4K動画を35時間連続再生——OnePlus 15が叩き出した実測値が話題です。Android Authorityが多数の機種を独自ベンチマークで比較したレビューを公開し、総合王者にOnePlus 15を、コンパクト・低価格・折りたたみの各部門ベストにそれぞれ別の機種を選出しました。実測時間と価格帯別の選び方を整理します。
7,300mAhで4K再生35時間——OnePlus 15が叩き出した数字
総合ベストはOnePlus 15です。MSRPは$899(約14万円)で、最大の特徴は7,300mAhのシリコンカーボン強化リチウムイオン電池を搭載している点。前モデルのOnePlus 13からさらに耐久性を伸ばしたと評価されています。
実測値も圧巻です。4K動画再生で最大35時間、4K動画撮影や写真撮影で7時間超、ウェブブラウジングで10時間、ビデオ通話で13時間超を記録しました。Robert Triggs氏は「重めの1日を乗り切り、翌日にも余裕を残せる」と評価しています。
充電速度も健闘し、フル充電まで41分、50%までは16分という結果でした。SuperVOOCを使った時の最大値ですが、USB Power Delivery対応の充電器でも35Wの給電が確認できたとされています。Snapdragon 8 Elite Gen 5と165Hzディスプレイを組み合わせたハイエンド構成ですが、165Hz表示はゲーム時の滑らかさと引き換えに発熱や電力消費が増える要因にもなります。一方でカメラが前世代から下げられた点、ソフトウェアが煩雑な点、サーマル(発熱)に懸念がある点はマイナス評価として明記されています。
$200で10時間ブラウジング——CMF Phone 1の異常コスパ
OnePlus 15以外の4部門ベストは以下の通りです。
| 部門 | 機種 | 価格 | バッテリー容量 | ウェブ | 4K再生 | フル充電 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小型ベスト | Google Pixel 10 | $799(約12万5千円) | 4,970mAh | 約14時間 | 18時間 | 85分 |
| $500以下ベスト | Google Pixel 10a | $499.99(約7万8千円) | 5,100mAh | 約10時間 | 23時間 | 84分 |
| $250以下ベスト | Nothing CMF Phone 1 | $199.99(約3万円) | 5,000mAh | 10時間超 | 18時間超 | 約60分(30W) |
| 折りたたみベスト | Motorola Razr Ultra | $1,299.99(約20万円) | 4,700mAh | — | — | 57分(45W) |
Pixel 10はTensor G5への刷新で前モデルのPixel 9から実測値を伸ばし、6インチクラスとしては優秀なバッテリー持ちを実現したと評価されています。ただし85分のフル充電時間は遅めで、AI機能の一部が非搭載、ストレス時に発熱しやすい点が弱点に挙げられます。
Pixel 10aは5,100mAhの容量がPixel 9aから据え置きながら、$500以下クラスで他の選択肢を寄せ付けない総合力を見せます。Tensor G4は前世代チップですが、ミッドレンジとしては十分なパフォーマンスとされています。
CMF Phone 1はDimensity 7300を搭載し、30W充電に対応する$199.99(約3万円)の格安機です。ウェブ/Zoomで10時間超を叩き出し、$200を切る価格帯では群を抜くスタミナを発揮します。一方でプラスチック筐体、NFC非搭載、米国でのキャリア対応が弱い点はトレードオフです。
Motorola Razr Ultraはクラムシェル型でありながら、6インチクラスの通常スマホに対しても引けを取らないバッテリー持ちを実現した最初のフリップ型として注目されています。ライバルのフォルダブルが提供する無線充電(多くは15W前後)の2倍にあたる30W無線充電も特徴です。
容量・ディスプレイ・プロセッサ——長持ちスマホ選びの3つの基準
バッテリー持ちの良いスマホを選ぶ際の見極めポイントが整理されています。
- バッテリー容量:4,000mAhが「程よい1日」の目安、5,000mAhはパワーユーザー向け、6,000mAhに近づけば多くのユーザーが2日目まで使えます。シリコンカーボン技術の進化で、サイズを増やさず容量を増やせる傾向にあります。
- LTPOディスプレイ:内容が静止しているときに最低1Hzまでリフレッシュレートを下げられるLTPO OLEDは、画質を犠牲にせず消費電力を抑えます。SNSのタイムラインを止めて読んでいる間や画面オフ直前の電池消費を細かく節約できる技術で、ハイエンドから多くのミッドレンジまで採用が広がっています。
- 省電力なプロセッサ:最新の3nmプロセスは効率に優れ、ゲームや動画撮影時の発熱・電池減りを抑えやすいとされています。6nmでも要求の低い格安チップなら問題ないという見方が示されており、古い世代のチップに小型バッテリーの組み合わせは避けたほうが無難です。
充電速度については「100W対応をうたう機種に飛びつく必要はなく、30W〜60Wあれば十分」との見方も示されています。
名誉枠としてGalaxy S26 Ultra・Galaxy A56 5G・Galaxy S26も
