AmazonエコシステムなしでKindleサイズの読書体験を実現する、$199.99(約3万1千円)のAndroid搭載ePaper端末「BOOX Go 6(Gen II)」が登場しました。Onyx BOOXがコンパクトな6インチePaper電子書籍リーダーとして米国・英国・EU向けに発表したモデルで、Android 11ベースのカスタムOSと26形式の文書・電子書籍サポート、スタイラス入力まで備える、Kindleとは別軸の選択肢となっています。

地味だった前世代から大胆カラー4色へ大幅刷新

BOOX Go 6(Gen II)は、先月中国で発表された「BOOX Poke 7 Pro」を改名・リブランドしたモデルです。Poke 7/Poke 7 Proは鮮やかなカラーとテクスチャ加工された背面が特徴で、これまで中国市場のみの展開でした。今回そのうちProモデルが「Go 6(Gen II)」として国際市場に投入されることになり、無地で地味な印象だった前世代の「BOOX Go 6(2024)」から大幅にイメージを刷新しています。

カラーは以下の4色展開です。

  • Plum purple(プラムパープル)
  • Custard yellow(カスタードイエロー)
  • Stone gray(ストーングレー)
  • White(ホワイト)

iPhone Airより軽い160g、印刷品質に近い300dpi

ディスプレイは6インチのePaperで、解像度は1448×1072ピクセル、印刷品質に近い300dpiを確保しています。なお、BOOX側はE-Inkを名乗っておらず、具体的なパネルメーカーは明らかにされていません。バックライトは色温度(暖色)の調整に対応します。

本体重量は160gで、Android Authorityは「iPhone Airよりも軽い」と表現しています。スマートフォンに近い縦長フォルムの「BOOX Palma」とは異なり、Go 6(Gen II)は底部にあご(chin)を備えたKindleライクな形状で、握りやすさを重視した設計です。ただしPalmaのようなカラー表示には対応していません。

主なスペックは次のとおりです。

項目内容
ディスプレイ6インチ ePaper(1448×1072、300dpi)
重量160g
OSAndroid 11(電子書籍向けカスタムスキン)
RAM/ストレージ3GB/32GB(microSDで拡張可)
バッテリー1,500mAh
対応フォーマット文書・電子書籍26形式
スタイラスInkSense Plus pen対応(別売)

小型ながら、BOOXのスタイラス「InkSense Plus pen」に対応する点も特徴です。ただしペンは同梱されず別売で、Kindle Scribeに対抗するクラスの「Note X6」と異なる位置づけになっています。

価格は$199.99、米国は6月17日前後の出荷見込み

米国価格は$199.99(約3万1千円)で、BOOX公式オンラインストアで予約受付中、出荷は6月17日前後が見込まれています。予約者にはマグネット式のケースが無料で付属します。このケースはMagSafe対応の充電器に取り付けられるものの、本体への充電はできない仕様です。これは磁力を利用して充電器スタンドに固定し、読書時のホルダーとして使うための仕様で、ワイヤレス給電機能を持つわけではない点に注意が必要です。スタイラス同梱バンドルは$232.99(約3万6千円)で提供されます。さらに、ページめくり用の専用クリッカー「Tappy」と組み合わせることも可能です。

ベースのKindleよりは高価ですが、Android Authorityは「Amazonに蔵書を管理・所有される状態(月額Unlimited課金者であっても)から解放されるための小さな代償」と評価しています。Amazonエコシステムに縛られたくない読者にとって、Androidベースで多形式に対応するGo 6(Gen II)は、Kindleでは満たせない自由度を求める層に刺さる構成です。日本市場での販売についてはアナウンスがなく、現時点では明らかにされていません。

「すでに皆が嫌っている」——海外コミュニティで噴出する仕様面の不満

The eBook ReaderはGo 6(Gen II)の発売リポートに「Everyone Already Hates It」という見出しを掲げ、コミュニティの不満点を整理しています。論点は次の4点に集約されます。

  • OSが古い:他のBOOX機がAndroid 15を採用するなか、本機はAndroid 11で、数年内にアプリ側のサポート切れが懸念されています
  • パネルの世代:Onyxはパネル仕様を公表していないものの、最新のCarta 1300ではなく旧世代のCarta 1200が使われていると推測されています
  • 3GB RAM:マルチタスクや大型PDFを扱う用途には心許ないとの声があります
  • Wacom非対応:スタイラスは自社のInkSense Plus専用で、汎用Wacomペンが使えません

一方で、Kobo ClaraシリーズではCarta 1200の方がコントラストに優れるという比較も紹介されており、パネル世代=即ダウングレードと断じるべきではない、というニュアンスも添えられています。

2026年のOnyx BOOXロードマップ——Palma 3とAndroid 16標準化へ

Good e-Readerは2026年のOnyx BOOX製品計画を整理しています。同社はGo系のリフレッシュに留まらず、Palma 3を年内に投入する見通しで、Carta 1300を採用したモノクロ仕様、価格は$300未満になるとされています。Note系ではTab XC、Note Air 6、Note Air 6Cのリフレッシュも予定されており、ラインナップ全体での世代交代が進む見込みです。

主な2026年計画

製品ライン想定される動き
PalmaBW Palma 3(Carta 1300・$300未満)を投入
NoteTab XC・Note Air 6・Note Air 6Cのリフレッシュ
OS新モデルはAndroid 16が標準に移行予定

Android 16標準化が進めば、Android 11搭載のGo 6(Gen II)は世代差がさらに開く可能性があります。対するKindle側もPaperwhiteを軸に、Kindle Scribe Colorsoftで最大12週間のバッテリー持続を訴求しており、純読書機としての完成度で押し返す構図が続いています。

Q&A

Q. Kindleと比べて何が一番違うのですか? 最大の違いはOSです。BOOX Go 6(Gen II)はAndroid 11ベースで動作し、26形式の文書・電子書籍に対応するため、Amazonのストアやフォーマットに縛られずに読書できます。一方で価格は$199.99(約3万1千円)とベースKindleより高めです。

Q. スタイラスは標準で付属しますか? いいえ、InkSense Plus penは別売です。ペンを含むバンドルは$232.99(約3万6千円)で提供されます。

Q. バッテリー容量はどのくらいですか? バッテリー容量は1,500mAhです。連続読書時間など具体的な持続時間については現時点では明らかにされていません。

出典