Google翻訳のリアルタイム会話翻訳機能「Live Translate」が、近い将来オフラインでも使えるようになる可能性が浮上しています。Android版アプリ「version 10.17.48.914427315.6-release」のAPK解析を通じて、開発中のオンボーディング画面と6言語の手がかりが見つかったと報じられています。海外旅行や通信が不安定な環境での翻訳体験が、大きく変わるかもしれません。
オフライン対応で何が変わるのか
現在のGoogle翻訳は、オフラインモードに対応しているものの、その範囲はテキスト翻訳と画像翻訳に限られています。Live Translate(音声をリアルタイムで翻訳する会話モード)をネット接続なしで使おうとすると、アプリ側がエラーを返す仕様です。
一方、Android Authorityによれば、Android版Google翻訳の前述バージョンのAPK解析で、オフライン版Live Translateを示唆するコードと初期UIが見つかったとされます。アプリの未公開コードを解析した情報であり、現時点で一般ユーザーが利用できる機能ではありません。
「ネット接続が必須」という制約は、これまでLive Translateの体験を縛ってきました。オフライン対応が実現すれば、機内・地下鉄・海外のローミング環境下でも会話翻訳が機能することになります。
対応言語は一部に限定される見通し
解析結果からは、開発中のオンボーディング画面がすでにかなり作り込まれている様子も確認できたといいます。利用するには、対応する言語パックを事前に端末へダウンロードしておく必要があり、オフラインでLive Translateが利用できる言語は限定的になる見込みです。
Android Authorityの解析で言及されたとされる対象言語は、以下の6つです。
- 英語(English)
- フランス語(French)
- ドイツ語(German)
- ポルトガル語(Portuguese)
- イタリア語(Italian)
- スペイン語(Spanish)
日本語が含まれるかどうかは、現時点で公表されていません。音声処理は端末側のリソースを多く使うため、初期対応言語が絞られるのは技術的な制約として自然と言えます。
入力ボタンが集約、操作性も改善へ
オフライン対応に加え、アプリのインターフェース面でもいくつかの調整が進められているようです。具体的には、ペースト・手書き入力・音声入力の各ボタンが、操作しやすいように同じ位置へまとめられる変更が検討されているといいます。
ただし、機能の中身(オフライン状態での翻訳精度や対応シナリオ)については、UIほど詳細は見えていません。端末上で音声認識・翻訳・音声合成までを完結させる仕組みは技術的なハードルが高く、開発側にとっても相応に重い課題だと位置づけられています。
なお、APK解析で見つかった機能は、開発途中で仕様変更されたり、最終的に一般公開されない可能性もある点には注意が必要です。最終製品の仕様や対応言語、提供時期は変わる可能性があります。現段階では「Googleがオフライン版Live Translateの開発を進めている兆候が確認された」という位置づけにとどめておくのが妥当でしょう。気になる方は、Google翻訳アプリの「設定 → オフライン翻訳」から、自身がよく使う言語の言語パックが用意されているかを確認しておくと、正式提供時にスムーズに移行できます。
Q&A
Q. オフライン版Live Translateはいつ使えるようになりますか? 具体的な提供時期は公表されていません。APK解析で初期UIが確認された段階であり、機能の最終的な公開時期や、そもそも一般公開されるかどうかも現時点では確定していません。
Q. 日本語はオフライン対応の対象になりますか? 解析で言及された6言語(英語・フランス語・ドイツ語・ポルトガル語・イタリア語・スペイン語)に日本語は含まれていません。ただし、これは現時点の初期段階で確認された範囲にすぎず、将来的に対応言語が拡大する可能性は否定できません。
Q. オフラインで利用した場合、翻訳精度や対応端末に制約はありますか? APK解析の情報ではUIが先行して見える状態で、オフライン時の翻訳精度や対応端末の条件についての詳細は明らかになっていません。一般論として、端末上で音声認識から翻訳・音声合成までを完結させる方式はクラウド処理よりも処理負荷が高く、性能が限られる端末や対応外の端末では利用が制限される可能性があります。
出典
- Android Authority — Google Translate is working to bring Live Translate offline