Googleが2026年6月4日、Webサイトでの購入をよりスムーズにする新機能「Google Pay direct checkout(ダイレクトチェックアウト)」を発表したと報じられています。Android Authorityによると、Airwallex経由の一部加盟店で本日から利用可能となり、Adyenを利用する加盟店にも近く提供される見込みです。Google Walletに保存した支払い手段が、販売サイトの決済画面に組み込まれる形になる点が、これまでのオンライン決済との違いとして紹介されています。フォーム入力やカード番号の手打ちといった摩擦が減り、購入までのステップが短縮される方向の改善とされています。
Google Walletを「サイト内」に呼び出す新しい決済体験
Android Authorityによると、Googleは2026年6月4日にGoogle Pay direct checkoutを開始しました。これまでもGoogle Payはブラウザでのオンライン決済に対応していましたが、今回のアップデートでは、Google Walletに登録済みのカードや支払い方法を販売サイトの決済ページに直接組み込む形になるとされています。
ユーザーは購入の最終ステップで、Google Walletに紐づいたカードや支払い手段を選べるようになると伝えられています。決済時に別のポップアップやログイン画面に遷移する必要が薄れ、フォーム入力やカード番号の手打ちといった摩擦が減ることが期待されます。普段のネットショッピングでいえば、住所や氏名、カード番号、セキュリティコードを順に入力する一連の手順が、決済画面内に並ぶウォレット候補から素早く選ぶ方向へ近づくイメージです。
サイト本体に組み込まれる新UI——ポップアップ方式と何が違うのか
技術的には、Google Payはすでにモバイルでアクセスしたサイトでポップアップメニューによるカード選択をサポートしていたとされています。今回のダイレクトチェックアウトは、Googleが公開したGIFを見る限り、支払い情報や決済手段の選択UIをサイト本体の画面内に直接組み込む点が異なると報じられています。
ただし、現行のポップアップ方式との具体的な差分について、Googleは詳細を公表していません。Android Authorityも追加情報を問い合わせ中だと伝えています。現状はあくまで公開されたGIFから読み取れる挙動ベースの理解にとどまりますが、購入導線が一段スムーズになる方向の改善であることが示唆されています。別ウィンドウへの遷移が減ることで、ユーザーの離脱や入力ミスの機会も減る、というのが直感的な利点といえます。
Airwallex先行、Adyenが続く——提供加盟店と今後の拡大計画
機能の提供範囲については、Android AuthorityがGoogleの説明として、本日からAirwallexを利用する一部の加盟店で利用可能となり、近くAdyenを利用する加盟店でも提供される予定だと伝えています。
Airwallex対応の一部マーチャントが第一弾の対象で、続いてAdyenを利用する加盟店にも順次拡大する方針だと報じられています。Googleはさらに、この機能をパートナーとともに世界規模で拡大していく方針を示しているとされ、最終的にはグローバル展開を視野に入れています。ただし具体的な国別ロールアウトスケジュールや日本市場での提供時期は明らかにされていません。
リーク系のニュースではなく公式アナウンスベースの情報ですが、対応加盟店が現時点ではAirwallex経由のごく一部に限られる点は注意が必要です。利用できるかどうかは、訪れたショップの決済プロバイダーに依存します。日本のユーザーにとっては、ふだん使うECサイトでGoogle Payが「サイト内ウィジェット」として現れるようになるまでには、もう少し時間がかかるとみられます。
Google Pay周辺で同時進行するコマース基盤の刷新
Google Developers Blogによると、Googleは既存のGoogle Pay基盤とMerchant IDをそのまま流用できる「Universal Commerce Protocol(UCP)」を整備し、エージェント型コマース体験への接続を進めています。決済事業者との関係を変えずに新しいフロントエンドへつなげる設計で、加盟店の改修負担を抑える方針が示されています。
2026年に公表されている主なAPI/認証アップデート
- Cross-Device Authentication: デスクトップでの購入をスマホの生体認証で承認し、SMSワンタイムパスワードに代わるフローを提供しています
- cardFundingSourceシグナル: APIレスポンスに信用区分(Credit/Debit/Prepaid)が含まれ、即時の割引や手数料分岐が可能になっています
- 2026年4月27日からの住所連携更新: 請求先・配送先の意図しない上書きが解消されると案内されています
- MIT(加盟店主導取引)向けにトークンのライフサイクル通知が拡張されています
第一弾パートナーAirwallexが進める2026年の事業拡大
Airwallexは2026年に大規模な投資フェーズに入っており、ダイレクトチェックアウトの先行加盟店を抱える決済プラットフォームとしての存在感を高めています。Fintech Timesによると、同社はシリーズGで3億3,000万ドルを調達し、評価額は80億ドルに達したと報じられています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズG調達額 | 3億3,000万ドル |
| 評価額 | 80億ドル |
| 米国投資計画(2026〜2029年) | 10億ドル超 |
| 米国従業員 | 12カ月で400人超へ倍増予定 |
| 第二グローバル本社 | サンフランシスコ |
| 対応ローカル決済 | 160種類超(iDEAL, Wero, Klarna等) |
サンフランシスコ拠点を第二本社化したうえで、オランダ・フランス・ドイツでも2026年初に追加投資が予定されているとされています。広域での加盟店ネットワーク拡張が、ダイレクトチェックアウトの先行ロールアウト基盤として働いている形です。
Q&A
Q. Google Pay direct checkoutは今すぐ誰でも使えますか? いいえ、本日時点ではAirwallexを決済プロバイダーとして採用している一部の加盟店でのみ利用できると報じられています。Adyenを利用する加盟店にも近く提供される見込みで、その後パートナーとともに世界規模で拡大される方針が示されています。
Q. これまでのGoogle Payのオンライン決済と何が違うのですか? 従来はポップアップメニューでカードや支払い手段を選ぶ形でしたが、ダイレクトチェックアウトでは支払い情報が加盟店サイトの決済画面内に組み込まれる形になる見込みです。現行ポップアップ方式との詳細な差分はGoogleからまだ公表されておらず、Android Authorityも追加情報を問い合わせ中だと伝えています。
Q. 日本のECサイトでも使えるようになりますか? 現時点で日本市場における具体的な提供時期や対応加盟店は明らかにされていません。Googleは世界規模での拡大方針を示しているとされていますが、具体的な国別ロールアウトスケジュールについては公表されていない状況です。詳細は出典元を参照してください。
出典
- Android Authority — Google Pay direct checkout is making it easier to buy from websites
- Google Developers Blog — The latest updates to Google Pay
- The Fintech Times — Airwallex Hits $8bn Valuation with $330m Series G to Fuel US Expansion