Samsung Galaxy Buds 4 Pro は、改善されたサウンドと進化したノイズキャンセリングを売りに登場しましたが、本当の実力を引き出す鍵は「メニューの奥に隠れた複数の機能」にあります。Aaron Greenbaum氏による解説記事では、Samsungがマーケティング素材であまり触れていない隠し機能が紹介されており、左右で別動作のジェスチャー割り当てや、装着具合を自動判定するフィットテストなど、購入直後に見直したい設定が明らかになっています。本記事ではその内容を整理してお伝えします。
① 左右で別動作も可能──ジェスチャー操作を自分仕様に変える
Galaxy Buds 4 Pro のステム側面(金属部分ではなく、その手前のストリップ部分)をつまむ・スワイプすることで、再生やスキップを操作できます。
- 1回ピンチ: 再生/通話応答
- 2回ピンチ: 次の曲へスキップ
- ピンチ&ホールド: アクティブノイズキャンセリング(ANC)とアンビエントモードの切り替え
ピンチ&ホールドは標準ではモード切替に割り当てられていますが、Galaxy スマホの設定アプリ(または非 Samsung 端末の Galaxy Wearable アプリ)→ メニュー上部のイヤホン → Earbud controls から、左右それぞれを開いて好きなアプリや機能を割り当てられます。左右で違う動作を設定できるのが地味に便利なポイントです。さらに同じ手順で Switch noise controls を選べば、ピンチ&ホールドで切り替えるオーディオモードもカスタマイズできます。
加えて Galaxy スマホとの組み合わせでは、Head gestures(ヘッドジェスチャー)も試せると紹介されています。標準ではオフですが、設定アプリでイヤホンを選び Head gestures のトグルを有効にすれば、着信時にうなずいて応答、首を振って拒否といった操作が可能になります。
② 装着の正解はテストで判定──Earbud fit test の使い方
人間の耳の形は左右でも異なるため、付属のイヤーピースをそのまま使うのが最適とは限りません。Galaxy Buds 4 Pro には Earbud fit test が搭載されており、テスト音で装着が適切かを判定してくれます。
設定アプリ → イヤホン → Sound quality and effects → 最下部の Earbud fit test から実行できます。画面の指示に従って各種サウンドを再生させ、表示されたアイコンが赤く「Poor fit」と出たらサイズを変更しましょう。人体は左右対称とは限らないため、左右で違うサイズを組み合わせて構わない、と紹介されています。
イヤーピースを交換する際は、以下の手順で進めると安全です。
- キャップを裏返し、イヤホン本体にかぶさっている根元をつまむ
- ゆっくり引き抜く(雑にやると裂ける可能性があります)
- 新しいピース内側の切り欠きと、イヤホン本体の溝を合わせる
- カチッと音がするまで押し込む
交換後はもう一度 Earbud fit test を実行し、赤いアイコンが出ないか確認します。
③ 公道でも安心──Auto switch to ambient sound
公道でイヤホンを使うときに役立つのが Auto switch to ambient sound です。普段は通常再生のまま、Galaxy Buds 4 Pro がサイレン・クラクション・話しかける声などの特定の大きな音を検知すると、自動でアンビエントモードに切り替えて周囲の音を聞き取りやすくしてくれると紹介されています。
設定アプリ(または Galaxy Wearable アプリ)でイヤホンを選び、Auto switch to ambient sound を選択することで設定できる、と説明されています。「Eye of the Tiger」を聴きながら走っている最中に車の接近に気付けないリスクを、ソフトウェア側で緩和できるのが要点です。
④ ワイヤレス給電にも対応──Android スマホからの電力共有
Galaxy Buds 4 Pro は、多くの Android スマホが備えるワイヤレス電力共有(power sharing)機能と連携し、スマホのバッテリーをワイヤレスでイヤホン側に分けて充電できます。Galaxy Buds 4 Pro のバッテリー駆動時間は市場で絶対的なトップというわけではない、と紹介されているため、外出先で残量が気になったときの保険として覚えておきたい機能です。
まとめ:購入後すぐに見直したい設定
