Amazonが、自社サイトとモバイルアプリの検索バーにAIアシスタント「Alexa Plus」を組み込む新機能「Alexa for Shopping」の展開を始めました。これまで商品名やキーワードを打ち込むだけだった検索バーが、そのまま会話型のAIショッピングアシスタントへと姿を変えます。スマホで途中まで調べた商品の比較を、自宅のEchoから「さっきの続き」として続けられる——そんな体験が、米国ユーザーから順次始まります。

検索バーがAIアシスタントの入口に

Android Authorityによると、Amazonは5月13日に「Alexa for Shopping」の提供開始を発表しました。強化版AIアシスタント「Alexa Plus」のコンテキスト理解・パーソナライズ機能と、商品レビューを要約し購入提案を行うショッピングボット「Rufus」を組み合わせた、新しい検索体験と位置づけられています。

Amazon.com本体とアプリの検索バーという、ユーザーが必ず触れる中心動線にAIが組み込まれるのが今回のポイントです。

何ができるのか——買い物の「面倒」を肩代わり

検索バーまたは専用チャットウィンドウから質問を入力すると、クエリの文脈に応じて応答が返ってくる仕組みです。主な機能は次のとおりです。

  • 購入提案・ショッピングガイドの提示
  • 商品比較・商品概要の生成
  • 最大1年分の価格履歴の表示(買い時の判断材料に使えます)
  • 定期購入のスケジュール設定
  • 他の小売サイトでのショッピング
  • 「カートに追加して」といった音声・テキスト指示
  • 家族構成やペットに関する詳細を踏まえた提案

価格履歴を最大1年分さかのぼれる点は、セール時期を待つかすぐ買うかの判断に直結します。また、スマートフォン、ノートPC、Echo端末の間でコンテキストが引き継がれるとされており、デバイスをまたいでも商品リサーチが途切れないことが、従来の検索との大きな違いとして打ち出されています。Android Authorityは、Alexa for Shoppingがユーザーの好みや過去の購入履歴、これまでの会話を踏まえて応答するパーソナルショッパーのような体験になると報じています。

Echo Showではフルショッピング体験も

検索バーへの統合と合わせて、AmazonはディスプレイつきスマートスピーカーEcho Showにもフル機能のショッピング体験を提供すると発表しました。これまでEcho Show上のショッピングはAlexaの限定的な機能に縛られていましたが、今後はAmazonサイトのブラウズ・検索・購入を端末上で完結できるようになります。

検索バーという「誰もが必ず触る場所」にAIを差し込む今回の動きは、Rufus単独のチャット動線よりも到達範囲が広く、AmazonがAIアシスタントを日常導線に溶け込ませにきていると読めます。

米国先行、日本はいつ?

Alexa for Shoppingは、米国ユーザー向けに今週中にかけて順次展開されると報じられています。新機能が表示されない場合は、アプリを最新版に更新するとよいとされています。

  • モバイルアプリ: 下部ナビゲーションバーのAlexaアイコンをタップ
  • ウェブサイト: ページ上部に表示されるAlexaアイコンから起動

現時点での提供範囲は米国ユーザーに限定されており、日本を含む他地域への展開時期は公表されていません。日本のAmazonユーザーが同等の体験を試せるようになるかどうかは、続報を待つ必要があります。

Q&A

Q. Alexa for Shoppingは日本でも使えますか? 今回発表された展開は米国ユーザーが対象で、今週中にかけて順次提供されると報じられています。日本での提供時期は現時点で公表されていません。

Q. Alexa PlusとRufusはどう違うのですか? Alexa Plusはコンテキスト理解とパーソナライズを強みとする強化版AIアシスタントで、Rufusは商品レビューの要約や購入提案を行うショッピング特化のボットです。Alexa for ShoppingではこのRufusの機能がAlexa Plusと統合されています。

Q. 価格履歴はどのくらい遡れますか? クエリに応じて、最大1年分の商品価格履歴を表示できると説明されています。

出典