Pixel端末で「バイブレーションモードを有効にしているのに着信時に振動せず、通話を取り逃した」という報告が、Pixel 8 Proを含む複数モデルで増えていると報じられています。Android Authorityが実施したと伝えられる読者投票では、Pixelで何らかの不調を経験していると回答した読者が一定数にのぼり、合わせて4割超が何らかの不調を報告した形だとされています。Googleはバグを公式には認めていませんが、Pixel Communityアカウントが個別ユーザーに接触しており、ユーザー側でも試せる回避策がいくつか共有されていると報じられています。

着信の取りこぼしは仕事や緊急連絡で実害が出やすい問題だけに、まずは今すぐ確認すべき2つの設定——Phoneアプリの通知と、Ring vibrationスライダーの位置——を押さえておくのが現実的です。

「サイレントモード作動中」と表示されるケースも

Android AuthorityのMatt Horne氏が報じたところによると、症状は複数のPixelモデルにまたがって発生しており、ユーザーは着信に気づかず、後から不在着信通知で取り逃したことを知るというパターンが共通しているとされています。あるPixel 8 Proのユーザーは、バイブレーションを有効にしておりサイレントに切り替わるルールも設定していないにもかかわらず、不在着信通知に「Silent mode activated(サイレントモード作動中)」と表示されたと報告しているとのことです。

報告者によって状況に多少のばらつきはあるものの、ユーザー側の設定ミスだけでは説明しきれない件数が集まっており、何らかのバグまたは最近のアップデートが原因の可能性が指摘されていると伝えられています。

なお、同記事内に掲載されたとされる読者投票では、回答者のうち過半数が「問題なし」と答えた一方で、約3割が「Pixelが台無しになった」、約1割が「問題はあるが回避できている」と回答したとAndroid Authorityは報じています。バイブレーション不調はこの「問題が起きている」と回答した層のユーザーが直面しているトラブルのひとつと位置づけられます。

サポートに連絡する前に試したい3ステップ

回避策はGoogleの公式手順ではなく、コミュニティで提案されているものですが、複数のスレッドで効果があったと報告されているとAndroid Authorityは伝えています。流れとしては次の3ステップです。

  1. Phoneアプリの通知でバイブを再確認する 設定 > アプリ > Phone > 通知 > 着信を開き、バイブレーションが有効になっているか確認します。
  2. Ring vibrationスライダーを動かし直す 設定 > 着信音とバイブレーション > バイブレーションと触覚フィードバックで、Ring vibration(着信時のバイブレーション)スライダーを一度下げてから上げ直し、100%のまま固定しないようにすることが推奨されているとされています。
  3. やや低めに設定する あるRedditユーザーがGoogleから直接届いたと主張するメールには、Ring vibrationを正確に100%ではなくやや低めに設定するよう勧めるチェックリストが記載されていたと報じられています。

特に2点目の「スライダーを100%に固定しないこと」が複数のコメントで言及されていると伝えられています。ただし、Googleはこの問題を公式には認めておらず、貼り付けられたメール内容が本物のサポート文書である保証はないため、参考程度に扱うのが妥当とされています。

メールに記載されていたとされる追加チェック項目

同ユーザーがコミュニティに投稿したチェックリストには、スライダー調整以外にも以下の手順が含まれていたと報じられています。

項目推奨される操作
Ring vibrationスライダー100%固定を避けてやや低めに設定
Adaptive alert vibrationオフにする
Do Not Disturb(サイレントモード)一度オンにして再びオフに切り替える
Bedtime Mode(おやすみモード)同様にオン・オフを切り替えて「ゴースト状態」を解消
着信音「なし」になっていないか確認する

Pixel Communityアカウントは複数のスレッドでユーザーに反応しており、一部はPixelサポートに案内され、別のユーザーはチャットでの個別調査を依頼されているとされています。一方で、提案された手順では解決せず、最終的に端末初期化を勧められたという報告もあり、回避策がすべての環境で有効とは限らないと伝えられています。