選外の有力候補としてSamsungの3機種が挙げられています。Galaxy S26 UltraはOnePlus 15には及ばないものの、ウェブブラウジング時間ではOnePlus 15を上回りました。$499.99(約7万8千円)のGalaxy A56 5Gは5,000mAh電池と45W充電で、Pixel 10aと並ぶ「$500クラスの長持ちスマホ」とされていますが、性能面は控えめです。Galaxy S26は4,300mAhで前モデルのGalaxy S25よりやや増えており、まだ実測ではないものの期待できると見られています。
買い換えを検討するなら、2日越えの余裕がほしいパワーユーザーはOnePlus 15、コンパクト派ならPixel 10、コスパ重視ならPixel 10a、$200クラスで割り切るならCMF Phone 1、薄型フリップで長時間使いたいならMotorola Razr Ultraが現時点で有力な選択肢です。Samsung派は実測でOnePlus 15に迫ったGalaxy S26 Ultra、$500クラスのGalaxy A56 5Gも視野に入ります。各機種の充電仕様や物理サイズ、価格と自分の使い方を照らし合わせて判断しましょう。
7,500mAhで100W充電——OnePlus 15Tがコンパクト派の新提案として3月29日登場
OnePlusは2026年3月、コンパクトフラッグシップとなるOnePlus 15Tを発表し、3月29日に発売しました。6.32インチAMOLEDディスプレイに165Hzリフレッシュレートとピーク3,600nitsの輝度を備えつつ、Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載する小型ハイエンドという位置付けです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| バッテリー | 7,500mAh |
| 有線充電 | 100W |
| 無線充電 | 50W |
| 重量 / 厚さ | 194g / 8.4mm |
| 防水防塵 | IP68 / IP69 |
| カメラ | 50MPメイン+50MPペリスコープ望遠(3.5倍) |
OSはグローバル版がOxygenOS 16、中国版がColorOS 16で、いずれもAndroid 16ベースです。カラーはPure Cocoa(ブラウン)とRelaxing Matcha(グリーン)の2色が用意され、コンパクト筐体ながら充電速度と防水性能の両立を狙っています。
シリコンカーボン採用の地殻変動——Apple・Googleは出遅れ、Motorolaが追走
7,300mAh級を成立させたシリコンカーボン電池は、メーカー間で採用状況に大きな差が出ています。AppleとGoogleは従来型リチウムイオンを継続しており、Pixelは部品調達でSamsungのサプライチェーンに依存しているため、業界アナリストはPixelの採用を2027年と見ています。Apple側はより不透明で、iPhone 18またはiPhone 19世代での切り替えが噂されている段階です。
Samsung自身も同技術を評価中と認めていますが、Galaxy S26 Ultraは7年連続で5,000mAh電池に据え置かれ、内部関係者の話では搭載時期は2026年後半から2027年とされています。一方Motorolaは、2026年版Razr Ultraで本体寸法と重量を据え置いたまま電池容量だけを引き上げることに成功しました。
中国メーカーのフラッグシップは、同価格帯のSamsungやApple製品に比べて電池容量で30〜50%優位に立っている
との指摘もあり、ハイエンドの差別化軸が電池容量そのものへ移りつつあります。
Q&A
Q. 型落ちでも狙い目の長持ちスマホはありますか? $500以下クラスではPixel 10aが$499.99(約7万8千円)で5,100mAhと、現行のPixel 9aから容量据え置きながら同クラスで他を寄せ付けない総合力を示しています。$200を切るNothing CMF Phone 1も5,000mAh搭載で、価格帯としては異例のスタミナを叩き出しており、サブ機やライトユーザーの常用機として狙い目です。
Q. 急速充電は100Wクラスを選ぶべきですか? 必須ではないとの見方が示されています。30W〜60Wあれば実用上は十分と整理されており、Pixel 10の27Wやその他27W〜45Wクラスでも普段使いに困りません。OnePlus 15はフル充電41分、50%まで16分という結果で、超高速ワット数を追わなくても実用的な速度を確保できる例といえます。
Q. 折りたたみスマホはバッテリーが弱いと聞きましたが本当ですか? 従来は妥協点とされてきましたが、Motorola Razr Ultraの4,700mAh搭載モデルは6インチクラスの通常スマホと比べても遜色ない実測値を出しました。クラムシェル型でも長時間使える選択肢が登場している、というのが現時点の見立てです。
出典
- Android Authority — Which smartphone has the best battery life? I tested dozens to find the winner
- PhoneArena — The OnePlus 15T is officially here with a crazy amount of power squeezed into a compact body
- Tom's Guide — Silicon-carbon batteries are the next big thing in phones — and Apple and Samsung are quickly falling behind