なおAndroid Authorityの記事コメント欄では、今月One UI 8.5アップデートを受け取るとされるGalaxy Aシリーズの扱いはどうなるのか、という疑問の声が読者から寄せられていたと伝えられています。現時点では、中位機・廉価機への展開については明らかにされていません。

すでに対応済みの機種と、取り残されたモデルの温度差

Android Authorityの整理によれば、今回追加される機種は、すでにAirDrop連携が有効化されているとされる以下の機種群に合流する形になります。

  • Google Pixel 10ファミリー / Pixel 9ファミリー / Pixel 8a
  • Samsung Galaxy S26シリーズ
  • OPPO Find X9シリーズ / OPPO Find N6
  • vivo X300 Ultra

最新世代のハイエンド機と一部のミッドレンジ(Pixel 8a)はすでにカバーされており、今回の6月アップデートで一世代前・二世代前のハイエンド機まで対応範囲が一気に広がることになります。一方で、廉価モデルや旧世代機については引き続き未対応のままで、対応範囲の偏りに対する温度感はユーザーによって異なる様子が見て取れます。Android Authorityのコメント欄では「Googleの自社端末ですら十分にカバーされていない」という皮肉めいた指摘も寄せられていたと伝えられています。

読者へのアクションポイント

今回のリストに自分の機種が含まれているなら、2026年6月中のソフトウェア更新で自然にAirDrop連携が有効になる可能性が高く、特別な手続きを焦って探す必要はありません。逆にリストにない端末を使っている場合、現時点ではQuick Share対応アプリ経由のファイル共有や、従来のクラウドストレージ経由を継続するのが現実的な選択肢になります。続報を待ちつつ、自機の対応状況をQuick Share設定画面で確認しておくのがおすすめです。

Apple非協力で実現——Rustで固めたAirDrop相互運用の内幕

Quick ShareとAirDropの直接連携は、Apple側の直接的な協力を得ずGoogleが独自に構築した点が大きな特徴とされています。Google Online Security Blogによれば、両プラットフォーム間をつなぐ相互運用レイヤーは、メモリ安全性に優れたRust言語で実装されているとのことです。

  • 通信は端末同士のピアツーピアで、サーバーを経由しない
  • 追加のログ取得は行われない
  • 相互運用レイヤーはRustで実装されている

The Hacker Newsによれば、独立した第三者評価において、本実装は業界の他実装と比較して「明らかに強固」であると判定されたと伝えられています。Appleの公式な協力がない状況下でも、Google側がセキュリティ設計をオープンに語り、外部評価まで踏み込んだ点は、クロスプラットフォーム機能としては異例の透明性と言えます。Android利用者にとっては、相手がiPhoneであっても安心して写真や動画を直接送れる土台が整いつつある状況です。

対応リスト外でも諦めない——QRコード経由のフォールバック経路

対応リストに自機が含まれていない場合でも、Quick Share側でQRコードを生成する代替経路が用意されています。iPhone in Canadaによれば、AndroidユーザーがQuick ShareでQRコードを生成すると、iPhoneやMacがカメラでスキャンするだけでブラウザ経由でファイルを受け取れる仕組みとのことです。AirDrop非対応端末でもクロスプラットフォーム共有の体験を享受できるよう、Googleが用意したフォールバックの位置付けとされています。

手順操作内容
1iPhone側でコントロールセンターを開く
2AirDropの可視範囲を「すべての人(10分間のみ)」に設定する
3Android側で「Apple端末と共有」設定が有効か確認する

「すべての人(10分間のみ)」という時間制限付きの可視設定はAirDrop側の仕様であり、Androidからの送信を受け付ける際にもこの設定が必須とされています。送信側のAndroid端末では「Apple端末と共有」設定の有効化が必要で、双方の準備が整って初めて直接転送が成立する形になっています。

Q&A

Q. 自分のAndroid端末ではいつからiPhoneとAirDropでやり取りできるようになりますか? 今回のリストに含まれる機種であれば、2026年6月中に順次対応すると告知されていると伝えられています。ただし、具体的な日付までは明かされておらず、サーバーサイドでの段階展開になる可能性があります。

Q. Samsung Galaxy S25はすでにAirDropに対応していたはずですが、何が変わるのですか? Samsungは一部のGalaxy S25シリーズや折りたたみ端末にAirDrop連携を独自に先行展開していたとされています。今回はGoogleのQuick Share基盤を通じた正式な対応として位置付けられており、対象範囲がよりはっきりとした形で揃うことになります。

Q. Galaxy AシリーズなどミッドレンジでもAirDropが使えるようになりますか? 現時点でGoogleが公表している対応機種リストにGalaxy Aシリーズなどの中位機は含まれていません。今後の拡大については明らかにされておらず、続報を待つ必要があります。詳細は出典元を参照してください。

出典