OnePlusの米国事業に再び不穏な空気が漂っています。米家電量販店Best Buyの店頭から、OnePlus 15とOnePlus 15Rの展示機(デモ機)が撤去されているとの報告が、複数のRedditユーザーおよびAndroid Authorityの記者から寄せられました。一部の店舗ではNothingの端末に置き換えられていたとの個別事例も報告されており、米国市場におけるブランドの今後を不安視する声が広がっていると、Android Authorityは伝えています。

Best Buy店頭からOnePlus機が消えた

Android Authorityによれば、最初に異変を報告したのはあるRedditユーザーで、地元のBest Buy店舗で、これまで展示されていたOnePlus 15とOnePlus 15Rが棚から撤去され、代わりにNothingの端末が並べられていたと投稿したとされています。

Android Authorityの記者も自身の地元店舗を確認したところ、OnePlus端末は展示されておらず、スマートフォンコーナーには大きな空きスペースができていたと報告しています。店員に確認したところ、OnePlus端末は最近撤去されたとの回答だったとのことです。

ただし、OnePlus端末はBest Buyのウェブサイト上では依然として購入可能で、上記の店舗でも「店舗受け取り」の対象として表示されている状態です。販売そのものが停止されたわけではなく、あくまで実機展示からの撤去という段階です。

電源すら入っていなかったデモ機

Redditでは、Best Buyの展示が以前からOnePlusの魅力を伝えきれていなかったとの指摘も出ているとAndroid Authorityは報じています。

  • あるユーザーは、OnePlus 15の展示棚に掲示されたカードに、同機の大きなセールスポイントであるバッテリー容量が記載されていなかったと指摘
  • 別のユーザーは、訪れた店舗で展示されていたのはOnePlus 15Rの1台のみで、しかもデモ機の電源が入っておらず顧客が体験できない状態だったと報告しています

実店舗で手に取れないこと、加えて手に取れる状態でも仕様の訴求が不十分だった——この二重の不利は、米国市場におけるOnePlusのブランド認知を一段と難しくしています。iPhoneやGalaxyを使っている平均的な消費者にとって、店頭に並んでいない端末はそもそも選択肢として認識されにくいのが現実でしょう。

グローバルでの縮小観測が米国にも波及か

Android Authorityによれば、今回の動きは単独の事象ではなく、OnePlusをめぐっては、グローバル規模で事業を縮小、あるいは撤退する可能性があるとの噂が以前から流れていたとされています。今回、米国の店頭から実機展示が消えたことで、米国市場にも縮小の波が及んだのではないかとの見方が強まっていると報じられています。

Android Authorityは改めてOnePlusにコメントを求めており、回答が得られ次第記事を更新するとしています。現時点では「米国から撤退する」と確認された事実はないと同メディアは伝えています。

読者として今どう判断すべきか

OnePlusユーザー、あるいは購入を検討している人にとっては気になる動きですが、現状はあくまで「店頭展示の撤去」という状況証拠の段階だと報じられています。Best Buyオンラインや店頭受け取りでの販売は続いています。米国で新規にOnePlus端末を購入する場合は、実機を確認できる場が減っている点と、長期サポート体制を慎重に見極めながら判断するのが妥当でしょう。続報を待つ価値のあるニュースです。

撤退観測の輪郭——米国だけでなくグローバル規模での縮小報道

Best Buy店頭からの展示撤去は、より大きな構造的変化の一断面と捉える見方が広がっています。複数の信頼できる情報源は、OnePlusが2026年4月という早期に米国・英国・EU市場から撤退し、インドではオンライン専売へ移行すると報じており、中国以外でのブランドの将来は極めて不透明とされています。組織面でも動きがあり、OnePlus India CEOのRobin Liu氏が2026年3月24日に辞任しています。

製品ラインアップ側でも縮小の兆候が見えます。

  • 親会社Oppoによる大規模な再編検討に加え、OnePlus Open 2やOnePlus 15sといった期待モデルがキャンセルされ、ブランドはTurboシリーズや新ソフトウェアで立て直しを図っている
  • 米国法人については「OnePlus North Americaが地域のロードマップと製品戦略を見直している」とPCMagに対しコメントしている

これらが組み合わさることで、Best Buyの棚替えが単発の販売判断ではなく地域戦略全体の調整の一環である可能性が浮かび上がります。

撤退観測下のラインナップ——15Rと15Tの位置づけ、米国版仕様の差

撤退観測のなかでも、2026年の製品自体は意欲的な内容で揃っています。OnePlus 15Rは世界で初めてQualcommのSnapdragon 8 Gen 5を搭載して市場投入された端末で、フラッグシップ兄弟機よりも先にこの新チップでの出荷を実現し、ラインナップ最大となる7,400mAhバッテリーを備え、OnePlus 15より200ドル安い699.99ドルから販売されています。一方の上位モデルは事情が複雑です。

モデル主な特徴投入状況
OnePlus 15米国版は充電仕様が異なる米国は80W SuperVOOC、他市場は120W
OnePlus 15RSnapdragon 8 Gen 5 世界初搭載米国699.99ドル
OnePlus 15T7,500mAh/Snapdragon 8 Elite Gen 52026年3月24日に中国専売で発売、グローバル・インド投入は未発表

加えて米国向け15は政府閉鎖の影響で発売が遅れ、2025年12月中旬から販売されている経緯もあり、展示撤去の報は米国販路の弱さがさらに顕在化したものとも読み取れます。

Q&A

Q. 今、米国でOnePlus端末を買っても大丈夫ですか? Best Buyでの販売自体は継続しており、オンライン購入や店舗受け取りは引き続き可能と報じられています。ただし実機を試せる場が減っているため、購入前にスペックやレビューを十分に確認し、長期サポート体制についても自分なりに見極めたうえで判断するのが安心です。

Q. OnePlusは米国市場から撤退するのですか? 撤退は確認されていません。今回の店頭展示撤去をめぐって懸念が高まっている段階で、OnePlusからの公式コメントが待たれている状況だとAndroid Authorityは伝えています。

出典