それでも直らないときの順序

Pixelをメイン端末として使っていて似た症状が出ている場合、まずは上記の3ステップでPhoneアプリ側の通知設定とRing vibrationスライダーを確認し、100%固定を避けて再設定するのが現実的な第一歩と言えます。

それでも改善しない場合は、Adaptive alert vibrationのオフ化Do Not Disturb・Bedtime Modeのオン/オフ切り替え着信音設定の見直しを順に試し、それでも直らないようであればPixelサポートへ連絡するのが妥当です。

現時点では原因の詳細は明らかにされておらず、すべての回避策が同様に効くとは限りません。続報を待ちつつ、まずは設定画面で回避策を試すのが現実的な対応と判断するのが妥当です。

影響範囲はPixel 7〜10シリーズに拡大、2024年にも同様の前例

報告は最新機種だけでなく、サポート対象の旧モデルにも及んでいます。Pixel 7シリーズから最新のPixel 10シリーズに至るまで、幅広い機種が影響リストに含まれているとされています。Pixel 7 Proのような旧モデルでもサイレントモードへの自動切り替えが発生しているとの報告があります。

不具合の特徴と過去の前例

興味深いのは、振動モーター自体は壊れていない点です。キーボードのハプティクスなど他のシステム振動は正常に動作しており、着信時のみに限定された不具合とされています。また、この問題が浮上したのは今回が初めてではなく、2024年にもまったく同じ問題が発生していたと伝えられています。PiunikaWebは2026年3月アップデート後のフォールアウトを追跡する中でこの不具合を把握したと報じており、最近のソフトウェア更新との関連が疑われている格好です。広範な機種で再発している点を踏まえると、個別の端末故障ではなくソフトウェア起因と考えるのが現実的な見方となっています。

スライダー調整で直らないときの追加回避策

元記事のRing vibrationスライダー再設定で改善しない場合、海外メディアではさらにいくつかの手順が紹介されています。

  • 強制再起動を試す: 電源ボタンと音量上ボタンを同時に約10秒長押しし、Googleロゴが表示されたら離す方法で、一時的なソフトウェア不具合が解消することがあるとされています。
  • 「Vibrate first, then ring gradually」をオフにする: 成功率は上記ほどではないものの、設定 > 着信音とバイブレーション > バイブレーションと触覚フィードバックで「Vibrate first, then ring gradually」をオフにしたところ解消したユーザーもいるとされています。
  • アクセシビリティ設定を確認する: 特定のアクセシビリティ機能が振動フィードバックを打ち消す可能性があり、振動関連の項目を一時的に無効化して通常の挙動が戻るか確認することが推奨されています。
  • セーフモードで切り分ける: セーフモードで振動が動作する場合は、インストール済みアプリが原因の可能性があるため、最近入れたアプリを1つずつ削除して特定する方法が紹介されています。

なお、Googleはこの件を公式に認めておらず、修正のETAも示されていないため、当面はユーザー側での回避策が現実的な対応となります。

Q&A

Q. Googleはこのバイブレーション不具合をバグとして認めているのですか? 公式にはバグとして認めていません。ただしPixel Communityアカウントが複数のユーザーに接触しており、問題自体は把握している様子だと伝えられています。

Q. Ring vibrationスライダーを100%にしてはいけないのはなぜですか? 原因の詳細は明らかにされていません。コミュニティおよびあるユーザーが受け取ったとされるGoogleからのメールでは、100%固定を避けてやや低めに設定し、スライダーを一度動かし直すことが推奨されていると報告されています。100%固定時に何らかの内部処理が引っかかっている可能性が示唆されているものの、技術的な裏付けは公表されていません。

Q. 回避策を試しても直らない場合はどうすればよいですか? 端末初期化を勧められた事例も報告されています。ただし破壊的な操作になるため、その前にPixelサポートへ連絡し、Pixel Communityでの個別対応を依頼するのが現実的です。

出典