チャットごとに壁紙を変えられる——そんなSamsung Messages的なカスタマイズが、Google Messagesにも近づいているかもしれません。Android Authorityが最新ベータのAPKを解析し、カスタム背景画像機能のバックエンド実装が進んでいる兆候を確認したと報じています。Samsung Messagesからの移行を検討しているユーザーにとっては、見逃せない動きと言えそうです。合わせてSmart Replyの設定画面を整理する変更も見つかっており、いずれもアプリの未公開コードを解析した情報であるため、正式リリースに至るかは現時点では確定していません。
カスタム背景画像のサポートを示すコードが追加
Android Authorityが最新のGoogle Messagesベータ版を解析したところ、アプリマニフェストにカスタム背景向けと明示されたレシーバーが新たに追加されていたと報じられています。
以前のテキスト文字列解析の段階では、チャットのカスタムカラーに加え、写真をアップロードしてカスタム背景に設定できる仕組みへの言及が見つかっていました。今回はそれを動かすためのバックエンド側の実装が進んだかたちで、開発が継続中であることを示すサインだと位置づけられています。
ただし、機能としてはまだ完成しておらず、ユーザー向けに利用可能な状態にはなっていません。アプリの未公開コードを解析した情報のため、最終的に一般公開のリリースに含まれない可能性もある点には注意が必要です。
Samsung Messagesからの移行を意識した強化か
この動きの背景として触れられているのが、Samsung Messagesからの移行ユーザーの存在です。Google Messagesがチャットの見た目を細かくカスタマイズできるSamsung風の機能を取り込もうとしているのは、こうした移行ユーザーの受け皿として機能を強化する流れに沿った動きと読めます。チャットごとに背景を設定できれば、相手や用途ごとに会話の見分けがつきやすくなり、Samsung Messagesに慣れたユーザーにとっても違和感が小さくなる可能性があります。
Smart Reply設定の再構成も検討中
同じ解析では、Smart Reply(スマートリプライ)の設定UIを見直す動きも確認されています。
Smart Replyは、返信候補をタップするだけで会話を続けられる便利な機能ですが、タップした瞬間に即送信されるか、いったん下書きとして編集画面に入るかをユーザーが選べるようになっています。この挙動を選ぶUIは導入済みですが、現状のUIはトグルスイッチを使ったもので、機能のオン・オフを切り替えるという従来のトグルの使われ方とは少し異なる挙動になっていました。「トグルをオンにすると即送信される」という設計は、初見では何が起きるか把握しづらい部分があります。
- 現行UI: トグルで「即送信」を切り替える形式(直感的にわかりにくいとの指摘)
- 検討中のUI: Smart Reply関連の設定を独立した画面に分離し、「下書き」か「送信」かを明確な選択肢として提示
新しい配置では、関連設定が一画面にまとまっている密度の良さは失われますが、「タップしたら何が起きるのか」が選択肢として明示されるため、アプリに不慣れなユーザーにも意図した動作を選びやすい構成だと評価されています。誤って即送信してしまうリスクを避けたいユーザーにとっては、わかりやすい改善になりそうです。
正式リリースは確定していない — 現時点の整理
カスタム背景・Smart Reply設定変更のいずれも、APK解析によって開発中のコードが見つかったという段階の情報です。一般公開のアップデートに必ず含まれる保証はないため、現時点では「Google MessagesがSamsung Messages的なカスタマイズに向けて準備を進めている兆候がある」と受け止めるのが妥当でしょう。続報を待つ形になります。
APK解析で示唆されるモジュラー型カスタマイズの全体像
今回のレシーバー追加に先立ち、4月の解析段階ではより踏み込んだ設計の片鱗が見えていました。beta build messages.android_20260410_02_RC00では「Upload photo」「Your photos」「Theme Preview」「Backgrounds」「Bubble Color」「Apply」といった文字列群が発見されています。注目されているのはその構造で、「Backgrounds」と「Bubble Color」が親となる「Custom」セクション下に独立した項目として配置されており、プリセットに縛られず写真背景と任意のバブル色を自由に組み合わせられるモジュラー設計が示唆されています。
想定されている操作フローと連携先
- 「Your photos」という参照はGoogle Photosとの連携を示唆し、個人写真を壁紙として直接取り込める可能性があります
- 「Theme Preview」と「Apply」が別ステップとして存在することは、結果を確認してから確定する壁紙ピッカー風のフローを想定していると見られています
現行の「Change colors」が即時反映なのに対し、プレビューを挟む設計は誤適用を避けやすく、Samsung Messagesに近い体験へ一歩寄せた構造と評価できます。
7月のSamsung Messages廃止を見据えた周辺機能の整備
カスタム背景の整備が進む背景には、移行スケジュールの確定があります。Samsung Messagesは7月に廃止予定で、USではSamsungがユーザーをGoogle Messagesへ切り替える方針です。Android 14以降では、移行後にGoogleのRCSアプリがホーム画面のDockへ「自動的に移動」する仕組みになっています。
移行ユーザーの受け皿として、Google Messages側では2026年に入り基盤機能の拡充も相次いでいます。
| 時期 | 機能 | 概要 |
|---|---|---|
| 2026年5月11日 | Android–iPhone間 RCSのE2EE | GoogleとAppleが既定でエンドツーエンド暗号化を展開、新規・既存のRCS会話で順次有効化 |
| 安定版到着 | ゴミ箱フォルダ | チャットは30日間ゴミ箱に保持された後に削除される |
| 安定版到着 | リアルタイム位置共有 | Find Hubを活用し、1時間・当日のみ・解除するまで・カスタム時間から選択可能 |
カスタマイズ強化はこうした地ならしと並ぶ動きであり、見た目と安全性・利便性の両面で乗り換え障壁を下げる狙いが読み取れます。
Q&A
Q. カスタム背景画像はいつ使えるようになりますか? 公開時期は明らかになっていません。APK解析でバックエンド側の実装が進んでいる兆候は見つかっていますが、機能はまだ利用可能な状態ではなく、一般リリースに含まれるかも確定していません。
Q. Smart Replyの設定はどう変わる可能性がありますか? 現状はトグルで即送信のオン・オフを切り替える形式ですが、Smart Reply関連の設定を独立した画面に移し、「下書きとして開く」か「そのまま送信する」かを明示的に選ぶ形に再構成する動きが見られると報じられています。