ディスプレイとゲームパッドが「分離する」Android携帯ゲーム機が、ついにPS2の名作『God of War』を動かしてみせた——。ユニークな構造で注目を集める「GAMEMT E5 Modx」について、新たな動画が公開され、テスト段階に入っていると伝えられています。Android AuthorityのRyan McNeal氏が2026年5月20日に報じています。
2018年世代チップでPS2が動く——E5 Modxの実力は本物か
GAMEMTは高品質なハンドヘルド機で広く知られるメーカーではありませんが、数週間前に「E5 Modx」の投入計画が明らかになって以降、エミュレーションファンの注目を集めていると報じられています。
E5 Modxが興味深いのは、大型ディスプレイや一見プレミアムなビルドではなく、画面とゲームパッドを分離できる独自構造です。当初は3Dプリント製のプロトタイプ画像と製品レンダリングしか存在しませんでしたが、今回新たな動画が公開されたことで実機イメージが見えてきたとされています。
最初に同機を世に出したオンラインショップ「Royibeila」が、本体のシェルを映した動画を投稿していると伝えられています。脱着式ディスプレイと、ボタン用カットアウトを備えた金属製ゲームパッドの様子が確認できるとされます。
Royibeilaの投稿によると、現在テスト段階にあり、近日中に入手可能になる可能性があるとされています。プレオーダー開始が近いことも示唆されているといいます。
追加動画で「God of War」が動作——PS2エミュ機としての価値は
Android Authorityの追記によれば、Royibeilaがさらに動画を公開し、E5 Modxの実機テストの様子が映し出されたと報じられています。この動画ではPlayStation 2のタイトル「God of War」が動作している様子が確認できるとされています。
実機でPS2タイトルがどの程度のフレームレート・互換性で動作するかは現時点では明らかにされていませんが、エミュレーション機としての実力を示す狙いがあるとの見方もできるでしょう。後述のとおりチップセットは旧世代の設計であり、それでもPS2タイトルが動くこと自体が本機のアピールポイントになっていると読めます。
ゲームパッドはSwitch・Android・iOS・PCに対応——コントローラーの汎用性が鍵
RoyibeilaがYouTubeチャンネルに投稿したプロモーション映像からは、新たな仕様もいくつか確認できたと報じられています。プロモ映像で追加スペックは公開されていませんが、Android Authorityによれば以下の点が分かっています。
- ディスプレイ部にNintendo Switchを思わせるキックスタンドを搭載
- 分離後のコントローラーはAndroid・iOS・PC・Nintendo Switchと同期できる
つまりE5 Modxは、本体をAndroidエミュ機として使うだけでなく、ゲームパッド部を他のプラットフォームのコントローラーとして流用できる仕様になっていると伝えられています。複数のゲーム環境を持つユーザーにとっては、1台で本体兼汎用コントローラーを兼ねられる経済性が見えてきます。「分離型ハンドヘルドが欲しい」「複数機種で使えるコントローラーが欲しい」という両方のニーズを満たしたい人には選択肢になり得るでしょう。
公表されているスペック
Android Authorityの報道で言及されているGAMEMTの主要スペックは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| チップセット | MediaTek MTK6771 Helio P60(2018年リリース) |
| RAM | 3GB |
| ストレージ | 32GB / 64GBの2構成 |
| ディスプレイ解像度 | 1024 × 768 |
| 対応プラットフォーム(コントローラー) | Android / iOS / PC / Nintendo Switch |
Helio P60は最新世代と比べれば性能は控えめで、ハイエンドのエミュレーション機を期待する場合は、PS2タイトルの動作互換性・フレームレートを実機レビューで確認してから判断するのが妥当です。現時点では発売日と価格は公表されていません。プレオーダー情報や公式の販売開始アナウンスを待ち、続報を確認するのが現実的な判断と言えるでしょう。
開発元はShenzhen Mantech Technology——「E5」からの大幅改造版という位置付け
E5 Modxは突如現れた新ブランド製品ではなく、既存モデルの発展形として登場している点も押さえておきたいところです。GAMEMT E5 ModXはShenzhen Mantech Technology(深圳満騰科技)が開発した製品で、ポータブルコンソールと取り外し可能なモバイルコントローラーを融合したハイブリッド構成を打ち出しています。この新モデルは2024年に発売された初代E5をベースに、大幅に改造したバージョンとされています。
MagSafe対応アクセサリで「スマホ+ゲームパッド」構成にも変身
元記事のスペック表には含まれていない注目仕様として、ディスプレイ部の付け替えが挙げられます。取り外せるモジュラーディスプレイの代わりに、MagSafe対応スマートフォンへ装着できるアダプタを取り付けられる構造になっています。画面はマグネットで本体に装着されており、特殊な機構によって取り外して別のアクセサリと組み合わせることが可能です。外観面では、ブラック・オレンジ・レッドの3色を含む公式レンダリングが既に公開されています。
PS2エミュレーション機としての立ち位置——Helio P60は2026年市場でどう見るべきか
「God of War」が動いたことだけで本機の実力を判断するのは早計です。2026年のAndroidエミュ機市場では、PS2タイトルを快適に動かすためのハードウェア要件がかなり明確になっています。
| 要件・推奨環境 | 2026年時点の目安 |
|---|---|
| 推奨エミュレータ | AetherSX2、またはコミュニティ版のNetherSX2 |
| 推奨SoCクラス | AetherSX2のPS2はSnapdragon 8クラスが強く推奨 |
| PS2が厳しい価格帯 | $120〜$160帯のRetroid Pocket 4 BaseやAnbernic RG406HはPSP/PS1/N64向き |
| PS2が安定する価格帯 | $250〜$320帯のRetroid Pocket 5やAYN Loki MiniはDuckStation等で安定動作 |
Emotion Engineはデスクトップでも厄介とされ、PS2を快適に動かせるARM系Android機は2026年時点で限られます。Helio P60搭載のE5 Modxはこの推奨帯の外側にあたるため、PS2タイトルの動作互換性は実機レビュー待ちが妥当です。
Q&A
Q. GAMEMT E5 Modxは何が他のAndroid携帯ゲーム機と違うのですか? ディスプレイとゲームパッドを分離できる構造が最大の特徴とされています。さらに分離したコントローラーは、Nintendo Switch・Android・iOS・PCと同期できる仕様と報じられています。
Q. どんなゲームが動作するのですか? 公開された動画では、PlayStation 2タイトル「God of War」が動作している様子が確認できるとされています。ただし詳細なフレームレートや互換性は現時点で公表されていません。
Q. 価格と発売日、プレオーダーの開始時期は明らかになっていますか? 価格・発売日ともに公表されていません。Royibeilaは「テスト段階」「まもなく入手可能になる可能性がある」としており、プレオーダー開始が近いことを示唆していると伝えられています。最初に本機を扱ったオンラインショップがRoyibeilaであることから、プレオーダーも同ショップ経由で開始される可能性があると見られます。