「Pixelが代わりに電話に出てくれる」あの機能の応答が、ついに“自分の声”に置き換わります。Google Pixelの留守電補助機能「Take a Message」で、録音した好みのフレーズをそのまま応答メッセージにできるカスタム挨拶(greeting)が、Phone app安定版に展開され始めました。これまでは無機質な定型音声に頼るしかなく、「家族からの電話なのにロボット声で出る違和感」や「仕事相手に第一印象として届く合成音声」に物足りなさを感じていた人にとって、応答品質を一段引き上げる更新です。Android Authorityが2026年6月4日付けで報じました。

“定型音声からの卒業”——自分の声がそのまま第一声に

「Take a Message」は、Pixelが代わりに電話に応答し、相手の用件を文字起こしして残してくれる機能です。これまで応答時の音声は定型の「Standard greeting」のみでしたが、今回の更新で自分の声で吹き込んだメッセージをそのまま流せるようになったと報じられています。家族や友人向けには柔らかいトーン、ビジネス用には落ち着いた言い回しなど、相手や場面を意識した“声の名刺”を持てるようになる形です。

録音できる挨拶の数や運用上の細かな仕様については、公開情報の範囲では明示されておらず、詳細は出典元を参照してください。複数のパターンを保存しておき、その中から任意の1つをデフォルトとして設定できるとされています。デフォルトに指定した挨拶は、どの連絡先・どの番号からの着信であっても共通して再生される仕組みと伝えられています。

ベータでの初観測時期については、画像URLに2026年4月の参照が含まれており、当時から安定版への展開が見込まれていた機能が今回正式に解放された形になると読めます。

更新後、ホーム画面に現れるポップアップが入口

Phone appを最新バージョンに更新すると、ホーム画面にカスタム挨拶を試すためのポップアップが表示されると伝えられています。そこから直接セットアップに進めるほか、Phone app内の「Take a Message」設定にある「Manage greetings」項目からもいつでも追加・編集できるとされています。

録音した挨拶のデフォルト切り替えは、三点メニューから「Set as default」を選ぶ操作で完結すると報じられています。録り直しや使い分けのハードルが低いため、シーンに合わせて気軽に差し替えられる点も実用的です。

なお、Phone appには個別の連絡先ごとに異なる挨拶を設定できることを示唆する文字列が含まれていたと伝えられています。ただし現時点でこの個別連絡先別の設定は提供されておらず、今後の機能拡張の可能性として留め置く段階です。

対応国とデバイス——日本は対象外

カスタム挨拶機能が利用できる国は、現時点ではAustralia、Canada、US、UK、Irelandの5か国に限られると報じられています。日本は対象外で、現状ではPhone appを更新してもポップアップが表示されない見込みです。

デバイス要件としては、Pixel 6以降のモデルが必須です。それ以前のPixelシリーズではTake a Message自体の挙動や対応状況が異なるため、今回のカスタム挨拶も対象外と読めます。

“留守電をかけてきた相手に届く第一声”は、ビジネスでもプライベートでも自分の印象を左右する重要なタッチポイントです。日本展開の時期は現時点で明らかにされていませんが、対応国のPixelユーザーは更新後すぐにポップアップを開き、まず1本、自分の声を吹き込んでみる価値があります。

「Take a Message」自体のグローバル拡大計画——日本の位置づけにも変化の兆し

カスタム挨拶の安定版展開と並行し、「Take a Message」機能自体の対応エリアも大きく広がろうとしています。Android AuthorityによるAPKティアダウンでは、20を超える新市場への展開を示唆するコード片が確認されたと報じられており、欧州・アジア・米州を含む広範な地域がリストアップされています。さらにPixel以外のAndroidスマートフォンへの開放も計画されており、その場合は文字起こしサポートなしの形で提供される可能性が指摘されています。

新規候補国の温度差

  • 文字起こしなしでの展開候補: Austria、Belgium、Finland、Malaysia、Hungary、Latvia、Netherlands、Norway、Poland、Singapore、Sweden、Taiwan
  • 文字起こし対応での展開候補: Germany、Spain、France、Italy、Japan
  • Indiaではすでにベータユーザーが機能の有効化を確認したと伝えられています

日本がトランスクリプション込みの候補に挙がっている点は注目に値し、カスタム挨拶を含む完全版がいつ解放されるかが今後の焦点となります。

Phone by Googleそのものの2026年6月強化——Fake Call Detectionも同時並行

「Take a Message」の更新は、Phone by Googleアプリ全体の大型強化の一部として位置づけられています。2026年6月のAndroid Feature Dropでは、AI音声を悪用したなりすまし詐欺に対抗する「Fake Call Detection」が同アプリに統合されたと報じられています。

連絡先からの着信時、相手と自分の双方がPhone by Googleを使っていれば、相手の端末から暗号化された確認シグナルが送られ、スプーフィングが疑われた瞬間に警告が表示される仕組みとされています。

利用要件として、双方の端末がAndroid 12以上で、Phone by Google、Contacts、Google Messages(RCS有効)をインストールしていることが挙げられています。展開は6月中にPixelデバイスから順次始まり、デフォルトで有効化された状態で提供されると伝えられています。留守応答(Take a Message)と着信前の真贋判定(Fake Call Detection)が同じアプリ内で連携することで、通話まわりの体験全体が一段引き上げられる構図です。

Q&A

Q. 録音した挨拶は何個まで保存できますか? 保存数の上限について、公開情報の範囲では明示されていません。複数の挨拶を保存し、その中から1つを「Set as default」でデフォルトに指定する運用ができるとされています。詳細は出典元を参照してください。

Q. 連絡先ごとに別の挨拶を流すことはできますか? 現時点ではできないと伝えられています。デフォルトに指定した挨拶が、すべての着信に対して共通で再生される仕組みとされています。ただしPhone app内には、連絡先別に挨拶を設定できることを示唆する文字列が見つかっていると報じられており、将来的に対応する可能性があります。

Q. ベータ版で録音していた挨拶は安定版でも引き継がれますか? 現時点では明らかにされていません。安定版に切り替わった後にPhone appを開き、「Manage greetings」で録音内容が残っているかを確認するのが確実です。

Q. 後から録音し直したり、別の挨拶に切り替えたりできますか? できると伝えられています。複数の挨拶を保存しておき、「Manage greetings」から追加・編集し、三点メニューの「Set as default」で切り替える運用が可能とされています。

Q. 日本でも使えますか? 現時点で対応しているのはAustralia、Canada、US、UK、Irelandの5か国のみで、日本は含まれていないと報じられています。利用にはPixel 6以降のモデルも必要です。

出典