Galaxy Buds 4 Pro は「初期設定のまま使う」と本来のポテンシャルを取りこぼしがちです。Android スマホからのワイヤレス電力共有でバッテリー面の弱点を補いつつ、ジェスチャーのカスタマイズ → Earbud fit test → Auto switch to ambient sound の順で見直しておくと、「Pro」の名にふさわしい体験に一歩近づきます。すでに購入済みの方は、まずは設定アプリのイヤホン項目を一通り開いてみるところから始めるのがおすすめです。なお、解説記事ではこれら以外にも音響系の隠し機能が紹介されているとされており、詳細は出典元を参照してください。
2026年5月配信のファームウェアアップデートで安定性が向上
発売後初となるファームウェアアップデートが、2026年5月にグローバル展開へと拡大しています。Samsungは2026年5月にGalaxy Buds 4 Pro向けの新しいアップデートを配信しており、これは今年初めにGalaxy Buds 4およびGalaxy S26シリーズと同時に登場した同社の現行フラッグシップモデルです。アップデートのサイズは8.55MBで、ファームウェアバージョンはR640XXU0AZD2、韓国で先行配信されたものが米国や欧州を含むより広範な地域へ拡大しています。
変更履歴には「安定性と信頼性」および「デバイスの動作が改善された」と記載されており、新機能は含まれないものの、安定性とパフォーマンスを改善する重要な更新です。
適用手順はシンプルで、スマホのGalaxy Wearableアプリを開き、Earbuds settings → Earbuds software update → Download and installへ進み、Install nowをタップすればインストールが始まります。One UI 8以降では、スマホの設定からイヤホンを選択して同じ手順で更新できます。隠し機能を活用する前に、まず最新のファームウェアへ更新しておくのが安全です。
Buds 3 Proから進化した主要ハードウェア仕様
隠し機能の体感差を支えているのは、ハードウェア面の地道な進化です。前世代との主要な違いを整理すると、設定見直しの優先度も判断しやすくなります。
| 項目 | Galaxy Buds 4 Pro | Galaxy Buds 3 Pro |
|---|---|---|
| Bluetooth | 6.1 | 5.4 |
| ウーファー | 11mm(面積約+20%) | 10.5mm |
| バッテリー(バッド) | 61mAh | 53mAh |
| ANC | Adaptive ANC 2.0 | Adaptive ANC |
Buds 4 ProはBluetooth 6.1を搭載しており、超広帯域技術で従来のBluetooth通話の2倍の帯域を実現するSuper Clear Call機能をサポートします。ウーファーは新設計でスピーカー有効面積を前世代比で約20%拡大し、24bit/96kHz音源にも対応します。ANCについては、Adaptive ANC 2.0が環境ノイズを能動的にモニタリングし、減衰すべき特定周波数に対して自身を調整する仕組みへと進化しています。バッド内蔵バッテリーは53mAhから61mAhへと増量し、防水防塵性能はIP57準拠を維持しています。
Q&A
Q. ピンチ&ホールドにはどんなアプリや機能を割り当てると便利ですか? 標準ではANCとアンビエントモードの切り替えに割り当てられていますが、設定アプリの Earbud controls から左右それぞれに別のアプリや機能を指定できます。左右で異なる動作を割り当てられる仕様のため、よく使う2つの機能をそれぞれ片側に振り分けると操作が一気にスムーズになります。
Q. Earbud fit test はどのサイズから試すのが効率的ですか? 公開情報の範囲では推奨サイズの明示はありませんが、テスト音で「Poor fit」が表示された側だけサイズを入れ替えながら試すのが手早い進め方です。人体は左右対称とは限らないため、左右で別サイズを組み合わせるのも有効とされています。
Q. 非 Samsung の Android スマホでも同じように使えますか? ジェスチャー設定や Earbud fit test などは Galaxy Wearable アプリ 経由で利用できると紹介されています。一方で Head gestures については「Galaxy スマホと組み合わせている場合に試せる」と説明されており、組み合わせる端末によって扱いに差がある点に留意してください。