公式予告から約1年、Adam Mosseri氏が追加を示唆してから待たれていたInstagramの「グリッド並べ替え」機能が、ついにグローバル展開されました。投稿日時に縛られず、ドラッグ&ドロップで見せたい順番にプロフィールを構成できるようになります。モバイルアプリ限定の機能で、Android・iOSの双方で利用可能です。
投稿を長押しして「Reorder grid」から並べ替え
操作はシンプルです。プロフィール上で任意の投稿を長押しすると、ポップアップメニューに「Reorder grid」が表示されます。タップすると並べ替え専用画面に遷移し、各投稿をドラッグして好きな位置に配置できます。並べ替えの回数に上限はなく、何度でもグリッドのデザインを練り直せます。
なお、プロフィール上部に固定されているピン留め投稿は並べ替えの対象外で、引き続き最上部に表示されます。「Reorder grid」画面内ではピン留め投稿はグレーアウト表示となります。
Web版は非対応、アプリを最新版に更新して表示を確認
新機能は世界中で順次利用可能になっています。Android・iOSいずれのモバイルアプリでも展開が始まっており、Android Headlines編集部の環境でも両OSで確認されたと報じられています。ただし利用できるのはスマートフォン・タブレットのInstagramアプリのみで、Web版では現時点で提供されていません。機能が表示されない場合は、まずアプリを最新版に更新してください。
公式予告から約1年、ユーザー要望に応える形での実装
この機能は、Meta傘下InstagramのトップであるAdam Mosseri氏が約1年前に追加を予告していたものです。USA Todayに対してMetaは「長らくお待たせしてしまったことは承知しているが、正しく作り込むために時間をかけたかった」と説明したと報じられています。投稿時期に関係なく、どの投稿でも自由に移動できる点が特徴です。
実は、アプリのリバースエンジニアリングで知られるAlessandro Paluzzi氏は、すでに2022年の段階でInstagramアプリ内に「edit grid」オプションが存在することを発見していました。Mosseri氏が昨年公式に予告するよりもさらに前から、社内で検討が進められていたことが示唆されます。
削除・再投稿の小細工はもう不要——運用者に効く具体シーン
ブランドアカウントやクリエイターにとって、グリッドの「見せ方」はフォロワー獲得に直結する要素です。これまでは投稿のタイミングを工夫したり、一度削除して再投稿したりといった小細工が必要でしたが、今後はあとからでも自由に世界観を整え直せるようになります。新商品ローンチ時に関連投稿を上段にまとめたり、季節企画やキャンペーン期間に合わせて訴求したい投稿を前面に出したり、コラボ案件の納品確認用に該当投稿だけを上部に並べたりと、運用シーンは多岐にわたります。すでに利用できる環境であれば、プロフィールの印象を見直すよい機会になるでしょう。
同週ローンチの「Instagram Plus」——有料機能でプロフィール運用はどう変わるか
グリッド並べ替えと同じ週に、Instagramは月額3.99ドルの有料プラン「Instagram Plus」をグローバル展開しています。広告依存からの収益多角化を狙う動きで、Facebook Plus(3.99ドル)とWhatsApp Plus(2.99ドル)も同時に投入されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 月額3.99ドル |
| ストーリー関連 | 再視聴数の集計表示、24時間超の延長、足跡なしプレビュー、視聴者リスト検索 |
| 配信制御 | オーディエンスリスト無制限、週1回のスポットライト |
| 提供開始 | 2026年6月(iPhone先行、グローバル順次) |
プロフィールの「見せ方」を整えるグリッド並べ替えと、ストーリー側の細かな運用機能を補強するInstagram Plusが同時期に揃ったことで、無料・有料を組み合わせた運用設計が現実的になっています。クリエイターや運用担当者にとっては、上段に固定したい投稿はグリッド並べ替えで、ストーリーの配信先や延命はPlusで、と役割分担しやすい環境が整ったといえます。
2026年のInstagramを貫く「素の投稿」路線とアルゴリズムの方向転換
Adam Mosseri氏は2026年を「Raw Contentの年」と位置づけ、磨き込まれた完成度よりも飾らない投稿を優先するアルゴリズムへ舵を切ったと報じられています。プロフィールの世界観を後から組み直せる今回の機能も、この方針と整合した動きとして受け止められています。
- ハッシュタグ上限の縮小:投稿・リールのハッシュタグが従来の30個から5個へと正式に引き下げられています。
- オリジナルコンテンツ保護の拡張:2026年4月30日に、リールのみを対象としていた保護ルールが写真とカルーセルにも拡大されています。
- AI Creatorラベルの試験導入:2026年5月4日からは、AI生成・AI支援コンテンツを継続的に投稿するアカウントに付与するアカウント単位のラベルのテストが始まっています。
これらは「誰が、どの程度自分の手で作ったか」を可視化する方向の施策で、グリッドを後から整え直せる柔軟さと合わせ、プロフィール全体を一つのポートフォリオとして見せる流れが強まっています。
Q&A
Q. Web版(PCブラウザ)でも並べ替えできますか? できません。並べ替え機能はスマートフォン・タブレットのInstagramモバイルアプリ限定で提供されています。
Q. ピン留めしている投稿も並べ替えの対象になりますか? 対象外です。ピン留め投稿は引き続きプロフィール最上部に固定され、「Reorder grid」画面ではグレーアウト表示となります。
Q. 並べ替えできる回数に制限はありますか? ありません。何度でもグリッドを並べ替えられるため、気が済むまでデザインを調整できます。
Q. 「Reorder grid」のメニューが表示されない場合はどうすればよいですか? まずInstagramアプリがストア上で最新版に更新されているかを確認してください。展開はグローバルに順次行われているため、最新版に更新しても表示されない場合は、しばらく時間を空けてから再度確認するのが確実です。なお、Web版(PCブラウザ)からは長押しメニュー自体が利用できないため、必ずスマートフォン・タブレットのモバイルアプリ側で操作してください。
出典
- Android Headlines — Instagram Finally Lets You Drag and Drop Posts to Rearrange Your Profile
- 9to5Mac — Instagram Plus launches on iPhone, here's every new feature
- Don Creative Group — Instagram's Raw Content Revolution & Major 2026 Updates