Motorolaが2026年のRazrラインアップを発表しましたが、Android AuthorityのStephen Radochia氏は、新しいRazr Ultraの$1,500(約23万円)という価格設定について「outrageous(法外だ)」と評しています。同氏は、折りたたみスマホの「コスパ王」だったMotorolaの方向転換に疑問を呈しています。
結論を先に言えば、Radochia氏は現時点では新モデルに飛びつくより価格が落ち着くのを待つことを示唆。昨年モデルが$800(約12万円)まで下がっている現状を踏まえると、新モデルに強いこだわりがなければ様子見が賢明だと読み取れる内容です。
$1,500の値付けは妥当か
Radochia氏は、昨年のRazr Ultraが$1,300(約20万円)だったことに触れつつ、当時はSnapdragon 8 Elite・16GB RAM・512GBストレージという「クラムシェル型としては怪物級」の構成だったため、価格に納得感があったと振り返ります。
今年のモデルは$1,500という値付けに対してアップグレード内容が限定的だと評されています。同氏は、$1,500を払うなら数年使い続けるための「将来への備え」としても最新最強の構成を求めたい、という趣旨の見解を示しています。
クラムシェル型折りたたみで4K動画編集や長時間ゲーミングをする人は少ないとしながらも、価格に見合う構成・体験が必要だという主張です。
2026年の値上げ局面、3社で異なる対応
部品価格の上昇に対し、主要メーカーの対応は分かれていると同記事は整理しています。SamsungとGoogleがそれぞれの形でバランスを取ろうとしている一方、Motorolaの選んだ道は「アップグレードは限定的なまま値上げ」であり、ここ数年同社を成功させてきた路線とは逆行していると指摘されています。詳細な比較は出典元を参照してください。
弱点はソフトウェアサポートの遅さ
同記事は、Motorolaがこれまで築いてきたポジションを高く評価しています。Moto G Stylusはスタイラス内蔵で手頃な価格、Motorola Edgeは美しいディスプレイと薄型アルミフレームを備え、発売から1〜2か月で価格が下がる傾向にあるといいます。ベースのRazrも昨年は手頃な価格で、クラムシェル折りたたみの楽しさをコスパ良く提供していたモデルです。
一方で、ハイエンド価格を取るうえで未解決の弱点として、ソフトウェアサポートの遅さが厳しく批判されています。Radochia氏によれば、昨年の$1,300のRazr Ultraはセキュリティパッチの更新が遅く、数か月間古いパッチで止まっていた時期があったといいます。ハイエンド価格を取るならGoogleやSamsungが約束しているレベルのソフトウェアサポートが標準であるべきだ、と同氏は強調しています。
「約束」だけでなく「実行」がMotorolaには欠けている、というのが同氏の見解です。
価格は下がる可能性も──ただし「アンダードッグ」を忘れるなと警鐘
救いとして指摘されているのが、MotorolaのMSRPが高めに設定されがちな一方、発売後しばらくすると価格が大きく下がる傾向です。昨年のRazr Ultraも$1,300のピーク価格から$1,000(約15万円)に下がり、現在は$800で買えると紹介されています。
ただし、16GB RAM・512GBストレージ構成のスマホが安くなりにくいことも事実で、今年も同様の値下がりが起こるかは不透明だと同記事は留保をつけています。キャリアの下取りや分割払いプログラムが現実的な選択肢になりそうです。
最後にRadochia氏は、Motorolaがアンダードッグ(挑戦者)のポジションにいるときこそ最も強いという趣旨の警鐘を鳴らしています。スタイリッシュなブランドであることはクラムシェル折りたたみの魅力の一部でも、「価値(バリュー)」を忘れてはならない──というのが記事の結論です。
値上げの背景にある「限定的」なハードウェア進化の中身
Radochia氏が「アップグレードが限定的」と評する一方で、Razr Ultra 2026には注目すべき変更点もいくつか存在しています。
- カメラ: 50MPのLOFICメインセンサーを搭載し、2025年モデルと比較してダイナミックレンジが6倍に拡大、8K30動画記録にも対応しています。
- バッテリーと充電: 5,000mAhへ増量され、最大36時間駆動を謳い、充電は有線68W/無線30Wを維持しています。
- プロセッサ: 噂されていたSnapdragon 8 Elite Gen 5ではなく、2025年と同じSnapdragon 8 Eliteを継続採用しています。
つまり値上げの正当化材料はカメラと電池まわりに集中しており、SoC据え置きは「将来への備え」を求める層には物足りない構図となっています。なお米国では5月14日にプレオーダーが始まり、5月21日にユニバーサル・アンロック版として発売され、Razr Ultra 2026はキャリア取り扱いがない点も購入ハードルとなりそうです。下取りや分割払いの活用が難しくなるため、$1,500の負担感はより直接的にユーザーへ跳ね返る形となっています。
競合の選択肢──Samsungの「Re-Newed」と上位アップデート約束
値段に納得しきれないユーザー向けに、競合側にも興味深い動きが出ています。
Samsung Certified Re-Newedの開始
SamsungはGalaxy Z Flip7をCertified Re-Newedプログラムに追加し、256GBモデルを$939スタートで販売開始しています。ただし現状はプロモーション中の新品Z Flip7($899)の方がリニュード版より安いという逆転現象が起きており、購入時には価格動向の見極めが必要となっています。
ソフトウェアサポートの差
Galaxy Z Flip7はAndroid 16ベースのOne UI 8を搭載し、最大7年のメジャーアップグレードを約束しています。
これは元記事が指摘するMotorolaの「実行力不足」と対比される強みとなっています。さらに廉価版のGalaxy Z Flip7 FEは$629まで値下げされており、コスパ重視層には現実的な代替路線が用意されています。$1,500のRazr Ultra 2026と比べると、ソフトウェア保証期間と価格の両面で競合の選択肢が際立つ構図です。
Q&A
Q. 2026年のMotorola Razr Ultraの価格はいくらですか? Android Authorityによれば$1,500(約23万円)とされています。同記事では昨年モデルが$1,300(約20万円)だったと言及されています。
Q. 値上げに見合うアップグレードはありますか? アップグレード幅は限定的とAndroid Authorityは評価しており、$1,500を正当化する構成・体験には届いていないとの見方が示されています。
Q. 待てば安くなりますか? 昨年のRazr Ultraは$1,300から$1,000へ、現在は$800まで下落しています。今年も同様に下がる可能性はあるものの、16GB RAM・512GBストレージという構成上、大幅な値下がりには時間がかかる可能性があるとされています。