「駐車場探し、AIにやらせておいて」——そんな使い方がChromeで現実になります。GoogleはChromeの「auto browse」機能をAndroidでも利用できるようにしました。Geminiを基盤としたエージェント型ツールで、ユーザーの代わりにWebを巡回し、検索や候補比較といった面倒なネット作業を代行してくれるのが特徴です。デスクトップ版に続き、モバイル版としてAndroidに展開されたかたちです。

駐車場探しもAIが代行——auto browseの基本コンセプト

auto browseは、Geminiが裏で動作するエージェント型ツールです。やってほしいことをGeminiに伝えるだけで、AIがWebサイトを開き、必要な情報を集めてくれます。デスクトップ版Chromeで先行して提供されていた機能が、今回モバイルへと拡大されました。

検索→比較→候補抽出といった「ちょっと面倒なネット作業」を任せられる、というのが基本コンセプトです。元記事では、ユーザーの代わりにWebを巡回して情報を集めるユースケースが紹介されています。

ユーザーが操作を引き継ぐ場面もある

ただし、すべての作業を完全自動で任せられるわけではありません。以下の操作については、ユーザー自身がコントロールを引き取る必要があるとされています。

  • 購入処理(実際の決済が発生する場面)
  • Google Password Managerに保存された認証情報へのアクセス

つまり「下調べ・候補出し・経路探しはAIに任せ、最終的な意思決定や個人情報を伴う場面は人が判断する」という分担です。金銭やアカウント情報が絡む部分をAIに渡しきらない設計は、エージェントAIの安全側の運用として理にかなった切り分けと言えそうです。

提供条件——詳細は出典元を参照

Android版auto browseの具体的な対象国、対象プラン、対応OSバージョンなどの詳細条件については、Android Authorityの元記事を参照してください。

現時点では日本での提供時期や、無料ユーザーへの開放についての詳細はアナウンスされていません。日本展開を待つユーザーは続報待ちとなりそうです。

Android版を支える技術基盤と提供条件の詳細

Android版auto browseの技術的な土台は、デスクトップ版とは少し異なります。Gemini 3.1をベースに構築され、パーソナル・ブラウジング・アシスタント、オンデバイス画像加工、面倒な作業を自動化するauto-browse機能が含まれています。

提供条件のスペック

項目条件
対象国米国
OSAndroid 12以上
RAM4GB以上
言語英語(US)
開始時期2026年6月末

いずれの機能も4GB以上のRAMと英語(US)への言語設定を必要とします。具体的なユースケースとしては、駐車場の予約や注文の更新といった用事の自動化が挙げられています。Googleが示した例には、イベントチケットの情報をもとにSpotHeroで駐車場を予約したり、ペットの成長に合わせてChewyの定期注文を自動更新したりするものが含まれています。

エージェント型ブラウザ競争とProject Mariner統合の文脈

auto browseの背景には、AIブラウザを巡る業界全体の地殻変動があります。昨年、OpenAI、Perplexity、Opera、The Browser Companyといった企業からサイドバーアシスタントや自動タスク機能を備えたAIブラウザが相次いで登場し、Chromeの置き換えを狙いました。Googleは世界最大のシェアを持つChromeに同様の機能を加えることで、自社のAI能力を誇示しています。

Googleは正式にProject Marinerの実験を終了し、自律型AIウェブブラウジング技術をGemini AgentとChromeに統合しました。

同社はProject Marinerの開発で実装された技術やアイデアを主力製品へ移し、Gemini Agentとauto-browse機能がその能力の大半を吸収するかたちです。さらに商取引の面ではChromeがGoogleのUniversal Commerce Protocol(UCP)に対応し、Shopify、Etsy、Wayfair、Targetといった業界リーダーと共同開発した新たなオープン標準により、AIエージェントがユーザーに代わってChrome内でシームレスに行動できるようになっています。

Q&A

Q. auto browseはどんな機能ですか? Geminiを基盤とするエージェント型機能で、ユーザーの代わりにWebを巡回し、情報収集や候補比較といった作業を代行します。

Q. 日本のAndroidユーザーはいつ使えますか? 現時点で日本での提供時期は明らかになっていません。詳細は出典元を参照してください。

Q. AIに任せると勝手に買い物されたりしませんか? 購入処理やGoogle Password Managerに保存された認証情報へのアクセスが必要な場面では、ユーザー自身が操作を引き継ぐ仕様とされています。

出典